執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 高齢者・療養中の方 : 
2006/05/12 (3:30 pm)
一つの事実として、高齢化社会では、「長生きすることがリスクだ」というような考えが、それほど特別なものではなくなってきているということがあります。

昔は、というより今でも、敬老の日に100歳以上の人に対して自治体が表彰したりしています。そこには「長生きは善」という価値観しかありませんが、特別、それに異議をとなえる心情は、沸いてはきません。



しかし、病院や介護施設に行き、たくさんのチューブを鼻や口から通され、静かに寝息をたてて横たわっておられる方々の様子を目の当たりにすると、そこに心穏やかならざる何かを感じてしまいます。

それを、一言で言い表すならば、まさに「他人事ではない」ということでしょう。それは、自分自身と、それから自分の親族のことを思うところから来ます。

中年である私は、自分の親の世代が今日にもそのリスクに瀕しているわけですし、遠からぬ先には、確実に自分自身の問題となってくることは、憶測ではなく事実です。

これは、肉体的なこと、精神的なこと、経済的なことの三位一体の問題であり、またその三者は複雑に関連しあっています。

そして、この三者のうちどれが不足しても、うまくゆかないんじゃないかな、と思います。これは、本当に難しいことであるような気がしてなりません。

(つづく)次回の更新は5/16(火)です。
2006/05/09 (6:47 pm)
メタボリックシンドロームに関する実態調査結果が、厚生労働省から発表されたというニュースが、今朝(2006年5月9日付け)の各紙朝刊の1面トップで扱われました。
(メタボリックシンドロームについては、2月、3月のブログでも触れていますので、そちらもご覧ください)

これは2004年11月、無作為に選んだ20歳以上の男性1549人、女性2383人を対象に行われた調査で、40〜74歳の男性では、メタボリックシンドロームの有病者と予備軍あわせて50%を超えたということです。



この結果は、これまでに予測されてきた考えを裏付けるものになっています。特に新しい発見があったわけではないのかもしれませんが、私は、ここで重要なこととして、三つのことを言ってみたいと思います。

一つ目は、単に成人病とか生活習慣病といわれていた時には、このような危険域にある人の数を、明確に数値化して把握することができなかったということです。つまり、メタボリックシンドロームの基準(男性腹囲長85cm以上、女性腹囲長90cm以上など)が非常にはっきりと定義されていることから、集団としても個人としても、リスクマネジメントが簡便に行える、これはやはり大変なメリットだと思われます。

二つ目は、このようなしっかり定義付けられた、日本人を対象とした疫学調査が行われることによって、より実態が確実に把握されるということです。また定点観測的に、例えば10年に一度同じ調査を行って、健康施策の効果を客観的に判定することもできます。

三つ目は、そのように把握されたリスクを回避する具体的な方法(食事のコントロールと運動)が提示されていること、そしてその方策が、心がけ次第で誰にでも実行可能なものだということです。

私は、サプリメントの適切な利用も、この三つ目の観点に含まれると考えています。とりわけメタボリックシンドロームは、エネルギー代謝に非常に関連の深い症候群ですので、L-カルニチンをはじめとした脂質代謝に関連するサプリメントについて、今後さらに科学的な知見が蓄積されることが望まれます。

(次回の更新は5/12です)
カテゴリ : 高齢者・療養中の方 : 
2006/05/02 (5:00 pm)
「少子高齢化社会」や「QOLの向上」が、昨今、あらゆる場面において、さかんに話題になっています。これは、環境問題・教育問題などと同じように、大きなスケールの社会問題です。

しかし、わたしたち個々人が、それらについて問題意識をもち考えてみますと、総理大臣でも大統領でもないわたしたちは、結局、まず「自分の人生を、自分でできる限りの責任をもって歩む」、ということにつきると思います。



それをもう一歩進んで考えてゆくと、私の場合は、人生の終末をどういうふうに充実させるか、人に迷惑をかけずにやってゆくか、が問題になります。

こんなことをいうと、「おまえ、何を先細りなことを課題にしてるんだ」と思われるかもしれませんが、それでもやはり、とても重要だと思うのです。

そのように思う背景には、一生の前半・中半・後半、どの時期かがどんなに絶好調だとしても、晩年に恵まれない人生はやはりきついんじゃないかな、という、そんな例を私も人並みにたくさん見知るようになってきたからではないかと思います。

