執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/25 (5:20 pm)
肥満解消のための運動として一般的によく知られているものは、ジョギングなどで20分以上の有酸素運動を行うこと、1日1万歩以上を歩くこと、などが挙げられます。

これらの運動の効果については、理論的に裏打ちされていますし、またエビデンスもあります。肥満解消には、そのような「運動の効果」を理解したうえで、運動を計画し実践するということが最良の策だと思われます。



しかし、その計画を実際に実行できるかどうか、ということが問題であることについては見過ごされがちです。計画を実行可能にするには、運動のための時間をきちんと確保し、運動を継続させる意志を持てるか、について考えてみる必要があると思います。

仕事の一線を退き時間が十分あり、健康診断の結果が要注意と判断された人ならば、一念発起、運動に取り組むことである程度の成功も見込まれるでしょう。

しかし、そういうケースの人でも、80歳を超えるような高齢者の方々が継続的に運動することが可能かというと、なかなかむずかしいものがあります。また、40-50代の働き盛りの世代ならば、いちばんの障害が時間を確保することでしょう。少なくとも私はそうです。

もちろん、「ヤル気しだいでなんとかなる、できないという人はヤル気がないのだ」という主張も、正論だと思います。

しかし、現在の状態を考え、様々なファクターについて検討した上で、実行可能で効果もあがる方法を計画しなければ、結局ことは成就しないでしょう。

(つづく)次回の更新は4/28(金)です。
カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/21 (5:40 pm)
今年の1月、私は仕事の一環として約950人の主婦の方に対して、ちょっとしたアンケート調査を行いました。

アンケートの中で、「自分のご主人が、太っている(全体的に・お腹だけも含む)」と回答した人が約50%いました。また、「結婚した頃と比べて太っている」と回答した人は65%いました。結果として、多くの主婦の方が自分のご主人が太っているか、太り気味である、と認識されています。



しかし、今回のアンケートで興味深かったことは、一連の質問の中で70%の方が、ご主人が太っている理由として「運動不足」を挙げていたことです。逆に、肥満防止策として「適度な運動」を挙げた方は28%のみでした。

以上の結果を踏まえて、いくつかのことを考えてみました。

まず最初に、太っている原因を「運動不足」に求めることは、はたして正しい認識なのか、という疑問が浮かびました。

その次に、自分自身の運動不足を認めることと、実際に運動を実行することは別の問題なのではないか、とも考えました。

またさらに、ほとんどの人は「運動」というと、ジム通いやジョギング、ウォーキング、また、野球やテニスなどの一般的なスポーツを連想しがちで、「それらをしていないから運動不足なのだ」、と思い込んでいる可能性があります。また、ジョギングとダンベル体操の違いを認識している方は、少ないのではないかと思います。

このようなことについて、次回から考えて見たいと思います。

(つづく)次回の更新は4/25(火)です。
カテゴリ : 健康のための運動 : 
2006/04/18 (3:00 pm)
正確な定義はともかく、一口に「運動」といっても、様々なタイプに分かれます。

「オリンピックに代表されるアスリートによって行われる、競技としてのスポーツ」、「専門家ではないがかなり気合を入れて行う、学生や社会人のクラブ活動、フルマラソンやトライアスロン、ボディビルディング」、「健康のために行うジョギングやジム通い」、などが挙げられます。また、「疾病やけがからの回復過程で行うリハビリ」も代表的な運動のひとつです。



このうち、競技としてのスポーツは、種目によって非常に細分化されるわけですから、そのトレーニングや栄養補給のあり方を一般的に述べることは困難です。

そこで当ブログでは、健康、とりわけ「生活習慣病やメタボリックシンドロームとのかかわりにおける運動」、ということについて考えてみたいと思います。また、運動をするということには、気分を爽快にし楽しみを感じる、といった精神的なメリットも見逃せませんが、ここではもっぱら肥満との関係に重点をおいて考えてみたいと思うのです。

(つづく)次回の更新は4/21(金)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/14 (3:10 pm)
先生に示して頂いた私の目標は、4ヶ月で2キロの減量でした。1ヶ月500グラムですね。

メタボリックシンドロームであるかどうかの可能性は、お腹の周りを測ったり、お腹の脂肪を指でつまんでみたりすること(指でつまめなければ、リスクが高い状態)で簡単にできますが、CTスキャンをとることによって、その傾向をかなりの精度で知ることができるのが特徴です。







また、一般に体重の5%減量を達成すれば、「安全域」にはいるということも言われています。私の場合、診断時の体重は70.8kgでしたから、5%はおよそ4kg弱になりますが、まずはということで2kgを目標としてはじめることにしました。

