2021/08/19 カテゴリ: 健康 : 

からだの中の貯蓄と負債

猛暑のあとの時ならぬ豪雨低気圧で秋のような気温が続いています。

こういう時には睡眠や栄養、保温などの健康管理にタイムリーな対応が必要です。

さて「負債」というのは経理の用語ですが、健康にあてはめて考えても便利なコトバでもあります。

何かが不足していれば、足りない分をどこかから借りて来なければなりませんし、負債ですから借りた分は返さなくてはなりません。

このアナロジー(たとえ)に大変フィットしやすいのが「睡眠負債」という考え方です。

仕事やイベントの予定が集中してついつい睡眠時間が3時間4時間などということもあります。

こうなるとしだいにパソコンに向かっていても家事をしていても意識は遠のきがちで効率を維持することが難しくなってきます。

そこを何とかだましだましやり過ごしてどうにかこうにか休日にたどり着く。

ここで目覚まし時計を遠ざけて無制限に丸太棒のようになって眠ってみます。

そうすると溜まっていた負債が一気に取り戻される、まさにこういう実感があります。

「それ以上眠ろうとして横たわっていても入眠できない」そこが「返済完了の点」といえます。

ただ睡眠負債なるもの、借りたものを返済することはできますが予め貯め込んでおくことができないという性質があります。つまり寝だめはできないということです。

一方エネルギー代謝についてはどうかというと、「貯め」を行うシステムが多数存在します。

筋肉や肝臓のグリコーゲン、体内脂肪、筋肉などがその典型です。

このうちグリコーゲンや筋肉組織については貯め込める量が限られていますが、体脂肪はほぼ制限なく貯めることができます。

たとえば大きな手術をしなければならない時、肉体的にきついことをする予定が控えている時、あるいは疫病への抵抗力を高めておくべき時、こういった際には少ししっかり食事をしてグリコーゲンや体脂肪を蓄えておくことでリスクを軽減することができると思われます。

L-カルニチンはこのようにして蓄えたエネルギー源(脂質や糖質)の利用についてスピードやエネルギーの種類をバランスさせながら調子を整える交通整理の役割を果たしています。

また、脳の疲労感の感受性なども調整していることも知られています。

新型コロナや天候不順の折にはやや意識的に睡眠やエネルギー源の調節をして切り抜けたいものです。

このあとまた猛暑のぶり返しも予想されています。くれぐれもご自愛ください。

次回の更新は8/26(木)です。