執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


下記「お気に入りに追加」ボタンをクリックするとブラウザの「お気に入り」に自動追加されます。(Internet Explorerでのみ有効)


カテゴリ : ペットフード : 
2011/02/03 (5:40 pm)
最もポピュラーなペットといえば犬と猫になるでしょう。

これらはどちらも哺乳類です。

ですが、犬と猫では食べるものにも習性にも相当な隔たりがあります。

犬という動物は、元々オオカミのような野生の動物が、人間とともに暮らすようになってどんどんいろんな「かけ合わせ」が行われたもので、驚くほど多くの種類が出現することになりました。

種類と言ってもこの場合、生物の種としては同じですから理論的には任意の犬同士のかけ合わせが可能だということになります。

つまり、ヒトがいなければプードルもチワワもこの世に出現しなかったわけです。

私が子供の頃は、そこかしこでスピッツという白い犬が飼われていました。

こう言っては何ですが、私の身近にいたスピッツはキャンキャンと鳴く声が騒音にも近く、あまりよい思い出がありません。

それかあらぬかスピッツは人気がなくなり、今では見かけることが随分珍しくなりました。

ところが、最近では「鳴かないスピッツ(!)」が作り出されたそうです。

チワワやトイプードルなども小型犬が好まれる日本では随分数が増えてきています。

ちょっと複雑な気持ちになる話です。

基本的に人間に飼われることが前提になっている犬は、突然戸外に放たれたら通常は生きてゆくのが容易ではないそうです。

その点、猫は飼われているものであっても狩りをする習性が残されていますので鳥やネズミを見たら捕まえようとします。

またかけ合わせによる品種もさほど多様ではありませんから、猫は遺伝子に関する限り人間によって与えられた変化が犬よりも少ない動物だと言えるのかもしれません。





猫の魚好きは有名ですが、この間獣医師の方から伺った話によれば、猫は魚ばかりを食べていては生きてゆくことはできないそうで、その他の動物の肉や炭水化物なども必要なようです。

また、犬の多くはブドウを食べさせると体調が悪くなり、場合によっては死んでしまうこともあるそうです。

干しブドウや葡萄パンなどは犬から遠ざけておかなければなりません。

面白いことに犬や猫にはいわゆるメタボがないそうです。

肥満している動物はいるのですが、特にこれが元で直ちに動脈硬化や糖尿になることはないということです(ちなみに糖尿病の犬は存在しますが、これはヒトでいうI型ともII型とも異なるタイプだということです)。

それはちょうど、太った子供が通常メタボのリスクを持たないのと似た事情と考えられています。

ヒトも犬も猫も、哺乳類ということでは全く区別はないのですが、身体の中で起こっているエネルギー代謝は、それぞれかなり異なると考えたほうが良さそうです。

ですから、ペットの体調管理を考えることになる「ヒト(飼い主)」は、犬なら犬、猫なら猫に特有の事情があるのだということを心得ておかねばならず、「人間の場合」を安易に当てはめることは禁物です。

ここは獣医師さんの領域になります。


次回の更新は2/10(木)です。
カテゴリ : ペットフード : 
2011/01/27 (5:28 pm)
犬、猫といえば、ペットの定番です。

そのほかに、ハムスターや小鳥、場合によってはトカゲやヘビを飼っておられる方もいらっしゃるかもしれません。

私の家にはミドリフグとウーパールーパーがいます。

夏にはカタツムリやクワガタムシなどが加わることもあります。

いま、思いつくままにペットの例を挙げましたが、これらは動物の分類としては非常にバラエティに富んでいます。

例えば、こんな具合です。

脊椎動物:犬、猫、ハムスター、トカゲ、ヘビ、小鳥、ミドリフグ、ウーパールーパー
無脊椎動物:カタツムリ、クワガタムシ

さらにこれらを細分すると、以下のようになります。

哺乳類:犬、猫、ハムスター
爬虫類:トカゲ、ヘビ
鳥類:小鳥
魚類:ミドリフグ
両生類:ウーパールーパー
軟体動物:カタツムリ
節足動物:クワガタムシ

実にバラエティに富んでいます。











私はよく知りませんが、トカゲやヘビはカエルなどを丸ごと餌にするのでしょうか。

小鳥はレタスのような葉野菜であったり、リンゴ、アワやヒエのようなものも食べると思います。

タカやワシを飼う人は珍しいでしょうが、これらは鳥類でも猛禽類に属し、肉を食べるはずです。

ミドリフグは、アカムシというミニサイズのミミズのようなものばかり食べます。

我が家のウーパールーパーは、バナナを原料に作られた細かい錠剤のようなものを丸呑みにします。

カタツムリはアジサイの葉、クワガタムシは樹液や果実の発酵物のようなものを好みます。

このように、動物によって食べるものはさまざまですが、どれもこれもよくぞこんなに単調なものばかりで身体が維持できるなと思います。

我が家に来たとき、ウーパールーパーは最初大人の人差し指くらいの大きさでしたが、このバナナを固めた餌だけで半年程で2倍の身長(つまり体積的には8倍!)になりました。

