執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2013/02/21 (10:00 am)
先週 ウシは非常な大食漢の動物だということを書きました。

それは、牧草にわずかしか含まれていない窒素源(タンパク質やアミノ酸類)やミネラルのようなものを確保するために、莫大な量の草を食べなければならないという事情のためでした。












たくさん食べる、その結果としてからだも大きくなるという道理です。

そういえば、草食動物にはバッファローだとかウマそれにゾウだとか、改めて考えれば大きなからだをもった動物が多いことに気付きます。

昔生きていた恐竜にしてもブラキオサウルスなど首の長い巨大な種は草食だったと考えられています。

逆に肉食獣は動き回る相手が食糧になる都合上獰猛であるわけですが、なにしろ草はまったく食べず草食動物という肉の塊を食糧にしているわけですから、必要量のタンパク質などは非常に効率よく摂取することができます。

つまり短時間、少しだけ食べれば必要なタンパク質は簡単に確保できるのです。

ずうたいのでかい草食動物一頭を仕留めればライオンファミリーの胃袋は十分満たせます。

のみならず、ハイエナやハゲタカの群れを養うことさえできています。

二六時中草を食んでいる草食動物に比べ、肉食獣が大儀そうに寝そべってばかりいるのは、食事効率の良さの表れでもあるでしょう。

ただ、草食動物は食糧を求めて移動距離もめっぽう長く、アフリカ大陸におけるヌーの大移動のように長距離ランナー的な持久力にすぐれていますが、肉食動物は瞬発力で勝負していますのでスタミナ切れを起こしやすい傾向をもっています。

ではヒトはどうかというと、これは「雑食性」です。

「雑食性の動物」というのは実はなかなか珍しい存在なのです。

次回はそのあたりのところを。


次回の更新は2/28(木)です。
2013/02/14 (1:30 pm)
ウシは一日に数十キロの牧草を食べるのだそうです。

数十キロといえばヒト一人の体重と同じくらいの重さです。










そういえば昔、福の花という力士がいて、この人が数ある力士の中でもとびきりの大食漢だったそうです。

焼肉を53人前平らげたなどというエピソードもあるくらいです。

力士は身体が大きい、だからたくさん食べるということは直感的にわかります。

大きな牛になればその体重は数百キロにもなります。だからそんなにたくさん食べなくちゃならないんだ、というふうにも考えられます。

けれども人間は肉でも野菜でも魚の小骨でも何でも食べますが、ウシは草しか食べません。

それでいてウシのからだは植物でできているわけではなく、私たちが食品として大好きな「牛肉(筋肉)」や「ホルモン(内臓)」それから骨などからできています。

ということはウシの頭のてっぺんからシッポの先まですべてが草から調達した材料でできているということ、つまり草の中にウシのあの巨大な筋肉や骨をつくっている「すべての成分」が含まれているということになります。

ところが一方草を分析してみても大半がセルロースなどの食物繊維とデンプン質だということがわかります。

では、牛の筋肉や皮になっているタンパク質やたくましい骨格を構成しているカルシウムはどこからくるのでしょう。

やはり答えは、「すべて草から」です。

草の成分をざっと調べたらたしかに食物繊維やデンプンしかないようにみえるはずですが、「良く調べてみたら」アミノ酸やタンパク質、カルシウムなどが入っているということもわかるはずです。

もっともウシにはものすごい量の消化管細菌が共生していて、これら微生物が草の成分をもとにアミノ酸をつくっており、それがウシに与えられてタンパク質になっているという事情はあります。

けれどもそれであってもそのもとになるはずの窒素や炭素などはすべて草から摂ってくる、ということにちがいはありません。

ごく微量にしか含まれていないものを総量として十分量確保するためにはどうすべきか?

