執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/11 (6:42 pm)
私の場合を例にとってお話します。私は2005年の10月末、東京女子医大の栗原先生に、腹部のCTスキャンをとっていただきました。2005年は、メタボリックシンドロームという考え方が提唱された年にあたります(メタボリックシンドロームについては、このブログでも触れていますので、是非一度ご覧ください)。

私自身、L-カルニチンに関する仕事をしており、脂肪燃焼肥満のリスクについての知識は一通り持っていましたが、こと自分の身体の状況については、客観的に診断してもらったことはありませんでした。

CTスキャンの結果、私の数値はお腹の周り(おへそを通る腹囲)が87.9cm、内臓脂肪面積は110 c屬世箸いΔ海箸分かりました。メタボリックシンドロームの診断基準では、お腹の周りが85cm以上(女性の場合は90cm以上)、内臓脂肪面積は100c岼幣紊「危険域」なので、それほどひどい結果というわけではありませんが、ともかく判定は「アウト」ということになりました。

画像は実際のCTスキャンの結果です。赤い部分が内臓脂肪で、かなりの部分を占めていることが分かります。



この翌日から、私は「ダイエット」を始めることを決心しました。

(つづく)次回の更新は4/14(金)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/07 (7:44 pm)
「期間限定ダイエット」に対して「永年ダイエット」と私が呼んでいるのは、短期集中的に一定の期間だけ行うダイエットではなく、人生を通じて体重管理(ウエイトマネジメントっていうものですね)を行うことです。こちらの方はアスリートや花嫁さんではなく、「中年以降の人生を健康的に送ることを願う方々」が対象になります。




しかし「永年ダイエット」も「期間限定ダイエット」と同じく、何かの動機付けやきっかけが必要とされるでしょう。それは、恐らく健康診断で黄信号や赤信号が出たとき、あるいは突然に循環器や肝臓などの不調にみまわれて、治療に取り組まなければいけなくなったとき初めて生まれる考えではないかと思います。

このブログを書いている私としては、「期間限定」より「永年」の方により関心を持っています。「期間限定」の方は、スポーツや結婚セレモニーなど目的も様々ですし、その目的によって対策も異なります(食事制限やエステなど)。

それに対し「永年」の場合は、「健康維持」が目的であり、食事や生活習慣の改善が何よりも大切な対策法となるでしょう。

次回の更新は4/11(火)です
カテゴリ : ダイエット : 
2006/03/31 (7:01 pm)
ダイエットという響きほど、現代日本人を魅了するコトバもめずらしいのではないかと思います。とにかくダイエットというと、若い女性はますますの美貌を求めて取り組み、中年以降の人々は「老い」に対する抵抗の前哨戦として、また我が肉体の美を復活させる最終戦と位置づけて、この課題に向き合います。

ダイエットというコトバはいまや和製英語のようになっているので、このコトバのもともとの意味が栄養や食事を表す、ということはもはやどうでもよいことのように思われています。とにかくダイエット=減量ということになっています。

私はここでダイエットについて考える際に、まず「期間限定ダイエット」と「永年ダイエット」という区分けをしてみたいと思います。

「期間限定」というのは、何かのゴールみたいなものが目前にあって、それにむけて減量しなければならない事情があり、ゴールへ向かい短期集中的に努力するということです。典型的なものはボクサーの減量がそれにあたると思います。また先般トリノオリンピックでは、スキージャンプの原田選手が200グラムの制限重量不足だとかで失格になったと聞き、大変残念に思ったと同時にこのような競技にも厳密な体重コントロールが重要であることを改めて知りました(この場合は、体重が少ないことが問題だったわけですが)。

結婚を控えた女性がエステに通ったり、ダイエットをしたりして結婚式に備えるといったこともあるでしょう。また、「いまダイエット中」なんていって、サラダしか食べない若い女性もよく見かけます。こういう例に出会ったとき、私は「期間限定ダイエット」というコトバを作ってみたくなりました。