この餌しか与えていませんから、このウーパールーパーの身体はほとんどがこの餌の成分だけで構成されていることになります。

つまり、バナナがウーパールーパーに変わったということです。

しかし、実際その餌にはその他の成分も多少は含まれているでしょうから、100%バナナということではありません。

けれども、「ほぼバナナ」であることは確かでしょう。

それと比べれば、カエルを丸呑みにしながら大きくなるヘビというのはあまり不思議な気はしません。

そういえば、この前このブログで考えたゴリラやオランウータン、ヒツジやウシなど、完全菜食の哺乳類たちは、生まれ落ちてから成長の過程で植物の成分が動物の身体に置き換わってゆくようなことが起こっていることになります。

重さ数百キロにもなるような巨体が植物の原料だけで維持・成長できるということは驚くべきことに思われます。

あんなに巨大な骨を構成するカルシウムはいったいどこからくるのでしょう?

やはり食草中の微量ミネラルの集積による他なさそうです。

それだからだと思いますが、ウマなどを見ていると確かに寝ているとき以外はずーっと草を食べています。

次回の更新は2/3(木)です。
カテゴリ : ペットフード : 
2007/12/27 (12:32 pm)
先般面白い調査結果が出ていることを知人から教えてもらいました(アニコムクラブ「ペットと飼い主の「肥満」に関するアンケート結果発表」。2007年10月26日から11月2日に実施)。

1,088人のペットを飼う人のうち、自分のペットが「現在肥満だと思う」人が375人あり、その375人のうち73%(273人)が「現在(飼い主である自分の)体型が気になる」と答えているということです。

人間のみならずペットにもメタボリックシンドロームの症状をもった例が増えているとのことで、何でもお年寄りや太った人に餌を与えすぎる傾向がある由です。

またその対策としてペット用のフィットネスジムのようなものも開かれていると聞き、なるほどと感心しました(また実際減量効果もあがっているのだそうです)。








考えてみれば、ペットたち自身が何をどれだけ食べたいかということを選択できるわけでもなく、どんな状態になったら健康に異常が出るかといったこともすべて飼い主の判断次第なのですから、その責任は重大です。

前述の例で傾向として出ているように、自分自身が食べるということに寛容な人ほど「物言わぬ可愛いペット」にも寛容である、ねだられるままに食物を与えるということですから、ペットの健康を説く相手はペットそのものではなく人間であるということになります。

あたりまえのことのように思われますが、人間に対する食育がそのままペットの食育にもつながってくるというのは改めて考えれば興味深いことです。

ワニや熱帯魚、クワガタムシならばいざ知らず、犬や猫といった代表的な哺乳類は動物としての種はヒトとずっと近い関係にあるため、その栄養や健康に関するケアはヒトに対するそれと同じでよいと思われる部分もあるのでしょうが、実際には栄養代謝といった個別の観点からみれば私達と彼らでは相当いろんな事情が異なります。

否、犬と猫でも相互に隔たった種です。

人間の栄養状態とともにペットの栄養状態が飛躍的に向上している時代にあっては、飼い主の平均寿命やQOLと一緒にペットたちの方も充実した一生を考えてあげなければならないということだろうと思います。

具体的には獣医師の先生によりよく相談を持ちかけて、早い段階でよい処置を与えることが大切でしょう。
 

さて、早いもので2007年もあと4日を残すのみとなりました。

今年は、はじめからしまいまで毎月のように食に関する番組や安全性に関する事件がたたみかけるように起こった由々しき年となってしまいました。

まだ多くの課題が未解決のまま年を越すことにもなりそうですが、来年はぜひ明るい話題に満ちた一年となりますように。

この「談話室」にここまでおつきあい頂いた皆様に心より御礼申し上げます。

来年はもっと楽しい話題も増やしてゆきたいと思っています。

ご感想ご意見などお寄せ頂けましたら幸いです。
 
それでは皆様よいお年をお迎えください!

PS:来年2008年の早い時期にこれまでのブログをテーマ別に整理した新コーナーも設ける予定にしていますので、その節はよろしくご高覧ください。

来週は1回分お休みを頂き、次回は1月10日(木)の更新を予定しています。
カテゴリ : ペットフード : 
2007/12/20 (6:30 pm)
私はペットを飼った経験がないので確かなことは言えませんが、親類や友人の家で見ておぼろげながら覚えているところ、昔の犬や猫の典型的な食餌といえば飼い主の食べているごはんにみそ汁やかつお節をかけたようなものだったのではなかったでしょうか。

現在でもそういうメニューは用いられているのかもしれませんが、スーパーのペットフード売り場などに非常に様々な種類の製品が販売されていることからみて、この世界はこの世界で日々に進化してきていることはまず間違いのないところでしょう。