答えは、「非常にたくさん食べること」しかありません。

ウシなどの草食動物が起きている間のほとんどの時間を食べることに使っているということの事情はこのあたりにあります。


次回の更新は2/21(木)です。
2012/03/15 (3:00 pm)
「マッサージで筋肉のコリをほぐす、ツボを刺激する」という伝統的なところから考え始め、「実は動脈を刺激してNO(一酸化窒素)ラジカルを発生させて血管の拡張をはかっている」というマッサージの意外に奥深いところに行き着きました。

ところが、先般さらに面白そうな情報に遭遇しました。マッサージをすると身体の発電装置であるミトコンドリアが増えてくるというのです。

これはカナダのマクスター大学などの研究チームが実験を行い、この2月に米国医学誌のScience Translation Medicineに発表したものです。

ミトコンドリアについては何度か書いてきましたが、まさかマッサージまでミトコンドリアに関係してくるとは思いもしませんでした。

ミトコンドリアは細胞の中でエネルギーを生み出すところですから、様々な身体機能の根幹をなしています。

もちろんスポーツなどにも大いに関係するところで、実際肉体トレーニングを行うことによってミトコンドリアの量が増えることはかねて知られているところです。











身体の各部はそれが置かれた環境に適応するように変化するものですから、エネルギーの要求量が増えれば「発電所」の数が増えるのも道理かもしれません。

マッサージをすることによって血流が改善され、流通する酸素量なども増えることが考えられますから、それに対応するべくミトコンドリアも増殖してくるということなのかもしれません。

何にせよ、ストレッチやマッサージは気持ちの良いものです。

適時のマッサージにより、身体がヴィヴィッドに反応してくれる背景に、いろいろ信頼できる科学的な裏付けが伴うようになりましたから、そういうことをイメージしているとさらにその効果が高まるのではないかと思います。

次回の更新は3/22 (木)です。
2012/02/23 (11:00 am)
カマキリの場合は、生殖行動を終えるとメスがオスを食べてしまうという話です。

ずいぶん残酷なように思われます。

けれども、受精した段階ではヒトの場合でも似たようなことがおこっています。

精子と卵子とは基幹になる遺伝子という点ではまったく対等ですが、その他のところでは完全に卵子が圧倒的な存在に見えます。

下図は受精直前のイメージ図(ウェブからお借りしました)ですが、月面に墜落する小さなロケットといったイメージですね。









この後卵細胞の内部に突入してゆくのですが、まるでトゲがささったくらいの大きさしかありません。

おまけに卵子の中に入ってきた精子はユビキチンという物質でレッテルを張られます。

このレッテルはさしずめ「廃棄ラベル」のようなものです。

つまり精子は宅急便で送られてきた小型の精密部品みたいな感じで、配送のためにしつらえられたクッション材や包装紙、宛先を書いた伝票などは用済みになればさっさと捨てられます。

本当に必要な核(遺伝子の入れ物)以外のものは卵細胞の中で溶かされてなくなってしまうのです。

オス(精子)のミトコンドリアはこれら廃棄処分となる部品の一つですから、ミトコンドリアはお母さんからしか受け継がれないということになります。

ともあれ、精子はこのようにして配送されてしまえばあとは中身(遺伝子)だけが残り、それでお役御免となりますが、卵子のほうはたいへんで、その直後から一刻も休まずに細胞分裂を粛々と開始し、ついには背骨を持ったひとつの生命に変化してゆきます。

赤ちゃんの形をとって生まれてくるまでが「十月十日」ですが、そこからがまたたいへんで、授乳をし、母性でもって幼児期まで育むという大仕事が続きます。

こう考えてくると、たった一つの卵細胞から数十兆個の細胞が生じ、さらに幼児期を育てるというとんでもない仕事を女性は担っているわけですから、男性の方はせめてその間狩りに出て食料を調達したり、お金でも稼ぐくらいのことをしなくてはとてもつりあわないだろうという気がしてきます。

現代日本では少なくとも法律的には男女の雇用は機会均等になってきていますが、この生命の神秘の劇的なドラマのはじまりについて思えば、生物的には「負担均等」とはとうてい言えないように思われます。

