執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2007/02/02 (1:00 pm)
ここで、成分補給について、やや違う角度から考えてみたいと思います。

即ち、そもそも生物進化の歴史からみて、自分で生存に必要な成分を作り出すことができないとはどういうことか?ということです。



ひとつ考えられることは、わざわざ自分でつくらなくても、容易に周囲の食物からそれを調達できるから作るのをやめてしまった、という理屈です。

(つづく)次の更新は2/6(火)です。
2007/01/30 (12:00 pm)
その後さらに、ビタミン研究はますます盛んになり、各々の成分がどこでいつ、どのように働いているのか、といったことが次々に明らかにされました。

日本をはじめ、世界の製薬メーカー創立の歴史を紐解いてみても、このビタミンをどうやって供給するかという工夫に、創業の端を発するケースが大変多いのが事実です。



このことは、食糧供給が十分でなかった時代背景からして、偶然のことではなかったと思われます。

(つづく)次の更新は2/2(金)です。
2007/01/26 (6:20 pm)
細かい話ですが、化学物質の命名でアミン(amine)に属するものは、そのスペリングの最後は必ず“e”で終えるというルールがあります。

たとえば、代表的なアミンであるアニリン(aniline)、アミノ酸(アラニンalanine、リジンlysine、メチオニンmethionine、グルタミンglutamine、アルギニンarginineなど)、カルニチン(carnitine)など。



しかし、初期にはこのルールに基づいて、ビタミンはvitamineと綴っていてよかったのですが、後に水溶性だが酸性のもの(アスコルビン酸=ビタミンC)、そもそも水に溶けないもの(レチノール=ビタミンA、カルシドール=ビタミンD、トコフェロール=ビタミンEなど)が発見されるに及んで、綴りの最後の“e”が定義にあてはまらなくなりました。

それで、現在では、ビタミンはvitamineではなくvitaminと綴られます。

(つづく)次の更新は1/30(火)です。
2007/01/23 (12:00 pm)
ビタミンをVitaminと綴るわけをお話しようと思います。

「人間にとってはごく微量しか必要としないが、生合成できない物質」がいくつか発見されるようになった当初、それらは専らアミンという水に溶けてアルカリ性を示す物質でした(現在それらは主としてビタミンB群という分類になっています)。



さらに、その微量物質を与えられると元気になるというので、元気の出る(vital)アミン(amine)すなわちビタミン(vitamine)と命名されるに至りました。

(つづく)次の更新は1/26(金)です。
2007/01/19 (3:10 pm)
自分の身体で生存に必要な成分を作り出す能力を生合成と呼びます。どの成分が生合成でき、どの成分ができないかということは、初期にはいくらか偶然に発見されてきました。

たとえば昔、船乗りの歯ぐきから出血するという症状が多数発見されましたが、やがてレモンライムを食べたら、それが軒並み治ってしまうことが知られるようになりました。そして、柑橘類を調べてみるとそこに含まれている物質、今でいうビタミンCが効いているとわかった、これがビタミンC発見の流れです。



その他、脚気に対して米ぬか、鳥目(夜盲症)に対してニンジンなど、代表的な症状とそれに対応する身近な食物との関係が明らかにされてきました。

(つづく)次の更新は1/23(火)です。
2007/01/16 (10:40 am)
栄養学的に考えれば、これら自分で作ることのできない必須成分を重要な栄養素と考え、これを不足なく補給することが、安定した食糧供給体制の目標とされることは不思議ではありません。

特に、第二次世界大戦の末期や終戦直後の日本はそうでした。



現在でも、飢餓に苦しむ人々に向けて、どうやってそれらの必須栄養素を供給するかということは、まさに死活にかかわる地球規模の大問題です。

(つづく)次の更新は1/19(金)です。
2007/01/12 (3:20 pm)
ところで、栄養素の中には、ヒトが自分自身の身体の中で合成できないものが、いくつか知られています。

ミネラル類は無機物なので、外部補給に頼らざるを得ないことは当然です。



ビタミン類は人間の食生活の注意深い観察の後に、研究者が次々に発見してきたものですが、ビタミンA、B群、C、Dなどアルファベットの順にラインアップされる物質のほか、アミノ酸の中にも自分で合成できないものがあり、それらは必須アミノ酸と呼ばれています。

また、脂肪の中にも、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸など、外部補給しなければならないものがいくつかあります。

(つづく)次の更新は1/16(火)です。
2007/01/09 (8:30 pm)
食肉に多く含まれている、などと言われているL-カルニチンですが、栄養学的に考察する必要上、食肉の範疇にある牛肉や羊肉などに関するデータが多いというだけで、その他のクロスワードパズルのマス目はまだ埋まっていません。

長距離で集団移動するヌーやバッファロー、シマウマやゾウ、ラクダでは羊よりも多いのか、両生類はどうか、冬眠する爬虫類や飛翔力の強い昆虫はどうか(L-カルニチンはもともとチャイロゴミムシダマシという昆虫の幼虫に存在するビタミンだと考えられ、その虫の学名(Tenebrio molitor)の頭文字をとって、ビタミンBTとよばれていた時期がありました)、同じ哺乳類でもライオンのような肉食動物ではどうか、肉食鳥類の猛禽類はニワトリとどう違うのか、羊や牛と同じく草食であるオランウータンやゴリラの筋肉にもL-カルニチンが多いのか、ナマケモノとリスではどう違うのか?などなど。



こういうことに空想を働かせていると本当に興味が尽きません。あるいは、脂肪をエネルギーとして蓄え利用するという動物進化の特徴を、L-カルニチンという化合物を通して解明できる可能性すらあると思います。

(つづく)次の更新は1/12(金)です。
2007/01/05 (6:10 pm)
調べていないのでよくわかりませんが、羊や牛の食べている牧草も植物であるが故に、L-カルニチンをほとんど含んでいないはずです。

にもかかわらず、なぜ羊や牛はたくさんのL-カルニチンを持っているのか。

人間の場合、主として肝臓でL-カルニチンが作られているという事実がわかっています。このことから推測すると、恐らく牧草に含まれているアミノ酸(リジン、メチオニン)やビタミン(C、B6、ナイアシン)、ミネラル(鉄分)を原料に、羊の肝臓がL-カルニチンを旺盛に合成しているものと考えられます。



だとすれば、羊や牛など草食動物の肝臓が、L-カルニチンの「一次生産者」だということになります。

(つづく)次の更新は1/9(火)です。
2006/12/26 (5:10 pm)
このことは、ミトコンドリアは持っていても脂肪をエネルギー源にしないであろう植物にL-カルニチンがほとんど存在しないこととも矛盾しません。

脂肪を燃焼させて筋肉を動かすために、羊や牛は体内にL-カルニチンを持っている。



私たちが、羊肉や牛肉を食物として食べるということは、本来、羊や牛が自分たちの生命維持のためにもっている成分を失敬している、ということにほかなりません。

(つづく)次の更新は2007/1/5(金)です。

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