しかし重要なことは、4ヶ月で2kgの減量に成功したら終了ということではなく、「その状態を生涯にわたって維持する」ということだと、改めて考えました。

そのとき、「永年ダイエット」ということばが浮かんできたのです。

(つづく)次回の更新は4/18(火)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/11 (6:42 pm)
私の場合を例にとってお話します。私は2005年の10月末、東京女子医大の栗原先生に、腹部のCTスキャンをとっていただきました。2005年は、メタボリックシンドロームという考え方が提唱された年にあたります(メタボリックシンドロームについては、このブログでも触れていますので、是非一度ご覧ください)。

私自身、L-カルニチンに関する仕事をしており、脂肪燃焼肥満のリスクについての知識は一通り持っていましたが、こと自分の身体の状況については、客観的に診断してもらったことはありませんでした。

CTスキャンの結果、私の数値はお腹の周り(おへそを通る腹囲)が87.9cm、内臓脂肪面積は110 c屬世箸いΔ海箸分かりました。メタボリックシンドロームの診断基準では、お腹の周りが85cm以上(女性の場合は90cm以上)、内臓脂肪面積は100c岼幣紊「危険域」なので、それほどひどい結果というわけではありませんが、ともかく判定は「アウト」ということになりました。

画像は実際のCTスキャンの結果です。赤い部分が内臓脂肪で、かなりの部分を占めていることが分かります。



この翌日から、私は「ダイエット」を始めることを決心しました。

(つづく)次回の更新は4/14(金)です。
カテゴリ : ダイエット : 
2006/04/07 (7:44 pm)
「期間限定ダイエット」に対して「永年ダイエット」と私が呼んでいるのは、短期集中的に一定の期間だけ行うダイエットではなく、人生を通じて体重管理(ウエイトマネジメントっていうものですね)を行うことです。こちらの方はアスリートや花嫁さんではなく、「中年以降の人生を健康的に送ることを願う方々」が対象になります。




しかし「永年ダイエット」も「期間限定ダイエット」と同じく、何かの動機付けやきっかけが必要とされるでしょう。それは、恐らく健康診断で黄信号や赤信号が出たとき、あるいは突然に循環器や肝臓などの不調にみまわれて、治療に取り組まなければいけなくなったとき初めて生まれる考えではないかと思います。

このブログを書いている私としては、「期間限定」より「永年」の方により関心を持っています。「期間限定」の方は、スポーツや結婚セレモニーなど目的も様々ですし、その目的によって対策も異なります(食事制限やエステなど)。

それに対し「永年」の場合は、「健康維持」が目的であり、食事や生活習慣の改善が何よりも大切な対策法となるでしょう。

次回の更新は4/11(火)です
カテゴリ : ダイエット : 
2006/03/31 (7:01 pm)
ダイエットという響きほど、現代日本人を魅了するコトバもめずらしいのではないかと思います。とにかくダイエットというと、若い女性はますますの美貌を求めて取り組み、中年以降の人々は「老い」に対する抵抗の前哨戦として、また我が肉体の美を復活させる最終戦と位置づけて、この課題に向き合います。

ダイエットというコトバはいまや和製英語のようになっているので、このコトバのもともとの意味が栄養や食事を表す、ということはもはやどうでもよいことのように思われています。とにかくダイエット=減量ということになっています。

私はここでダイエットについて考える際に、まず「期間限定ダイエット」と「永年ダイエット」という区分けをしてみたいと思います。

「期間限定」というのは、何かのゴールみたいなものが目前にあって、それにむけて減量しなければならない事情があり、ゴールへ向かい短期集中的に努力するということです。典型的なものはボクサーの減量がそれにあたると思います。また先般トリノオリンピックでは、スキージャンプの原田選手が200グラムの制限重量不足だとかで失格になったと聞き、大変残念に思ったと同時にこのような競技にも厳密な体重コントロールが重要であることを改めて知りました(この場合は、体重が少ないことが問題だったわけですが)。

結婚を控えた女性がエステに通ったり、ダイエットをしたりして結婚式に備えるといったこともあるでしょう。また、「いまダイエット中」なんていって、サラダしか食べない若い女性もよく見かけます。こういう例に出会ったとき、私は「期間限定ダイエット」というコトバを作ってみたくなりました。

(つづく)次回の更新は4/7(金)です。
2006/03/28 (7:47 pm)
からだによいものを食べたい、ということは多くの人々の関心事ではありますが、これは主として健康が気になっている大人の考えることだと思います。

幼稚園や小学校の子供が、いちいち食事のときに「ぼくは健康のことを考えてこのメニューにしよう」なんて言っているのを聞いたことはありません。また子供は「肉体的に成長する人間」でもあるわけですから、「よく食べること」は「大きくなること」であり、わが子の食欲は本来親にとっての幸福とも言えるものです。

一方子供は自分の食欲のおもむくままに、与えられるフライドポテトを食べたり、ピーマンを食べ残したりする存在です。ということは、子供の食生活のカギを握っているのは、子供自身ではなく周囲にいる大人であるということになります。

