2022/04/21 カテゴリ: 健康 : 

自然治癒力に感謝して、ちょっとヘルプを!

私の父親は昭和一桁生まれですが、母が亡くなってからのほぼ20年、さまざまな起伏はあったものの、気丈に一人住まいを続けています。

ほぼ完全な自炊生活をモットーとしていて、毎日の散歩を兼ねた買い物や冷蔵庫の食材の在庫の様子をみながら三度のメニューをあれこれ考え、手先を動かしてお気に入りのものを作ることが結果的にはよい頭の体操にもなっているようです。

天気の良い日は散歩も1万歩前後をこなしていますが、それでも足元がだいぶ心許なくなっていることは否めません。

もう10年近く前になりますが手首を骨折していますし、今年に入ってからは転んでメガネの縁で眉毛のあたりに切り傷を負ってちょっとひどい出血があり救急車で病院に運び込んでもらって数針縫うということがありました。

どちらもほんのちょっとした段差に躓いてしまったのですが、こういうことは得てして歩きなれているところでおこるようです。

最近では顔面や頭皮の傷の縫い合わせは麻酔なしで手早くホッチキス止めをするようで、処置後に出血は完全に治まっていました。

一方眼の周りから頬にかけては打撲のせいで内出血がひどく、外見としてはさすがにややひどい印象でした。

その後1週間後に抜糸(ホッチキスの場合は抜鈎(ばっこう)というそうです)してから、ひと月後には内出血もかなり薄まってきました。

以前の手首の骨折にも思ったことですが、こういう場合に医療ができることは骨でも皮膚でもただただ「本来の場所に物理的に戻してあげて固定すること」、この処置に尽きるということです。

特に接着剤を塗ったり修復のための遺伝子が操作されたりする複雑な作業はほぼありません。

つまり、不具合はかなり純粋な自然治癒力で元通りに修復されるわけです。

しかもその自然治癒なるもの、トラブルが起こった瞬間から治る方向に細胞のプログラムが動き出し、あとはいわゆる時間クスリ、放置しておくだけで元に戻るということです。

今回のように外傷のある場合にはそのことが日々目に見えますので本当によくわかります。

自然治癒力はこのようにすばらしいものですが、これがいかに高齢になってもしっかり機能するということについても今更ながら感心しました。

このことからして、直接目には見えない内臓の方も恐らく同じような強力な自然治癒のメカニズムがあちこちで日常的に働いているのだと思います。

ということは「あるべきところに近付けてあげる」ことさえできれば、多くの疾患は持ち前の生命力によって復帰してゆくはずです。

というわけで、肝臓や腎臓などの「沈黙の臓器」をはじめ自覚を得やすい消化管、脳や筋肉などについても「あるべきところ」を少し意識して養生して行くこと(つまりはちゃんと食べたり眠ったり運動したりすることですが)がいかにも大切だということ、今度の父におこったアクシデントはそういう「ちょっとしたヘルプの大切さ」を改めて実感する出来事でした。
次回の更新は4/28(木)です。