(つづく)次回の更新は5/9(火)です。
カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/28 (5:30 pm)
前回、実行可能な運動計画が必要であることについてお話しましたが、ここでもう一度ポイントを整理します。

メタボリックシンドローム(生活習慣病)対策としての健康運動を実行できる、時間と動機を持ちえるのは、定年引退後比較的時間に余裕があり、かつ現実に内臓脂肪型肥満・高脂血症・高血圧・高血糖などの危険因子を持ってしまった人々です。言い換えれば、これからの人生をよりよく迎えるために、それらのリスクを軽減するという、それなりに切実な動機をもった人々であるといえます。



特にこれから続々と定年を迎える団塊の世代にとって、重要な試金石になると思われます。従って、ぜひ正しい効果が期待できる健康運動を計画し、実行して頂きたいと思います。

しかし、現役引退前あるいは働き盛りにある40-50代の人々にとっては、そもそも健康運動をする時間そのものが不足していること、健康リスクに対する意識が低いなどの点から、せっかくの健康運動プログラムでも、「わかってはいるけど、やっていられない」ものに終わる可能性が高いといえます。

また、70歳80歳を超えた多くの方にとっても、理想的な健康運動を継続的に行うことは体力的に難しいでしょう。

ですから、それら中年現役世代と、高齢世代には別の提案が必要になってきます。次回はそのことについて少し考えてみたいと思います。

(つづく)次回の更新は5/2(火)です。
カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/25 (5:20 pm)
肥満解消のための運動として一般的によく知られているものは、ジョギングなどで20分以上の有酸素運動を行うこと、1日1万歩以上を歩くこと、などが挙げられます。

これらの運動の効果については、理論的に裏打ちされていますし、またエビデンスもあります。肥満解消には、そのような「運動の効果」を理解したうえで、運動を計画し実践するということが最良の策だと思われます。



しかし、その計画を実際に実行できるかどうか、ということが問題であることについては見過ごされがちです。計画を実行可能にするには、運動のための時間をきちんと確保し、運動を継続させる意志を持てるか、について考えてみる必要があると思います。

仕事の一線を退き時間が十分あり、健康診断の結果が要注意と判断された人ならば、一念発起、運動に取り組むことである程度の成功も見込まれるでしょう。

しかし、そういうケースの人でも、80歳を超えるような高齢者の方々が継続的に運動することが可能かというと、なかなかむずかしいものがあります。また、40-50代の働き盛りの世代ならば、いちばんの障害が時間を確保することでしょう。少なくとも私はそうです。

もちろん、「ヤル気しだいでなんとかなる、できないという人はヤル気がないのだ」という主張も、正論だと思います。

しかし、現在の状態を考え、様々なファクターについて検討した上で、実行可能で効果もあがる方法を計画しなければ、結局ことは成就しないでしょう。

(つづく)次回の更新は4/28(金)です。
カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/21 (5:40 pm)
今年の1月、私は仕事の一環として約950人の主婦の方に対して、ちょっとしたアンケート調査を行いました。

アンケートの中で、「自分のご主人が、太っている(全体的に・お腹だけも含む)」と回答した人が約50%いました。また、「結婚した頃と比べて太っている」と回答した人は65%いました。結果として、多くの主婦の方が自分のご主人が太っているか、太り気味である、と認識されています。



しかし、今回のアンケートで興味深かったことは、一連の質問の中で70%の方が、ご主人が太っている理由として「運動不足」を挙げていたことです。逆に、肥満防止策として「適度な運動」を挙げた方は28%のみでした。

以上の結果を踏まえて、いくつかのことを考えてみました。

まず最初に、太っている原因を「運動不足」に求めることは、はたして正しい認識なのか、という疑問が浮かびました。

その次に、自分自身の運動不足を認めることと、実際に運動を実行することは別の問題なのではないか、とも考えました。

またさらに、ほとんどの人は「運動」というと、ジム通いやジョギング、ウォーキング、また、野球やテニスなどの一般的なスポーツを連想しがちで、「それらをしていないから運動不足なのだ」、と思い込んでいる可能性があります。また、ジョギングとダンベル体操の違いを認識している方は、少ないのではないかと思います。

このようなことについて、次回から考えて見たいと思います。

(つづく)次回の更新は4/25(火)です。
カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/18 (3:00 pm)
正確な定義はともかく、一口に「運動」といっても、様々なタイプに分かれます。