そんな折、とうとう厚生労働省が「小中学生向けのメタボリックシンドローム診断基準」をまとめた、というニュースが流れてきました(平成18年3月26日付産経新聞)。非常に先見の明のある対策だと思います。

しかし、これをもって「世の中変わってきたもんだな」とか「子供たちよ、診断基準をクリアできるようにしっかりしなさい」というようなとらえ方をすることは、ナンセンスな話です。「子供のメタボリックシンドロームの原因」なんて、改めて聞かされなくても簡単に想像がつきます(運動不足と高カロリー、夜型の生活とけじめのない食習慣!)。

しかしそれを改善するのは子供たち自身ではない。大人がまず自らのライフスタイルを正してゆく一方、子供の生活パターンの乱調を無責任に放置しない、という当たり前のことをするだけで、そんな問題はたちどころに解決してしまうに違いありません。

子供のからだは、本来非常にフレッシュでしなやかさに恵まれているので、彼らの肉体そのものをそんなに心配する必要はないはずです。運動不足解消のためにジムに通わせたり、サプリメントに頼ったりというのも全く本末転倒。ただ、大人や社会が手抜きを慎めば、ほとんどは簡単に解決するはずのものだと思います。

子供に責任はありません。
2006/03/24 (5:50 pm)
いわゆる心臓マヒや中風というのは、病名というよりは現象をいいあらわす大雑把な言葉に過ぎませんでした。それがもっと細かく、心筋梗塞、クモ膜下出血などとより専門的で正確な言葉として、一般の人にも説明されるようになってきました。

しかし病名を知るだけではまだ不十分で、どうすればその病気が防げるのか?という知恵に結びつける必要がどうしてもあったように思われます。そしてそれは、行政や制度の施策にも結びつくようになります。

例えばタバコを吸うことのリスクについては年々歳々周知徹底の一途をたどってきています。喫煙と健康リスクの因果関係が明らかになることによって禁煙車両が設けられたり、ポイ捨て禁止令が制定されたりするというような、「理論と実行面の具体的な結びつき」がとても強くなってきています。電車で言えば、以前は禁煙車両というものが少数で特殊な存在でしたが、現在では「喫煙車両」がむしろ特殊な座席として設けられています。この事柄は健康問題が社会現象と結びついた実例だと思います。

一方、こういう時代の流れはいつも個々人の健康といったことに制度や行政が介入する、ある意味ではおせっかいといってよいようなものだともいえるでしょう。なぜ行政がこんなおせっかいをするのかというと、それは保険医療制度ということと深い関係があります。

日本は世界でもまれな国民皆保険制度をとっている国です。病に冒された人に対する経済的救済を国が行うということは、非常に理想的な制度です。ただし、それも財源が十分なければ維持できなくなります。というわけで社会を制度化し、健康リスクをできるだけ取り除くことが実際に行われるようになっているのです。禁煙に対するそのような施策はその典型的な例だといえるでしょう。

要するに、国は国民の健康に対する経済的負担を抑えるために、「あなたの健康のためによいこと」というおせっかいをしているのです。しかしながらこういった国の施策とは別に、個々人が健康になる、と考えてみれば、むしろそういった「おせっかい」を歓迎するべきなのかもしれません。

(つづく)次回の更新は3/31(金)です。
2006/03/17 (4:29 pm)
思えばつい20−30年前までは、「心臓マヒで亡くなった」、「あの人はもうトシだから中風がでて手足が震えだしてきた」という漠然とした言い方をされていたように思いますが、近頃は心不全、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中などと、もっと詳しい専門的なことばが一般の人の間でも使われるようになってきています。

昔、といってもせいぜい20−30年前あたりの話ですが、少なくとも筆者が子供の頃(昭和30年代−40年代頃ですね)までは、とにかくがんというものが不治の病として最も恐れられていたように思います。その他、いろいろな病気はあったのでしょうが、とにかく平均寿命が50−60代というような時代にあっては、「中年を過ぎ、初孫を見る頃には生涯を終える」といったパターンが、かなり一般的な生涯のあり方だったのではないかと思います。とりわけ、がんという病には格別の悲壮感のようなものがあります。その他は心臓の病気、脳の病気といってもその本質のところはよくわからず、とにかく脳の血管が破れたそうだ、心臓が動かなくなったという漠然とした説明がせいぜいでした。

現在は、そういった時代に比べると病因について、詳細かつ素人にもわかりやすく説明されるようなレベルになってきました。ひとつには診断技術の進歩というものもあるでしょうし、栄養事情の改善や医療の発達によって平均寿命が伸び、加齢に伴う循環器の不具合が生じるケースが目立つようになったからなのかもしれません。

(つづく)次回の更新は3/24(金)です。

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