執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : つれづれ : 
2017/03/23 (9:00 am)
今年は何度も寒のもどりがあり、春がいっそう待ち遠しく思われます。

北国の春の到来は、これからまだ5月初旬まで少し間があります。

けれどもなんとか各地でサクラの開花宣言がはじまり「暑さ寒さも彼岸まで」ということばに説得力を感じます。

さてここへきて野球では侍ジャパンの爽やかな大躍進、相撲では新横綱稀勢の里の大人気に同部屋の関脇高安が史上初のアベック十連勝を果たし花を添えていて日本全体に元気が満ちている感じがします。

稀勢の里は先だっての初場所後に大関から横綱に推挙されたわけですが、その時点ではこの昇進、まだ時期尚早ではないかという声もかなりありました。

しかし実際その地位についてみると文字どおり心身ともに大きく安定感がぐっと増したようで、なんだか大阪の格技場全体がこの人の呼吸でゆったり覆われているような、そんな巨大なオーラが眼に見えるようです。

相撲の極意は心技体の充実にありと言われますが、稀勢の里の威容は人間たるものまず「心」の部分がすべてに先立つことを示してくれているように思われます。

彼は場所前の稽古で左目の額の脇に傷を負い10針以上を縫うような処置を受けていますが、そんなものは彼の現在の気力の前ではまったく影響のかけらもないようです。

生体防御といいますか、免疫力は気力の影響も大いに受けるものですが、横綱の身体の充実ぶりはそのあたりも十二分にカバーしているのでしょう。

そういう「気」の充実はきっとそれを観戦している側にも色濃く伝搬してくるにちがいありません。

一方をみれば難しそうな政治的課題が国内外の方々で頻発していますが、ここはひとつスポーツの世界に意識的に首を向けて元気をたくさんもらいながらしっかり仕事、そしてゴールデンウィークに突入!と行きたいものです。


次回の更新は3/30(木)です。
カテゴリ : つれづれ : 
2017/03/16 (9:00 am)
「なごり雪 (名残雪)」を辞書で引きますと、春になってもとけないで残っている雪、春が来てから降る雪、などと出ていました。

春は新生活が始まる次期でもあります。

新生活のはじまりはある人にとってはこれまでのくらしとの別れの時期であるかもしれません。

伊勢正三さんの名曲「なごり雪」はそんなせつない季節のドラマをあざやかに表出させた名曲です。

私はティーンエイジャーのころかぐや姫の『三階建ての詩』というLPアルバムでまだ有名でもなかったこの曲をはじめて聴いたときの強い印象をはっきり憶えています。

一方社会人になってしまいますと、そんなロマンチックな季節の変わり目に心を動かされる節目感も薄くなり、ついこのまえ年末年始のあいさつを交わしたと思ったらもうさくら前線の予報、そしてあっというまにまた一年が過ぎてゆくような気がします。

ところで、そういうメリハリ感が希薄な昨今ではあってもこのシーズンは「三寒四温」「暑さ寒さも彼岸まで」などという古くからの言葉であらわされているようにとかく体調の管理の難しい時期であることは確かです。

花粉のケアもして行かねばなりません。

こんなことばかり書いているとメランコリックになって「春のウツ」を誘導してしまいそうになりますが、春の本領はやっぱり明るさ、たのしさ、美しさ、という前向きなイメージにあるにちがいありません。

いま春が来て君はきれいになった
 
去年よりずっと、きれいになった

・・・名フレーズは何年経っても色あせないものだなあ・・・と思います。

おだいじに、そしてよい春をお迎えください。


次回の更新は3/23(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/03/09 (9:00 am)
代表的な疾患と日本人の患者数について少し調べてみました。

およそ以下のようでした。

骨粗しょう症患 1,300万人
高血圧性疾患 1,000万人
認知症 500万人
糖尿病 320万人
高脂血症 200万人
心疾患 170万
がん 160万人
うつ病・不安症  130万人
脳血管疾患 120万人

