2021/06/24 カテゴリ: 健康 : 

オリンピックと健康のステキな関係

私たちの体内ではガン細胞が毎日何千という数で発生しており、しかもそういう現象(つまり遺伝子のコピーミス)はすでに若いころからはじまっているのだそうです。

たとえば中年期以降に大きな腫瘍が発見された場合でも遡ればその腫瘍細胞が最初に生まれたのは10代のころだった、ということもあるというわけです。

もちろん、細胞は倍々で指数的に増殖しますので大きくなってきたら(つまり細胞の数が相当数に増えてきたら)拡大する速度は目立ってきます。

ただその一方、日々に体内で発生しているガン細胞もそれをリアルタイムで迎撃する防御システムによって大半は消滅していますので、それらを運よく(?)かいくぐってきたものだけが腫瘍として現れてくるわけです(さらに言えばそれらの多くも良性であったりします)。

ところで、肉体的、精神的に様々過剰なストレスが重なってくると生体防御の機能は低下してしまいます。

ガン細胞へのリアルタイム対応についても、免疫の迎撃パワーが衰える状況が続いてしまうと少しづつ「取りこぼしや負け越し」がでてきます。

そこで何とかして生体防御システムの充実を図る手立てを講じることが重要になります。

まずは過剰な肉体や精神のストレスを避けることが肝要ですが、さらに積極策として感動や喜び、快感の瞬間を増やすことが有効ではないかと私は常々思っています。

笑うことによって健康が増進されることについてはいろいろな研究が行われていますが、同じように「感動の瞬間」にも好ましい影響が見込めるのではないでしょうか。

さて、オリンピックですが、先日改めてウェブサイトで陸上トラック競技の映像や歴代記録の検索などをしてみました。

私の世代では(かなり古くて恐縮ですが!)ボブ・ヘイズが100メートル走で人類初の10秒の壁を破ったこと、エチオピアのアベベが淡々とゴールを駆け抜けたことなどの記憶から始まります。

その後は、カール・ルイスやフローレンス・ジョイナーの華麗なる活躍が忘れられません。

よくオリンピックや世界大会では普段の力を出し切った人が金メダルを獲ると思われがちですがそれは認識違いだそうで、実際にはトップアスリート本人にも初チャレンジとなるようなトライをし公認記録が成立する場でそれに成功した瞬間、そこでのみ偉業が達成されるとのこと、なるほど!と思います。

実際“(WR) World record”という表示が出た瞬間を見ていると思わず鳥肌が立ちます。

結果のわかっている記録映像でさえ何度見ても深い感動を覚えるくらいですから、リアルタイムでその刹那を共有できるとすれば、それはほんとうに素晴らしいことだと思います。

とくに数々の決勝戦でみられるジョイナーの表情はことのほか印象的です。

レース後半で彼女はたしかに微笑んでおり、精神的に孤高の境地にのぼり詰めている様子がうかがえます。

アスリートたちの力の限界に挑む苦しそうな表情も感動を誘うものですが、これが微笑となるとそのインパクトには格別に圧倒的なものがあります。

そういった瞬間を共有しているとき、観戦している側の私たちの免疫システムも大いに充実していてウイルスやガン細胞などの襲撃を余裕で打ち負かしているのではないか、そんな想像が頭をよぎります。

コロナ禍という前代未聞の難しい状況ではありますが、今度の大会もどんな形であれ(せっかく開催されるのであれば)そのような驚きと感動に満ちた瞬間がひとつでもたくさん生まれることを期待したいと思います。

そういう突き抜けた喜びが世界中の人々に共有されればコロナ感染の勢力図にも何らかのポジティブな作用が及ぶのではないでしょうか。

アスリートはまさに「身体が資本」の典型的職業なのですから自分の身を護るということでは人一倍意識が高いはずです。

その意味において選手それぞれの自主的な節制はもとより周囲の人々の行動変容についてもわたしたちはもっと信頼を寄せても良いのではないかと思います。

次回の更新は7/1(木)です。