2021/05/13 カテゴリ: 健康 : 

コーヒー好きの人にはちょっと朗報です

「〇〇を食べれば△△に効く」という情報は古今東西玉石混交で耳目にする情報です。

得てしてそういう情報は安易に信じ込まない方がよいのでしょうが、今日はあえてコーヒーについて最近読んだ面白そうな論文がふたつありましたので、ぜひお伝えしようと思います。

あたたかいカップを片手にお読みいただければ幸いです。

一つ目は大阪市立大学医学部の近藤亨子先生らの研究で、今年の3月10日付けで医学専門誌に掲載された論文です(Nature Portfolio, Scientific Report (2021) 11, 5570)。

2009年10月1日〜2014年9月30日に東京、愛知、福岡など1都6府県、24カ所の病院を受診した人たちを対象とした調査結果で、65歳以上の肺炎患者さんについて調べられました。

ひと言でいえば一日2杯以上のコーヒーを飲んだ人は全く飲まなかった人に比べて肺炎のリスクが有意に低下したというのが結論です。

もうひとつはフランスのボルドー大学の研究者らの報告で、新型コロナとの関係を論じています(J. Clin. Med. 2020, 9, 3691)。

カゼ気味の人がPCR検査で陽性と判定されて入院した先で「朝食にコーヒーを希望するか?」と聞かれて 「希望する」と答えた人たちは 「希望しない」と答えた人よりも早めに退院したという内容です。

ただし、この研究の結論によれば「コーヒーが新型コロナに効いた」ということではなく、どうやら「毎朝コーヒーが飲みたい」という気持ちが働いた人の予後成績がよかったということのようです。

西洋科学的な分析主体の考えに従えばコーヒーの中の●●成分が××を通じて免疫力を高めた、とか、カフェインが脳に働いて患者さんを元気づけた、といった因果関係を探ることになりますが私としては(もちろんそういったアプローチも重要とは思いますが)「まあ何はともあれ、コーヒー好きには朗報ではないか」と思います。

特に後者の研究は厳密に行われていながらも、あまり細かい因果関係に深入りすることなく事実に即した結論を東洋医学風の全体観をもって大らかに伝えています。

コーヒーを飲むから元気になるのではなく、元気だからコーヒーを飲みたくなる、という言い方もできると思います。

この考えに従えば「今日もしっかり仕事をするぞ」「散歩にでもでかけてみよう」という気持ちが湧くことが元気な証拠であり、またそういう気持ちが人を元気にさせるということでもあると思います。

「気分が明るいから笑顔になるのではなく、笑顔を作ることによって気持ちが明るくなる」という話もあります。

こういったことはすべて気の持ちようなわけですが、どうもちかごろの日本はどちらを向いても気分がふさぐ方向の「湿った情報」で満たされているように思います。

ともあれ、コーヒー好きの私としては今回のふたつの論文はなかなかの朗報と受け止めています。

お気に入りの豆をあれこれ入手して、フレッシュな状態で轢きながら一日に少なくとも3杯くらいは淹れて飲んでいます。

そしてこの習慣を保てるかどうかが心身ともに健康で過ごせているかのバロメーターだ、くらいな気持ちで過ごす今日この頃です。

次回の更新は5/20(木)です。