たとえば骨粗しょう症にかかっている人の割合は男:女≒3:1、つまりこれは女性に多い疾患で、70歳代の女性の場合5人に2人が該当するというのが現状です。

認知症であれば男女混合で65歳以上の5人に1人という数字が出てきます。

そう聞けばどれもけっこうリスクが高く、他人事ではないなあという気がしてきます。

しかし逆に考えれば、高齢女性に集中している骨粗しょう症でさえ、5人に3人は該当しない、問題なし、認知症なら5人中4人は大丈夫というわけです。

つまり罹患する側よりしない側の方がまだ多数派であるともいえます。

であればそれぞれの疾患の「多数派」に属する確率の方が高いということで、ここにひとつ希望が見えてきます。

そこで、ここに挙げた疾患のいずれについても「多数派」でいられるように心がけて生活する、というライフスタイルについて考えてみる、というのはいかがでしょうか。

代表疾患の多くは生活習慣(ライフスタイル)に左右されるファクターが少なくありません。

たとえば糖尿病ひとつだけに着目したとき、適度な運動をし、過食を避け、夜遅くの食事は控え、口腔を清潔にし・・・といくつか留意点が挙がってきますが、これらは同時に他の多くの疾患の予防にも強くつながって行きます。

つまり、ここにあげた9つの病気の予防策がそれぞれに3つづつあるとしても実行すべきことが27項目あるというわけではありません。

一方、たったひとりでこれら9つの疾患のすべてにかかってしまうというリスクも考えられるでしょう。

ここに「健康格差」の本質が見えてくるように思えます。

病気は必ずしも万遍なく襲ってくるというわけではなく「好ましくない生活習慣を持つ人」に集中的に複数のリスクが忍び寄ってくる、という認識です。

またこういう疾患はどれも突然やってくるのではなく、その予兆段階が必ずあります。

ここで健康な状態に引き返す、引き返し続ける、というイメージにもちょっと頼もしいリアリティがあるかもしれません。

結論として「私はどの疾患にも無縁な状態をめざす」というのが結局いちばんの方策といえるのかもしれません。

また、どれかにすでにひっかかってしまっているという人も、それについてまず集中的に克服すれば他のリスクも同時に退散させられる、まさに一病息災の気構えが役立つでしょう。

ここは欲張り気味、で行きたいものです。


次回の更新は3/16(木)です。
カテゴリ : つれづれ : 
2017/03/02 (9:00 am)
作家の佐藤愛子さんは『九十歳。何がめでたい』という本を最近上梓されました。

とても評判がよいそうです。

この佐藤さんにはご自身91歳のとき(2014年)人生の集大成のつもりで書かれた『晩鐘』という小説があります。

この作品を書き終えたあとには特に「毎日しなければならないこと」がなくなってしまったのだそうです。

佐藤さんほどの方であれば経済的にも安定しておられるでしょうし(数十年前に20億円もの借金を背負われたときもあったそうですが、みごとに完済されたとか!)、そこへ集大成も世に出せたとなれば、あとは絵にかいたような悠々自適ではないかと想像します。

ところが実際にそうなってみると朝起きる必要もないのでずっと寝床から立ち上がれないという状況になって元気が出ず、ついには鬱状態のようになってしまったというのです。

まあ、そこに『九十歳。何がめでたい』の企画の話が来てまた復帰に成功、と、これまた素晴らしい逸話です。

私がとても興味深いと思ったのは功成り名を遂げ、集大成の仕事をやってしまったあとでも目標を失ってしまえば人は鬱状態になってしまうというところです。

もしそうだとすれば、人間いつまでも何らかの「まだ達成していない目標」を持ち続けたほうがよろしいということになります。

ですからこの世を去る時にはやり残しの仕事がある、という状態がかえって最高なのかもしれません。

そういえば、作家の三島由紀夫さんのような才気煥発の人でも「書き尽くしてしまった感」を強く持っていたそうで、そのこととあのような壮絶な最期を遂げたこととは関係があると考える説もあります。

凡人とはいえ、90歳からまだほど遠い私などにしてもきっと10も20もひとりよがりな目標を持っていてちょうどよいくらいなのだろうと思います。

もし悩んいることがあれば、それを解決するということも目標のひとつといえそうで、そんならいくつでも数えあげられるな、とちょっとへそ曲がりなことも考えてみたりしたのです。


次回の更新は3/9(木)です。
カテゴリ : つれづれ : 
2017/02/23 (9:00 am)
今回は別の精神科医によって書かれた本についてご紹介します。

