2022/06/30 カテゴリ: つれづれ : 

吉田拓郎さんの引退

先週末フォークシンガーで現在76歳の吉田拓郎さんが引退されるとの発表に接しました。

私が最初に吉田さんを知ったのは1970年代のはじめのころだったと思いますので、およそ半世紀になります。

ものすごいエネルギーにあふれたステージやアルバムの数々、深夜ラジオのディスクジョッキーなどを通じ、私の青春時代の何ページ分かは吉田さんの音楽を背景として成り立っています。

声やルックスも含め、現在の雰囲気も50年前と基本的には変わらないと思います。

そのこと自体驚くべきことですが、20年ほど前には肺がんを患われてまた復活されたというエピソードからも元気をもらっています。

何回か前、このブログでも著名人の引退について書きましたがやはり吉田さんにしてもあの「たくろう」としての強いイメージを一定以上に保ち続けることについては限界を感じられたということだと思います。

王貞治さんは1980年に40歳で現役を退きましたが、この年の本塁打は30本だったそうですから並みの打者であればまだ一流レベルも良いところでした。

年間数本打っていればいいという状況であればもしかしたら60歳でもプレーできたのではないかと思います。

トップレベルのスターにはそれなりの潮時を見極める美学的な瞬間があるのでしょう。

大観衆を前にした熱狂的コンサートはなくなっても、小ぶりなライブハウスでの活動や著述などを通じて吉田さんにはこれからもまだ楽しいカルチャーリーダーであり続けられることを期待していたいと思います。

一方、私のようなアスリートでもアーティストでもない「ふつうの人間」はそれこそ身の丈に合ったアウトプットをしながらやってゆけばよいわけなので、野球で言えば1年に1本のホームランでもヒットでも打てれば十分というところがあります。

そんなふうにして思い思いの現役生活を続けて行くことがこれからの日本人のやり方のように思います。
次回の更新は7/7(木)です。