2021/12/23 カテゴリ: 健康 : 

今年最後のブログは「お酒の飲み方」戦略をどうぞ・・・!

これからはそろそろお酒を飲む機会が増えてくる方も多いかと思います。

今年最後の健康ブログではシーズン本格化の前に「論理的に成功するお酒の飲み方」を考えてみることにします。

ヒントとなるキーワードは「酒気残り運転」です。

酒気残り運転というのは酒気おび運転よりも低いアルコールが残っている状態で運転してしまうことです。

呼気では検知できないのですが、まったくの「しらふ」というわけでもなく飲酒に絡む交通事故のうち約20%がこれにあたるのだそうで、注意が必要です。

夜更けまで飲んでいたがひと眠りしたので大丈夫だろう、という「あるある」のケースです。

飲酒運転に関する研究結果をお借りして、年末年始のお酒の飲み方戦略を練ってみましょう。

いったいどれだけ飲んだらいつまでお酒が残るのか?

結論から言えば、ふつうにお酒が飲める中肉中背の人の場合でビールなら500 ml、日本酒なら1合、ワイングラスであれば2杯を飲んだ場合「4-5時間たてばほぼ完全に代謝される」ということです。

だいたい1時間に4グラム代謝されます。

一分間に身体をめぐる血液の量を5リットルとしますと、そのうち2割くらい(1リットル)が毎分肝臓を通過します。

アルコールはこの通過のたびに少しずつ代謝されて行きます(ちなみにアルコールが体内から減少して行く経路のほとんどは肝臓の代謝により、呼気や尿、汗からは出て行かないとみなせます)。

さて、4時間(240分)で肝臓を通過する血液量は240リットル、通過の回数としては240回です。

ビール(500 ml)の場合、1回(1分間ごと)の肝臓通過でわずか2 mlに含まれるアルコールが酢酸に変わって消えて行くという計算です。

このビールを午後9時に飲み終えたとしますと、午前1時ころには消失してくれます(これであれば「理論的には」午前2時に車を運転しても大丈夫ということになります)。

でもビール500mlでおしまい、というのでは物足りませんね(と私は思います)。

そこでまずとりあえずビールを500 ml(1単位)飲み、次に日本酒に変えて2合(2単位)、最後にワインを2杯(1単位)飲んだとします(これでもずいぶん控えめな方)。

この各々のお酒の代謝にかかる時間は4時間、ですから4単位では16時間を要します。

なので仮に午前零時にこれだけのものを一度に飲んだとすると翌日の夕方4時に最後のアルコールが肝臓を通過し、やっとなくなってくれるということです。

もちろんこれでは翌日の夕刻まで運転をしてはいけないでしょうし、アルコールの代謝が不完全燃焼する場合にはアセトアルデヒドが溜まって立派な二日酔いになります。

私自身、中肉中背でお酒はふつうに飲む方ですが、週末に遅くまで飲んだ翌日の夕方あたりにようやく身体のエンジンがかかる、といったことは実際しばしば経験するところです。

ただし、この酒量(4単位)であれば(昼間の仕事は冴えないでしょうが)翌日の晩酌までには体内のアルコールは空っぽになってくれていますので、また同じくらい飲んでもまあ大丈夫ということは言えます。

問題は、初日に飲んだアルコールが二日目に飲む時点で残っている場合です。

これを繰返すと24時間アルコールが残ることになり、肝臓はいよいよ休む暇がゼロになります。

それどころか、アルコールの濃度は飲むたびに上がってゆきます。

こういうことが非現実的かというと、年末年始には十分あり得ることなんですね。

クリスマスのころから調子が上がってきてそのまま年末年始に突入すると、下手をすれば新年3日頃まで肝臓のロードは上昇一方ということになる可能性もあります。

これを避ける方法は、せめて翌日の飲酒開始までに体内のアルコールを空っぽにしてあげること。

16時間で空っぽにしたい場合なら、最大でも先に例を挙げた4単位くらいで留めて、あとはノンアルコールに切り替えたりすることです。

また4単位を越してしまったら次の日は禁酒にすればこれもOKでしょう。

もちろんこれは空腹かどうか、体格が大きいかどうか等の条件によっても左右されます。

お酒の苦手な人にはもともと関係のない話ですが、お酒好きということであればこの「酒気残り運転防止の心得」からよいヒントが得られることと思います。

ちなみに空腹時にはアルコールが肝臓を通過する速度が上がるため肝臓の仕事のスピードが追い付かなくなりますが、これはつまりアルコールが抜けるのに時間がかかるということを意味します。

空腹で飲むと回りが速い、というのは実はアルコールの抜ける速度が遅いということ、ひいてはそれだけ未処理のアルコールが脳にたくさん運ばれてヤバい状態になるということです。

心拍数があがるのもこれと同じで、1回あたりの肝臓通過後にそのまま未処理で出て行くアルコールは多くなりますので、抜けるのに7-8時間とかかってしまうかもしれません。

この点いわゆる「駆けつけ三杯」は最悪の飲み方、もしやるなら「それ以降は何も飲まない!」とするのが便法です。

ついつい長くなってしまいました。よいお酒をお楽しみください!

※今年もいよいよ最後のブログとなりました。
一年間おつきあいいただきまして、ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください!

次回の更新は2022年1/6(木)です。