「オリンピックに代表されるアスリートによって行われる、競技としてのスポーツ」、「専門家ではないがかなり気合を入れて行う、学生や社会人のクラブ活動、フルマラソンやトライアスロン、ボディビルディング」、「健康のために行うジョギングやジム通い」、などが挙げられます。また、「疾病やけがからの回復過程で行うリハビリ」も代表的な運動のひとつです。



このうち、競技としてのスポーツは、種目によって非常に細分化されるわけですから、そのトレーニングや栄養補給のあり方を一般的に述べることは困難です。

そこで当ブログでは、健康、とりわけ「生活習慣病やメタボリックシンドロームとのかかわりにおける運動」、ということについて考えてみたいと思います。また、運動をするということには、気分を爽快にし楽しみを感じる、といった精神的なメリットも見逃せませんが、ここではもっぱら肥満との関係に重点をおいて考えてみたいと思うのです。

(つづく)次回の更新は4/21(金)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/14 (3:10 pm)
先生に示して頂いた私の目標は、4ヶ月で2キロの減量でした。1ヶ月500グラムですね。

メタボリックシンドロームであるかどうかの可能性は、お腹の周りを測ったり、お腹の脂肪を指でつまんでみたりすること(指でつまめなければ、リスクが高い状態)で簡単にできますが、CTスキャンをとることによって、その傾向をかなりの精度で知ることができるのが特徴です。







また、一般に体重の5%減量を達成すれば、「安全域」にはいるということも言われています。私の場合、診断時の体重は70.8kgでしたから、5%はおよそ4kg弱になりますが、まずはということで2kgを目標としてはじめることにしました。

しかし重要なことは、4ヶ月で2kgの減量に成功したら終了ということではなく、「その状態を生涯にわたって維持する」ということだと、改めて考えました。

そのとき、「永年ダイエット」ということばが浮かんできたのです。

(つづく)次回の更新は4/18(火)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/11 (6:42 pm)
私の場合を例にとってお話します。私は2005年の10月末、東京女子医大の栗原先生に、腹部のCTスキャンをとっていただきました。2005年は、メタボリックシンドロームという考え方が提唱された年にあたります(メタボリックシンドロームについては、このブログでも触れていますので、是非一度ご覧ください)。

私自身、L-カルニチンに関する仕事をしており、脂肪燃焼肥満のリスクについての知識は一通り持っていましたが、こと自分の身体の状況については、客観的に診断してもらったことはありませんでした。

CTスキャンの結果、私の数値はお腹の周り(おへそを通る腹囲)が87.9cm、内臓脂肪面積は110 c屬世箸いΔ海箸分かりました。メタボリックシンドロームの診断基準では、お腹の周りが85cm以上(女性の場合は90cm以上)、内臓脂肪面積は100c岼幣紊「危険域」なので、それほどひどい結果というわけではありませんが、ともかく判定は「アウト」ということになりました。

画像は実際のCTスキャンの結果です。赤い部分が内臓脂肪で、かなりの部分を占めていることが分かります。



この翌日から、私は「ダイエット」を始めることを決心しました。

(つづく)次回の更新は4/14(金)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/07 (7:44 pm)
「期間限定ダイエット」に対して「永年ダイエット」と私が呼んでいるのは、短期集中的に一定の期間だけ行うダイエットではなく、人生を通じて体重管理(ウエイトマネジメントっていうものですね)を行うことです。こちらの方はアスリートや花嫁さんではなく、「中年以降の人生を健康的に送ることを願う方々」が対象になります。




しかし「永年ダイエット」も「期間限定ダイエット」と同じく、何かの動機付けやきっかけが必要とされるでしょう。それは、恐らく健康診断で黄信号や赤信号が出たとき、あるいは突然に循環器や肝臓などの不調にみまわれて、治療に取り組まなければいけなくなったとき初めて生まれる考えではないかと思います。

このブログを書いている私としては、「期間限定」より「永年」の方により関心を持っています。「期間限定」の方は、スポーツや結婚セレモニーなど目的も様々ですし、その目的によって対策も異なります(食事制限やエステなど)。

それに対し「永年」の場合は、「健康維持」が目的であり、食事や生活習慣の改善が何よりも大切な対策法となるでしょう。

次回の更新は4/11(火)です

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