(つづく)次回の更新は4/7(金)です。
2006/03/28 (7:47 pm)
からだによいものを食べたい、ということは多くの人々の関心事ではありますが、これは主として健康が気になっている大人の考えることだと思います。

幼稚園や小学校の子供が、いちいち食事のときに「ぼくは健康のことを考えてこのメニューにしよう」なんて言っているのを聞いたことはありません。また子供は「肉体的に成長する人間」でもあるわけですから、「よく食べること」は「大きくなること」であり、わが子の食欲は本来親にとっての幸福とも言えるものです。

一方子供は自分の食欲のおもむくままに、与えられるフライドポテトを食べたり、ピーマンを食べ残したりする存在です。ということは、子供の食生活のカギを握っているのは、子供自身ではなく周囲にいる大人であるということになります。

そんな折、とうとう厚生労働省が「小中学生向けのメタボリックシンドローム診断基準」をまとめた、というニュースが流れてきました(平成18年3月26日付産経新聞)。非常に先見の明のある対策だと思います。

しかし、これをもって「世の中変わってきたもんだな」とか「子供たちよ、診断基準をクリアできるようにしっかりしなさい」というようなとらえ方をすることは、ナンセンスな話です。「子供のメタボリックシンドロームの原因」なんて、改めて聞かされなくても簡単に想像がつきます(運動不足と高カロリー、夜型の生活とけじめのない食習慣!)。

しかしそれを改善するのは子供たち自身ではない。大人がまず自らのライフスタイルを正してゆく一方、子供の生活パターンの乱調を無責任に放置しない、という当たり前のことをするだけで、そんな問題はたちどころに解決してしまうに違いありません。

子供のからだは、本来非常にフレッシュでしなやかさに恵まれているので、彼らの肉体そのものをそんなに心配する必要はないはずです。運動不足解消のためにジムに通わせたり、サプリメントに頼ったりというのも全く本末転倒。ただ、大人や社会が手抜きを慎めば、ほとんどは簡単に解決するはずのものだと思います。

子供に責任はありません。
2006/03/24 (5:50 pm)
いわゆる心臓マヒや中風というのは、病名というよりは現象をいいあらわす大雑把な言葉に過ぎませんでした。それがもっと細かく、心筋梗塞、クモ膜下出血などとより専門的で正確な言葉として、一般の人にも説明されるようになってきました。

しかし病名を知るだけではまだ不十分で、どうすればその病気が防げるのか?という知恵に結びつける必要がどうしてもあったように思われます。そしてそれは、行政や制度の施策にも結びつくようになります。

例えばタバコを吸うことのリスクについては年々歳々周知徹底の一途をたどってきています。喫煙と健康リスクの因果関係が明らかになることによって禁煙車両が設けられたり、ポイ捨て禁止令が制定されたりするというような、「理論と実行面の具体的な結びつき」がとても強くなってきています。電車で言えば、以前は禁煙車両というものが少数で特殊な存在でしたが、現在では「喫煙車両」がむしろ特殊な座席として設けられています。この事柄は健康問題が社会現象と結びついた実例だと思います。

一方、こういう時代の流れはいつも個々人の健康といったことに制度や行政が介入する、ある意味ではおせっかいといってよいようなものだともいえるでしょう。なぜ行政がこんなおせっかいをするのかというと、それは保険医療制度ということと深い関係があります。

日本は世界でもまれな国民皆保険制度をとっている国です。病に冒された人に対する経済的救済を国が行うということは、非常に理想的な制度です。ただし、それも財源が十分なければ維持できなくなります。というわけで社会を制度化し、健康リスクをできるだけ取り除くことが実際に行われるようになっているのです。禁煙に対するそのような施策はその典型的な例だといえるでしょう。

要するに、国は国民の健康に対する経済的負担を抑えるために、「あなたの健康のためによいこと」というおせっかいをしているのです。しかしながらこういった国の施策とは別に、個々人が健康になる、と考えてみれば、むしろそういった「おせっかい」を歓迎するべきなのかもしれません。