きたやまおさむさんの『コブのない駱駝』という本です。

これはきたやまさんの精神分析論的な語り口調による自伝です。

この方は『戦争を知らない子供たち』や『あの素晴らしい愛をもう一度』『花嫁』などの作詞で有名です。

きたやまさんは京都府立医科大学⇒札幌医科大学⇒ロンドン大学と学業の地を転々と変えながら次第に精神分析医の道に入って行ったそうです。

そういう長い道程を歩む中で前述の名曲名詞が生まれたことは実におどろくべきことと思います。

かくいう私は精神分析医としてのきたやまおさむよりも「ミュージシャンとしての北山修」のファンとして長年やってきた者です。

ステージやレコードで接する北山修に感じる最大の魅力はそのつかみ難いアイデンティティにあります。

この人、何を考えてこんな唄を作っているんだろう、いったいどんな研究をしているんだろう、いくらくらい稼いでいるんだろう、どこに住んでいて今何をしているんだろう、と謎はつきません。

それでいて作品はいたってすばらしく、ふと口ずさんでしまうフレーズが私の脳にたくさん刻まれています。

その北山さんの謎の部分、というかきたやまおさむがなぜ謎めいているのか、ということを自分で解説しているのが『コブのない駱駝』という本です(ちなみに『コブのない駱駝』という奇妙な表題は同じタイトルを冠した1960年代に書かれた作品から採られているものです。この唄もまったく風変りこの上なく、耳について離れない「奇曲」のひとつです)。

ともあれきたやまさんはその本の中で自分の心の内の多面性について悩み、傷つき、アイデンティティがどこにあるのかをずっと考え続けてきた、ということについて客観的に告白しています。

流行歌の作詞家、反戦メッセージの発信者、コミカルバンドのディレクター、精神科医、先天的に眼に障害をもった一患者、大学教授・・・と様々な顔を持ちながら、結局「どの顔も自分であり、どの生き方も自分の人生として認めてゆく」ということを肯定しながら生きてゆく、そんな術を発見して行ったということです。

様々な自分のいずれをも自分として肯定してゆく、この懐の深い考えは留学中に出会ったウィニコットという英国人精神分析者の思想に基づくものだと書かれています。

要するに多面的であることを自己肯定的な特徴としているわけですから、私がひとりのファンとして北山さんの実像をひととおりに想像したり追いかけたりしてもわかるはずはなかったのです。

このことを今度はわが身にふりかえって考えてみますと、わがままな欲望に富んだ自分がいて、それをいさめようとするストイックな自分もいて、さらにそれを上から客観的に見ている自分がいて、という側面は私にも確かにあります。

また、こういう顔をもっていたい、こういう側面ももっていたい、こちらにも首を突っ込んでおきたい、というような四方八方に引き裂かれかねないような不埒な欲目もあります。

しかしその中で苦労してバランスをとりながら、すべてを肯定的に考えて進んで行ったっていいんだ、それでいいんだ、ということを今回『コブのない駱駝』から学んだように思います。

それで「脳の肩こり」が少しは和らいだような気持ちになることもできました。

時には青春時代のように自分の心とゆっくり向き合ってみるのも悪くないな、と思う今日この頃です。


次回の更新は3/2(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/02/16 (9:00 am)
ここのところ精神科医によって書かれた本をいくつか読んでいます。

ひとつは西多昌規さんの『「テンパらない」技術』という本です。

ここで出会った面白い表現の中に「イヤな記憶は、睡眠中に「脳で消化」される」というものがありました。

十分な睡眠をとることで、不愉快な記憶は消化されて、そのうち気にならなくなっていく、自発的には思い出すことはなくなっていく、そのような合理的な脳のメカニズムがあるという指摘です。

食べ物のように脳が消化してくれる(原型を留めなくなる)、ということはもちろん比喩ですけれども、イメージとして少し気が楽になるように感じます。

もっとも、考えてみればそれには十分思いあたることがあります。

365日イヤな記憶の再生を抑えることができなければ人はたちまちノイローゼになってにっちもさっちも行かなくなるはずです。

世の中にはとんでもなく悲しい目に遭われている人が大勢いらっしゃいます。

天災の犠牲にせよ、理不尽な人災にせよ、もし自分だったら到底生きて行けないだろうなと思うようなことが必ず毎日ニュースで報道されています。

けれどもそんな災厄にみまわれた人がことごとくそれを気に病んで人生をやめてしまうのかというと、そんなことはありません。

大半の人がやがて、時間とともに何とかして立ち直って行かれます。

これはそういったよい意味での忘却のメカニズムが働いていないと説明できない現象だと思います。

逆に良いことも忘れてしまうのかもしれませんが、こちらの方にしてもやはり忘却がなければかえって邪魔になってしまうのではないでしょうか。

ともかくそういう心の平静を保つために睡眠が果たしている役割は大きいということです。

毎夜、忘却によって心の平静を少しでも取り戻すのだ、と思って眠りに入れるなら、ちょっと翌朝が待ち遠しい気持ちになれるかもしれません。


次回の更新は2/23(木)です。
カテゴリ : つれづれ : 
2017/02/10 (6:00 pm)
あまり聞きなれない英語ですが最近レジリエンス(resilience)という言葉に行きあたりました。