次回の更新は3/1(木)です。
2012/02/16 (11:00 am)
これまでお話ししてきたようにミトコンドリアは独立した生命体だったわけですからその中に独自の(核とは別の)遺伝子(DNA)を持っているのですが、面白いことに「共存共栄の証」とするかのように居候をはじめて比較的すぐの段階で自分の遺伝子を核の遺伝子に預けてしまうということをしたようなのです。

つまりどうやら「私はあなたを裏切って逃げたりしない。死ぬまでずっとあなたのためにエネルギーを生み続けます。そのかわりここにずっと居させてもらいます。」といったことを宣言したということです。まるで血判状のようです。

ともかく、このようにしてはじまったミトコンドリアとの共生生活ですが、なにしろ「電子力発電所」なのですから危険と隣り合わせ、厳重な管理のもとに運転しなければなりません。

その「発電管理」を複雑にしないためか、ミトコンドリアの遺伝子は、厳密に「ひとりのヒトに対して1通り」という関係が保たれています。














そういうと核の遺伝子だって「ひとりのヒトに対して1とおり」という事情は同じように思われるかもしれません。つまりAさんならAさんの髪の毛の細胞に含まれる遺伝子も骨の細胞に含まれる遺伝子も全く同じといえば同じわけですから。

ただ、決定的に違うのはAさんの体内にある遺伝子はAさんのお父さんとお母さんの遺伝子がまじりあってできたハイブリッド(あいのこ。男女完全対等!)であるのに対し、ミトコンドリアの遺伝子は「完全にお母さんだけと同じもの」になっています。ことミトコンドリアに関しては「お父さんからは何ももらわない!」のです。

ここがとても大きなちがいです。

次回の更新は2/23(木)です。
2012/02/09 (11:00 am)
ヒトの身体を構成している60兆個もの細胞の中には細胞内小器官(オルガネラ)とよばれるまさに小さな装置がさまざま入っており、細胞質という水の空間を漂っています。

ただし漂っているといってもでたらめにではなく、機能に応じた場所にきちんと配備され、また「設備の増減」なども臨機応変に行われているようです。

そう、でたらめどころかむしろ「一糸乱れず」というべきで、これが乱れた状態が病気なんだといってもよいくらいです。

一つの細胞の大きさはせいぜい20ミクロン(1mmの数十分の1)とかそんな大きさですからそのなかにそれだけ複雑な超微小装置が秩序だって寸分たがわず存在しているということはまさに想像の域を超えています。








生物の臓器に不要なものがひとつもないように、細胞内小器官として存在しているものは
どれも必要不可欠なものばかりです。

ただ、その存在感が際立っているという意味では遺伝情報を格納する図書館としての「核」や生命エネルギーを生み出している「ミトコンドリア」はたしかに主役中の主役という感じがします。

ついでながら図書館たる「核」はただでさえ微小な細胞のさらにごく一部の容積を占めているにすぎませんが、そこに含まれている情報量は実際そんじょそこらの図書館よりよほど大きいわけですから、まさに驚きはつきません。

まさに神技。何という小ささ、何という軽さでしょう。

前回お話ししたように、ミトコンドリアは本来異種の外来バクテリアのような単細胞生物が別の単細胞の中に居候(いそうろう)するようになって定着した存在と考えられていますが、現在ではもはや私たちの細胞の中の最重要メンバーとして君臨しています。

ですから「共生」を通り越して自分と同一化してしまったほどのものといってよいでしょう。

次回の更新は2/16(木)です。
2012/02/02 (3:30 pm)
「共生(ともにいきる)」といえば、私たち生物にとっての一大共生イベントとして原始的な単細胞生物どうしの出会いに触れないわけには行きません。

