2022/03/31 カテゴリ: 健康 : 

「眠る」技術

今から十数年前にメタボリックシンドロームの診断基準が出されましたが、自主的な健康管理による国民的なムーブメントが広まったのはおそらくこれが最初ではなかったかと思います。

その後、ロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイルなど次々にカタカナ表記の身体の課題が発信されてきました。

メタボ、ロコモなどという呼び名とともに今ではすっかりポピュラーな言葉になって浸透しています。

こういう健康キャンペーンの成果も手伝って実際に日本人の寿命は今も伸び続けています。

ざっとしたイメージですが、平成に入る前まで(つまり昭和が終わるころまで)の日本人の健康意識はかなり低かったのではないかと思います。

たとえば男性の場合、鯨飲馬食などといって豪放磊落に食べ、飲み、貫録をつけることが是とされていたところもありました。

大の男がサラダなんか注文するな、みたいな雰囲気でした。

メタボは単純な体重ではなく腹囲が85センチ以上になると警告が出たりしてずいぶん驚かされたものですが、健康ダイエットについては食と運動が基本になることは誰でも知っています。

食についてはレコーディングダイエット、ファスティングダイエット、ローカーボダイエット、ベジタブルファーストなどのほか、朝バナナダイエットだとか月曜断食などさまざまな方法が提案されてきました。

運動についてもジョギング、ウォーキング、筋トレといった大まかな分類から一歩進んでウエイトトレーニング、加圧トレーニング、インナーマッスルトレーニングなど多様な方法が多くの人に理解されるようになってきています。

食事や運動は毎日のことですから、どういう目標を持つか、どうやってアプローチするかをうまく習慣付けられるかどうかで長い人生に大きな影響が出てくることは間違いありません。

こういう中で「睡眠」の方は食や運動ほどには技術的に落とし込まれていないのではないかと思います。

「眠ること=休息」ということで考えを止めてしまうと技術にまで高まることはありません。

「鯨飲馬食」は現在の日本人の眼から見れば「食の技術が低い」ということになると思いますが、こと睡眠については依然として無頓着、工夫不足という面があるように思います。

睡眠が単純な意味で「何もしない休息」ではなく、脳神経をはじめとする多くの臓器が起きている時以上にフル回転している生命現象であることは案外知られていません。

コロナの世の中になり在宅勤務などライフスタイルが激変するにつれ、睡眠には工夫の余地が増えてきたのではないかと思います。

毎日速やかに入眠し、気持ちよく目覚められれば自律神経系、免疫系にもコンディションが整い、そのメリットは昼間の活動に非常に大きく影響してきます。

逆に「昼間の活動」が「夜の睡眠の質」に与えるインパクトも大きくその意味では、よく活動するためによく眠る、よく眠るためによく活動する、といったことを意識するかどうかはとても重要な健康リテラシーだと言えます。

私が少し得意としているのが昼寝の方法です。

昼間に眠気が差してきて仕事の効率が激減するようなとき、15分タイマーをかけてアイマスクをして横になります。

タイマーは残り時間が10分、5分になるところでピピっと短い音を出してくれ、15分になると旋律音が流れるようになっています。

うまいタイミングでこの15分睡眠ができるようになってくると、最初の5分間、次の5分間、最後の5分間と各々が1時間ほどもあるのではないかと感じられるようになり、最終的にはあたかも数時間眠ったほどにすっきりリフレッシュすることができます。

こういうことは在宅勤務ではよりやりやすくなりましたので、外出していない時私はこのやり方を使う機会が増えました。

通常のキッチンタイマーはこのような機能が備わっていますのでどなたにも試して頂きやすい方法ではないかと思います。
次回の更新は4/7(木)です。