アメリカ航空宇宙局(NASA)の健康に関する研究分野での文献を読んでいるときに何度もこの単語が出てきたのです。

ふつう辞書で調べると弾性とか弾力性、と出ています。

けれどもITの分野などでは「コンピューターのシステムのどこかに何らかの不具合が生じても全体的に何とか作動し続ける能力のこと」を指すという解説をしている書物もありました。

またITでなくても「障害又は誤りが存在しても、要求された機能を遂行し続ける事のできる、機能単位の能力」 といったもう少し幅の広い意味も含まれるようです。

NASAの文献では宇宙飛行士の心身がおかれるハードな諸状況をこのレジリエンスという語彙にこめているようでした。

つまり宇宙空間では重力がなく、空気がなく、一日のリズムがなく、放射能が多く、十分な食事がなく、運動が不自由で、閉塞空間で過ごさねばならず、具合が悪くなっても病院があるわけでもなく・・・と、飛行士の人たちは数え上げればきりのないくらいの過酷な条件に囲まれているのです。

その中で「万全の体調」「完全にノーマルな精神状態」で居続けることはまず不可能と言ってよいでしょう。

そういうときに「もっと体調がよくなってから〇〇をしよう」とか「今日は調子が悪いので☓☓はできない」というようなことを思っていたら全く任務が遂行できなくなってしまいます。

ですので、万全ではない状態でも何とかかんとかやってゆく、という前提に立ってさまざまな訓練やシミュレーションがなされるということです。

これはなかなかシビアなことですが、宇宙空間でなくても私たちが社会に暮らしている環境にもこのレシジリエンスを発揮できるように心身の構えをもっておくことは重要なことのように思えます。

のんびり、ゆったり、時間にも気持ちにも余裕が持てればそれに越したことはありませんが、現実にはどこかに何らかの不具合や心配事、不安などと共存することはなかなか避けがたい日常に置かれています。

体調不良、睡眠不足、情緒不安定などなど、そういうものをうまくいなしたり、回復させるコツをつかまえながら生きてゆく術を身につけること、こういうことはたとえば誰しも高齢になる命運にある現代人には不可欠な生存スキルであるように思われます。

レジリエンスという言葉について、私はこれを「しなやかさ」と訳したいと思いました。

硬直、強直の反対の意味になります。

直面が避けられない困難には心身ともに強直に立ち向かうのではなく、できればしなやかに乗り超えて行きたいものだと思います。


次回の更新は2/16(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/02/02 (9:00 am)
このほど日本老年学会・日本老年医学会から65歳以上という高齢者の定義には医学的な根拠はなく、高齢者の定義が現状に合わなくなっているという発表がなされました。

最近のデータによれば10〜20年前とくらべてからだの加齢変化のあらわれ方が5〜10年遅れてきていて、文字どおり若返りが進んでいることがわかってきたということです。

とりわけ65歳から74歳では活発な社会活動が可能という認識が示されています。

そこで学会では新たに75〜89歳を高齢者に、90歳以上を超高齢者と定義すべきと結論付けています。

これまで高齢者として区分されていた65〜74歳の人は準高齢者になり「高齢者」という区分からははずれることになります。

私の曽祖母は私が小学校6年生の時(1969年)に亡くなりましたがそのとき明治19年生まれの84歳でした。

今回の定義では単なる「高齢者」にあたりますが、当時の私の感覚では曽祖母は今の104歳くらいのイメージだったと思います。

悠々自適、自分の人生もやがてはそうなりたいものだと漠然と考えることはだれしもあると思いますが、しだいに「一生働き続ける」ということの意味を問い直さなければならなくなってきています。

「働く」「労働」「拘束時間」という語感からその反対を「遊び」「自由時間」と考えてしまうと働くことがたいへんな労苦のような気がしますが「生涯現役」と置き換えるとかなりイメージもかわってきます。

生涯現役というのは必ずしも勤務することばかりではなく、スポーツでもボランティアでも芸術的なことでも何でもよいわけです。

「生涯現役」は社会から何かを提供してもらう側から社会に何かを提供する側で居続けることともいえるでしょう。

のんびりする、ゆっくりする、ということはもちろん人生の大切なシーンであるにはちがいありませんが、それが単純に「悠々自適な晩年」の意味だとしたらすいぶん退屈なことと思えてきます。