太古の地球には酸素が存在しませんでした。

ですから太古の生物は酸素のない状態で生きてゆくしかなく、これは嫌気的生物とよばれます。

やがて植物のおかげで地球上に酸素が蓄積するようになると、その酸素を使ってエネルギーを生み出すタイプのバクテリアが生まれました。

今から20億年ほども前の話です。














酸素を使って生きるということを別の言い方でいえばものを燃焼させてエネルギーを得る、もしくは生きるエネルギーを呼吸から得るということを意味します。

ものを燃焼させるのでたいへん効率よく高いエネルギーが獲得できるようになります。

酸素が蓄積し始めた地球に登場した生物はそういう革命児でした。

あるとき、その「革命児バクテリア」が周囲にいた「酸素を使えないバクテリア」の中にもぐりこむという珍事がおきました。

通常侵入してきた異種の生物に対してはこれを排除する仕組みが働きます。

けれどもある種の太古の地球生物が革命児バクテリアに対して選択した道は、あえて闖入者の存在を許す、というものでした。

闖入して住み着かれたら迷惑な話ですが、この「よそ者」が酸素を使ってとても大きなエネルギーを生み出してくれたことから、追い出さずに場所を与えて働いてもらおう、というふうにしたわけです。

このようにして共生関係が始まりました。

現在ミトコンドリアとして知られる私たちの身体の細胞のことごとくに存在している小器官はこのような太古の地球でおこった一場の共生劇にその起源をもっています。

酸素を吸って炭酸ガスを吐き出す私たちの生き方の根本はこのドラマによって創出されたものです。

次回の更新は2/9(木)です。
2012/01/26 (9:00 am)
「共生(symbiosis)」というのは生物学の用語ですが、これに似た言葉として感染、寄生などがあります。

感染といえばこれはウイルスや細菌などの微生物が入り込んできて何か悪さをするという意味が強くなります。

「寄生」の方も入り込んできて悪さをするイメージはありますが、これはどちらかといえば微生物ではなくてもう少し大きい多細胞の生物について用いられるようです。

「共生」は、たとえばクマノミという魚とイソギンチャクの関係などが有名ですね。

たしかにこれはクマノミにもイソギンチャクにも両方に利益がありそうで直感的に理解しやすい。

ただ、これらは「人の目から見て」という解釈つきのことが多く、一緒に居ることで片方だけが専ら利益を得ているが他方にも特に害をもたらさないように見える場合(偏利共生)と双方がgive and takeでやっていると考えられる場合(双利共生)に分類されたりしています。















この論法でゆけば、片方だけに利がある場合で、もう片方には害があるというケース、これを「寄生」とか「感染」とか呼んでいることになるでしょう。

しかし、これもあくまで人の目から見た場合の話です。

見識の深まりによってこれまで寄生だとか感染だとか解釈されていたものが実は共生だったりする、ということが大いにあるわけです。

藤田先生とサナダムシの関係はその最たるもので、この世から絶滅すべし!といった気合いで人間が撲滅してしまったサナダムシが実はヒト(宿主)にもきちんと恩返しをしていたということです。

感染の方もしかりで、抗生剤などによって大腸に棲む微生物を死滅させてしまうことによって多くの哺乳類が生存できなくなり、ヒトもまたその例外ではないといったことはもはや常識となっています。

大局的には植物がつくりだす酸素を動物が利用し、動物が吐き出す炭酸ガスを植物が使う、という地球のエコロジーの基本はまさに動物と植物の共生にありますから、共生(共に生きる)という考えは途方もなくスケールの大きなものでもあります。

次回の更新は2/2(木)です。
2012/01/19 (11:00 am)
北海道から大量に取り寄せたサケの身体から回虫(サナダムシ)の幼虫を見つけ出し、カプセルに入れて飲み下せばそれは大腸の中で1メートル以上の大きさにも成長する。

そういうことをわざわざ実行されたのが回虫博士の藤田紘一郎先生です。

ここ最近何十年かの間に極端に清潔になりすぎた社会に住むヒトの体内からは回虫などがすっかりいなくなった。

その傾向に対応するかのようにアトピー性皮膚炎や花粉症が増えてきた、という観察をヒントに「回虫善玉説」という藤田先生の仮説が作られました。

一般的にヒトの体内には微生物などの異種生物はいません。

しかし体外となると話は別で、様々な微生物とのかかわりができてきます。

完全に外気と接している皮膚のような組織はもちろんですが、口から肛門に至る一本の管、つまり消化管ですが、これは「身体の中」のようであっても実はトポロジカルには「身体の外」にあたることは少し考えてみれば納得が行くと思います。

