執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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2006/11/21 (5:30 pm)
1980年代の半ばころ、本来は超低温環境下でのみ実現可能と思われていた超伝導の現象が、もっと高い温度でも実現できた、という報道が毎月毎週のように報じられたことがありました。

その研究の真偽のほどはともかく、このことはある科学的関心事がトピックテーマとしてスポットライトを浴びるようになると、よってたかっての研究が進み(一部に思い込みや主観、捏造といった由々しき部分も含みながら!)、集中的にある知見が集積されることの典型的な例だと思われます。



先般韓国で問題になった、ES細胞に関する研究にも似たようなものを感じました。

しかしいずれにせよ、このような研究の流行がいろいろな分野で見られることによって、最終的には新たな知見が深まる、というメリットは確かにあるのだと思います。

(つづく)次の更新は11/24(金)です。
2006/11/17 (11:50 am)
やや本論からそれますが、ここで述べたカロテノイドやアスタキサンチンのほか、ビタミンC、ビタミンE、α-リポ酸など多くの物質が抗酸化物質として、サプリメントのラインナップに登場してきていることは、非常に面白い事実に思われます。



将来、もっと知見が積み重なれば、新しい解釈が可能になることと思いますが、さまざまな生体成分にはその成分にしかなしえない「本業」のようなものがあり、「副業」として、「直接間接に活性酸素の除去を分担している」、というような姿が実像に近いのかもしれません。

ことほど然様に、活性酸素の攻撃から身を守ることが重要である、ということなのでしょう。

(つづく)次の更新は11/21(火)です。
2006/11/14 (12:00 pm)
意外な働きが発見された物質の例を、もう一つ挙げてみます。

コエンザイムQ10が、電子伝達系という生体エネルギー産生の過程に必須の成分であることは、古典的といってよい知見ですが、この物質が今日、アンチエイジングサプリメントの雄として存在価値を得ている主要機能は、活性酸素の消去です。



この活性酸素の消去という知見は、コエンザイムQ10の機能として現在の大学の基礎生化学のテキストには必ずしも登場しませんから、どちらかといえば既知成分に見出された新しい機能の一つに数えてもよいと思われます。

(つづく)次の更新は11/17(金)です。
2006/11/10 (3:40 pm)
カロテノイドに活性酸素除去能があるという知見は、さらにその後工業生産の確立期を迎え、現在アスタキサンチンとして商品化されるまでに至っています。

ちなみに、医薬品にせよ天然物にせよ、それが市場に供給されるようになるための条件として、大量かつ安価に製造する方法が開発される必要が常にあります。



この側面から、サプリメントの世界を考えてみることも重要だと思います。

(つづく)次の更新は11/14(火)です。
2006/11/07 (4:20 pm)
10月27日付けのこのブログ「古い栄養成分の新しい役割」で触れた、サプリメントが開発される背景にある第二の観点、すなわちその成分やそれを含む食材自体は特に目新しいものではないが、意外な働きがあることが改めて発見されたのでそれを積極的に利用しよう、という場合について考えてみます。

たとえば、旧来特定の生物に存在する単なる色素としてしか認識されていなかったカロテノイドという物質に、実は活性酸素の消去効果があることが見出されたのは、1980年代中盤の日本においてのことでした。



これは、ニンジン色素の研究にはじまる長いカロテノイド(carotenoid:ニンジンがcarrotであることから、その色素がcarotenカロテンと命名された。語尾にある−oidは、何々の同類という意味を表す接尾語)研究の歴史から見れば、最近の部類に属します。

(つづく)次の更新は11/10(金)です。
2006/11/02 (4:10 pm)
とはいえ、これらは純然たる生体成分なので、それそのものをサプリメントとして摂ったりするというようなものではありません。

しかし、あるサプリメントによって、それら生合成されてくる物質の量を、間接的にでもうまくコントロールできるならば、ここにも新しいサプリメントの使命が生じるはずです。



また、全くの新規物質が発見され、それが一定の生理機能を発揮するかどうか、というようなことを追求することは、まさに医薬品の開発そのものでもあります。

(つづく)次の更新は11/7(火)です。
2006/10/31 (4:30 pm)
ある物質が見出されたことによって、従来の生理学の解釈が刷新された近年のケースとしてインターロイキンなど免疫に関与する成分があります。

あるいは、ある種の化学的シグナルを発信する分子(たとえば脂肪細胞からの分泌が低下することによって、メタボリックシンドロームに影響を与えていることが最近明らかになったアディポネクチンなど)が挙げられます。

また、ヒト遺伝子の解明から、これまでにまだ知られていない生理活性タンパク質が、今後続々と発見されてくることもほぼ確実です。



(つづく)次の更新は11/2(木)です。
2006/10/27 (6:00 pm)
サプリメントが開発される背景にある複雑な事情の一つ目は、純粋な医学や生命科学の進歩によって全く新しい知見が見出されること。

二つ目は、存在や基本的な役割自体は昔から知られていたけれども、最近になって新しい働きが発見されるようになり、さらにそれを工業的に生産できるようになって市場に登場するというケース。



三つ目は、人間がはじめて80才を越す平均寿命を持つようになった今日、その生涯折々の生理的な変化に対応して、従来知られていた成分に新しい役割や利用法が「考案」される場合です。

(つづく)次の更新は10/31(火)です。
2006/10/17 (6:00 pm)
そして、その無手勝流を放置するあまり、実は有用なものを無用の長物と決め付ける逆の風潮を、招来することにもつながります。

しかし、サプリメントの体系化が難しいことには、それなりの理由があるはずです。

けれども、その理由を把握し、それを咀嚼した上で体系化しなければ、本当の意味で社会に信頼される製品が、表面的な情報の洪水に飲みこまれてしまうにちがいありません。



サプリメントが開発される背景には、これから申し上げるようないくつか複雑な事情が存在するものと、私は考えています。

(つづく)次の更新は10/27(金)です。
2006/10/13 (9:46 pm)
このような変化の激しい状況の下、新しい知見の発見も医学、栄養学の分野を中心に相次ぎ、それらの情報をベースにしたサプリメントが、おびただしい種類開発されています。



けれども、ことその適切な使用方法となると、無手勝流に近い状況がむしろ多数派を占めている可能性が高いと思われます。

体系化という点では、後漢時代の業績に遥かに及ばないのではないでしょうか。

(つづく)次回の更新は10/17(火)です。

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