90歳以上を「超高齢者」と名付けてみたところで、だから何なんだという反問をしてみたい気がしますし、そもそもそれが何らかの人生の豊かさつながるという感じが湧いてきません。

私の年代はそろそろ還暦間近ですが「武蔵野の逃げ水」のように「高齢者」という定義がどんどん遠のいてくれることにむしろ「得した感」を受け取って行きたいものだと思います。


次回の更新は2/9(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/01/26 (9:00 am)
インフルエンザが流行する季節です。

免疫抗体を産生させるために予防接種をしたりして備えている方も多いかもしれません。

そのほか、免疫機能を充実させるために重要な手段としては保温、栄養、睡眠、過度なストレスの抑止などが代表的なものとして挙げられます。

これらに加えて最近言われているちょっと意外な予防法があります。

口腔ケアです。

口腔ケア、というとまず歯磨きが思い浮かびます。

もちろんそれも大切なのですが、それに劣らず効果的なのが舌や歯茎、頬や唇の内側など、つまり歯以外の口腔パーツを清潔に保つことがウイルスの侵入防止に有効なのだそうです。

方法はガーゼなどを指に巻きつけて各部を丁寧に拭います。

ドラッグストアで入手できる舌苔(ぜったい)除去のツールでも舌にやさしく効果をあげられます。

それからもう一つのお勧めは寝るときに医療用のテープ(絆創膏など)を鼻の下から下唇の下まで貼って口を閉じて寝ることです。

舌苔が生じる原因のひとつは唾液分泌の不足と考えられますが、口を開けて眠ると口の中がカラカラになってしまいます。

これを防ぐことによって口腔粘膜を瑞々しく保てるわけです。

このテープ法では当然鼻呼吸になりますのでいびき対策にもなりぐっすり眠れるといった効用も期待できます。

そんなわけで、口腔ケアの大切さは全身の免疫力にもつながります。

その他、メタボリスクや糖尿病リスクも低減できることも知られています。

腸内細菌に超重要な役割りがあることについては昨今急激に知見が充実してきていますが、同時に口腔細菌などお口の健康についてもますますいろいろなことがわかってくることが期待されます。

まずはこの冬インフルエンザに罹らずにお過ごし頂けますよう、私も今夜から早速口腔クリーニング作戦を早速実践してみたいと思います。


次回の更新は2/2(木)です。
カテゴリ : つれづれ : 
2017/01/19 (9:00 am)
東京大学の西成先生が提唱するおもしろい理論に「渋滞学」というものがあります。

交通渋滞に代表される「渋滞」がなぜ起こるのか、をテーマとした研究です。

渋滞をひきおこさない一つの秘訣として「無理をしないこと」が挙げられています。

たとえば高速道路を想像してみてください。

車間距離50センチで時速120キロで自動車の列が流れているとします。

一方時速60キロで、車間距離が100メートルある場合を思い描いてみてください。

この車列、当然120キロで走っている方が目的地に2倍早く着くはずです。

ところがたった一台にほんのちょっとしたトラブルが起こったとしますと車間距離50センチであればたちまちにして玉突き衝突がおこってしまいます。

道路はあっという間に大渋滞となるにちがいありません。

一方時速60キロ、車間距離100メートルであればもし前を走る車に不具合が生じてもそれを十分に回避する余裕があるはずです。

そうすると、一時的に時速70キロが40キロになったとしてもまたすぐに70キロに復帰することができるでしょう。

それで結果的に目的地にたどりつくのもスムースになるというわけです。

渋滞学では高速で短い車間距離で走るような状態のことを「メタ安定状態」と名付けられています。

これをふつうの仕事になぞらえると「かなり無理をした状態で休みなく仕事をし続けること」などがそれにあたります。

早朝から深夜まで働き、休日も出勤するということをすれば一応仕事ははかどるように見えますが、結局いつかは心身のどこかに破たんが生じて戦線を離脱しなければならなくなってしまいます。

そもそも休憩時間や休養日はそれを避けるために古くから設けられた人類の知恵とも言えるものです。

昨今さまざまな職場が「メタ安定状態」におかれているようです。

ぜひ長い目で効率を見直して心身をいたわりながら「ゆっくりと急ぎたい」ものだと思います。

人生そのものはすべからく長距離走です。


次回の更新は1/26(木)です。

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