特にその両端にあたる口腔と大腸には多くのバクテリアが棲んでいますがが、これが正常な状態と言えます。

胎児の時代にはすべて無菌の状態にありますが、この世に生まれ出た瞬間から微生物とのかかわりが出てくるわけです。

健康な身体に棲んでいる微生物は身体にとって良いことも行ってくれる存在です。

たとえば大腸にいる乳酸菌・大腸菌などは相当な量に上りますが、これらは悪玉菌の侵入を許さず、結果的に大腸のコンディションを最適に保つのに必要な存在です。

昨今の日本のような「完全滅菌社会」においてはこのような善玉菌の存在も減ってきていますので、積極的にヨーグルトなどを食べることも推奨されています。

ですが、どうもそれだけでは不十分なようで、ヒトの身体の免疫機能は「手持無沙汰」に陥るらしいのです。

昔であれば、多くの場合蟯虫や回虫などが大腸に棲んでいましたので、免疫システムは外来者が大幅にはびこらないような「免疫的な監視」を行っていました。

しかし、そのような「対話の相手」がいなくなってしまったなら・・・免疫系はやることがなくなってしまい、本来反応しなくてもよいようなありふれた食品成分に対してアレルギーを起こしたり、ちょっとしたホコリに反応してアトピーを発現したり、あるいは花粉を相手に奮闘したりしてしまいます。







藤田先生はこのような関連から自ら人体実験を行うべく、回虫を体内に住まわせることにしたということです。

結果は上々で、体内に彼女(「サトミちゃん」と名付けられた北海道産のサナダムシ)が暮らしていた間は極めて体調がよかったそうです。

次回の更新は1/26(木)です。
2012/01/12 (4:05 pm)
最近、寄生虫学で有名な藤田紘一郎先生とお話しさせて頂く機会がありました。

私たちが幼かった頃にはまだぎょう虫検査などが頻繁に行われており、要請の場合には「虫くだし」を飲むことになりました。大きなチョコレートのようなものとかオレンジジュースみたいなタイプのものがありましたが、これがかなりひどい味で、すっかり飲み込んでしまうのに大いに苦労した思い出があります。

そういう寄生虫はいったいどこからヒトの身体に侵入してきたのか?藤田先生に教えて頂いたサナダムシという何メートルという大型寄生虫の来歴は以下のとおりです。

昔、ヒトの排泄物(多くは寄生虫やその卵を含む)が一部川に流されていた
⇒その排泄物をミジンコが食べる
⇒ミジンコをサケなどの魚が食べる
⇒魚の体の中で大きくなる
⇒産卵のために川をさかのぼってきたサケの体の中には孵化した幼虫が棲む
⇒そのサケをヒトが食べる
⇒大腸に無事達した回虫(サナダムシ)がヒトの身体で成長する
⇒体内で200万個の卵を産卵する
⇒一部が川に流れる⇒(以下くりかえし)



200万個の卵というと大変な数に思われますが、これが水洗トイレに流されて現代的なし尿処理にかけられると全く生きては存在できないそうで、したがって現在寄生虫を持ったサケなどがいないことから、そういった寄生虫は日本人の体内からいなくなってしまったとのことです。

藤田先生はたくさんのサケを北海道からとりよせてサナダムシの幼虫を探し出し、やっとみつけたものをカプセルに入れて飲み下されることによって見事大腸に1メートル余りのサナダムシ成虫の保持に成功されたのだそうです。

その回虫には「サトミちゃん」という名前がつけられ長らく先生の身体の中で育てられました。

ある日「サトミちゃん」はトイレで先生の身体から抜け出し、それが日本でのサナダムシの事実上の「絶滅」になったのだそうです。

私は青い長方形の糸にきれいに巻き取られた「サトミちゃん」のホルマリン漬けを見せていただきました。

そもそもなぜそうまでして藤田先生はご自分のお腹の中に回虫を住まわせられたのでしょうか?

次回の更新は1/19(木)です。

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