(つづく)次回の更新は3/31(金)です。
2006/03/17 (4:29 pm)
思えばつい20−30年前までは、「心臓マヒで亡くなった」、「あの人はもうトシだから中風がでて手足が震えだしてきた」という漠然とした言い方をされていたように思いますが、近頃は心不全、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中などと、もっと詳しい専門的なことばが一般の人の間でも使われるようになってきています。

昔、といってもせいぜい20−30年前あたりの話ですが、少なくとも筆者が子供の頃(昭和30年代−40年代頃ですね)までは、とにかくがんというものが不治の病として最も恐れられていたように思います。その他、いろいろな病気はあったのでしょうが、とにかく平均寿命が50−60代というような時代にあっては、「中年を過ぎ、初孫を見る頃には生涯を終える」といったパターンが、かなり一般的な生涯のあり方だったのではないかと思います。とりわけ、がんという病には格別の悲壮感のようなものがあります。その他は心臓の病気、脳の病気といってもその本質のところはよくわからず、とにかく脳の血管が破れたそうだ、心臓が動かなくなったという漠然とした説明がせいぜいでした。

現在は、そういった時代に比べると病因について、詳細かつ素人にもわかりやすく説明されるようなレベルになってきました。ひとつには診断技術の進歩というものもあるでしょうし、栄養事情の改善や医療の発達によって平均寿命が伸び、加齢に伴う循環器の不具合が生じるケースが目立つようになったからなのかもしれません。

(つづく)次回の更新は3/24(金)です。
2006/03/10 (4:30 pm)
一見関係のなさそうなものが実は意外なところでつながっていた、というようなことを知るのは何につけ知的興奮を覚えるものです。

そういう例は科学の歴史にもたくさんあります。動物の肉から見出され、そこで何をしているのかよくわからなかったL-カルニチンが、実は脂肪をミトコンドリアに運ぶ役割をしていた、などということが発見されたときにも、当時非常に驚いた人は多かったことと想像されます。ただ、それはその分野の研究をしていた人でないと感じないややマニアックな驚きだとは思いますが。

つい今週流れてきた科学ニュースは、健康オタクでなくとも肥満に関心のある人にはびっくりするものでした。「ただの脂のかたまりだと思われていた内臓脂肪が、食欲のコントロールを狂わせる」という東北大学医学部の片桐先生らによる発表です。

おなかの中に溜まっている脂肪が動脈硬化につながるメタボリックシンドロームの元凶である、という発見もこの脂肪細胞が「ただものではない」ということで一躍脚光を浴びるようになりました。さらに今回の発表ではそういう血管などの末端器官のみならず、司令塔である脳に対しても食欲という信号の伝達に影響を与えているということですから、その「ただものでなさ」もますます強まってきた感があります。

わかりやすくいえば、内臓脂肪が溜まってくると「もう満腹だからこれくらいにしておけ」という信号(これはレプチンというホルモンの仕事です)がうまく脳に伝わらず、ずっと食べ続けるようになる、そういうことが周到な動物実験によって証明されたということです。青春時代の食べ盛りでもないのに鯨飲馬食などという人は、要注意、ですね。
(つづく)
2006/03/03 (5:43 pm)
中年以降にお腹が出てくる主な原因となるものは、腸や肝臓の周りに溜まってくる脂肪です。お腹の周りのサイズが男性85cm以上、女性90cm以上が危険域だとされていますが、これは日本人で統計的に確認されている数値です。

女性の方が男性よりも大きな値になるのは、女性の場合ふくよかな皮下脂肪に包まれているからです。皮下脂肪というコトバは、内臓脂肪より古く有名なものですが、今日、この皮下脂肪は少なくとも健康という観点からは、それほどの悪玉ではないということがわかっています。

問題はお腹の中に溜まる脂肪で、これは内臓脂肪と呼ばれ、皮下脂肪とは区別されます。この内臓脂肪というのは単なる脂肪というだけではなく、ここからいろいろなからだの調子を調節する物質(アディポサイトカイン)が分泌されているということが判明しています。