みそ汁やかつお節のぶっかけごはんが主流だった頃には私達日本人もまた似たような食事をしていたわけであり、仮にそのような時代として1950-60年代あたりを想定してみると、その当時の国民の平均寿命は50−60歳代でした。

人間の病気も大雑把に脳出血、心臓麻痺などというあいまいな言葉で表現されていたのですから、老いてゆくペットの身体状況の観察もまた大雑把なものであったに違いありません。

 けれどもそれからこちら、人間の方は平均寿命80歳代時代を迎え、質高く生きてゆくための課題やノウハウについて話題になることが格段に増えてきました。

それにつれ、ペットのメタボリックシンドロームや肥満、関節炎などということばを雑誌などで見かけることも多くなりました。

ペットたちの寿命がどの程度長寿化しているのかはよく知りませんが、いずれにせよヒトの健康問題ということを通してペットの健康問題が考えられるということは十分にあり得ることと思われます。

次回の更新は12/27(木)です。
カテゴリ : ペットフード : 
2007/12/13 (10:52 am)
先日私の勤務先に、神奈川県で獣医師をしておられるI先生から電話でお問い合わせを頂きました。

何でも先生のところでケアされているボクサー犬が心臓を病んでいるため、これを何とか救済できないか、あの手この手を尽くされた中、文献調査を通じてL-カルニチンについて知り、ぜひ摂取の有効性を試してみたいと考えられたとのことでした。

早速関連する文献情報とともにサンプル送付の手配をとりましたが、あわただしい処理の最中で私が驚いたのはI先生がそのボクサー犬によせておられる深い愛情でした。

後日頂いたお手紙には「藁にもすがる思い」でおられたことが綴られていましたが、私は先生の情熱に深く感動したとともに、彼(あるいは彼女?)は何という幸せなボクサー犬なのだろうという思いを抱きました。













もっともこんなことはペットと暮らしている人々にとっては当り前のことなのかも知れないのですが、この一連のやりとりの中から私が改めて学んだことはとても大きいものでした。

つまり、ペットに対する愛情のあり方というものは時に人に対するそれと同じかそれ以上の場合もあるということ、そして今日ペットの健康に役立てることのできる専門的な情報や方法論が現実のものとして大変進歩してきているということです。

その一つとしてペットフードの分野にも最近は新しい栄養成分を添加したものが流通する動きが見られますが、飼い主である人間よりも寿命の短い彼らの誕生から終焉までと向き合うということは、サプリメントひとつとってもまた人の世界とは別の考え方で臨まなければならないのかもしれないな、というようなことを今さらながら実感したわけです。

次回の更新は12/20(木)です。
カテゴリ : ペットフード : 
2007/12/06 (4:20 pm)
ご承知のとおり英語では人間の食事をフード(food)、動物に与えるものはフィード(feed)といいます。

フィードの方は動物飼料あるいは餌と訳されるはずですが、ペットの場合にはペットフィードとは呼ばず、ペットフードというのはなぜなのでしょう。

金魚やカブトムシならばペットの「餌」と呼ぶことに全く違和感を覚えないけれど、自分の愛犬や猫の食べるものを「餌」ということには抵抗がある、そういうことかもしれません。

その実、最近ではペットという言葉に代えてコンパニオンアニマルという言い方もされるようです。

つまり彼らとともに暮らす飼い主にとって感覚的に犬や猫は家族の一員にほかなりません。







「ペットフード」という呼称にまつわる私の素朴な疑問からこの話を切り出しましたが、このことは案外素人の直感ということではなく、どうやら法律の観点でもこのフィードとフードの間には微妙な線引きしか存在しないようです。

目下のところペットフードは食糧・飼料のどちらにも分類されず、例えば安全性について取り締まるようなシステムは未整備の状態、ペットフード業界(ペットフード工業会)が自主的な基準をつくって運営しているのだそうです。

やや専門的な話になりますが、関連しそうな法律として飼料安全法、動物愛護管理法といった体系があるものの、ペットフードの安全性はこのいずれによっても取り締まることはできないようです。

それで、農林水産省と環境省がこの夏「ペットフードの安全確保に関する研究会」なるものを有識者メンバーを集めて立ち上げたとのことです。

 そのきっかけとなったものは、今年三月に米国でおきたペットの大量死事件でした。

これはある中国のメーカーがアミノ酸含量を水増ししてみせかけるためプラスチック原料であるメラミンという物質を混入させていた、かなり悪質な行為が原因として特定されました。

家族の一員であるペットであってみれば、このような由々しき事態には国もまた相応の責任を負おうということなのでしょう。

今後是非きちんとした安全基準が設けられることを期待したいと思います。

次回の更新は12/13(木)です。

毎週木曜日更新!健康に関するクイズ!
企業・研究者様向け“L-カルニチン”総合案内
本サイト運営企業。L-カルニチンの世界最大手メーカー
L-カルニチンサイト(英文)
id: 
pass:   
 
Copyright © 2005-2013 LONZA Japan.All Rights Reserved.