東京女子医大の栗原先生の表現によれば、内臓脂肪は鶏肉などに見られる黄色くギトギトした脂の塊に似ているのだそうです。内臓脂肪は、内視鏡というものでお腹の中を観察する時によく見られたそうで、しばしば肝臓がその脂に覆われているのでなかなか肝心の肝臓が見えず、観察に苦労されていたそうです。それでも当時は、「ただの脂」だと考えられていました。ところがそんな単純な物ではありませんでした。

前述のアディポサイトカインという物質が何種類も分泌されていること、そして、アディポサイトカインの量的なバランスが崩れてくると血管に老廃物が溜まり、それが心臓や脳、頚動脈などにこびりつき、血液の通り道が細くなったり血管が硬くなったりする、なんていう芋づる式の関係が明らかになってきたのです。血管が細くなったり柔軟性が失われたりしても、日常生活の自覚症状としては特別意識されにくいことです。

けれどもある日、それが心臓の血管を詰まらせることになれば心筋梗塞、脳に血液の固まったもの(血栓)が飛び火すれば脳梗塞などを引き起こしかねません。

こうなれば、取り返しのつかないことになってしまいます。

(つづく) 次の更新は3/10(金)です。
 
2006/02/24 (6:55 pm)
中年になるとビール腹などといってお腹が出てくる、新聞の字が見えにくくなる、白髪が出たり禿げたりする、ということはごくあたりまえのように考えられていることでしょう。特に「ビール腹」は、貫禄がある・恰幅が良いというニュアンスで、歓迎はされないまでも非常に自然な変化としてとらえられてきたことと思われます。
 
しかし、老眼や薄毛・白髪とちがって、「ビール腹」の方は単なる見かけ以上に深刻な意味があるということをご存知でしょうか?もし、このことをご存知ない方がいらっしゃっても無理はありません。ほんの少し前までこういうことは、専門の研究者・プロの内科医の先生にさえ知られていなかったことなのですから。
 
ポイントとなる結論から言いますと、メジャーでお腹の周り(おへそを通る腹囲)を測定したとき、男性なら85cm以上、女性なら90cm以上あれば、それがメタボリックシンドロームという一種の病的な状態にあるかもしれず、将来脳梗塞や心筋梗塞を発病してしまう可能性がかなり高い、ということなのです。

こんな簡単な「見分け方」がどれほどアテになるのかと思われるかもしれませんが、それが科学的な根拠をもってアテになるのだというところが重要なところです。ためしに実際にメジャーをもって、あなたのご家族で中年期以降の方のお腹の周りを測ってみてはいかがでしょうか。何センチありましたか?
(つづく)
カテゴリ : このブログのこと : 
2006/02/24 (6:53 pm)
このブログへお立ち寄りいただきまして、ありがとうございます。これからこのブログでは、「L-カルニチン」というひとつのキーワードに直接・間接的に関係することについて、身近な話題を交えながら、あまり枠にとらわれずに書き連ねてゆこうと思っています。
 
L-カルニチンというものを、飲み物やサプリメントなどの形で利用できるようになったのは、つい3年前のことです。それから私は、この成分について毎日仕事の上でかかわりを持つうちに、中高年の人々の健康問題や高齢者の方々について、また、スポーツ栄養やダイエットなど、ものすごくたくさんのことを改めて考えるようになりました。
 
昨年1年間だけ振り返ってみても、日本人の平均寿命が男女とも世界一となる、総人口が増加から減少に転じる、保健医療制度が見直されるなど、健康問題をめぐる日本の情況はずいぶん変化しています。その一方で、健康や健康食品をめぐるさまざまなブームや衰退が繰り返し、それに伴う詐欺まがいの事件も、残念ながら一つの社会現象として起きてしまっています。
 
このような時代にわたしたちが願うことは、単に長生きするだけではなく、「QOL(クオリティオブライフ:生活の質)を向上させる」ということではないかと思います。

このブログが、皆様のQOLの向上にささやかながらお役に立ち、また、健康社会についてしばしお考えいただくきっかけになれば幸いです。

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