執筆者の紹介

王堂 哲
ロンザジャパン社勤務。

L-カルニチンに限らず、すぐれたサプリメントがきめ細かく研究され、正しく用いられながら日本人のQOL向上に役立つことをテーマとして活動している。


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カテゴリ : 健康 : 
2017/12/14 (8:30 pm)
体調が良いときにそれを意識するというのはまれにしか経験しません。

一方体調がイマイチだなと感じるときはすぐにわかります。

私も最近、今日はかなり身体がきついなと感じることが増えてきたように思います。

ただ、そういうときには過去2−3日あるいは1週間ほどの生活状況を冷静に振り返ってみると何かしら心あたりのある記憶に行き着きます。

手帳など見返しつつ、ちょっとした深酒、睡眠不足、出張などで重い荷物をかついで長距離移動した、少しきついめのマッサージを受けた、椅子から立ち上がるときに机でひざをぶつけた・・・などなど思い当たるふしはあります。

こういったことは即座に自覚症状としてあらわれることは案外少なく、翌日なり翌々日なりに痛みや疲労感となって現れることが多いようです。

うんと若い頃にはこういうことは難なく毎日の睡眠時間中にきれいさっぱりクリアされていたのでしょうが、加齢によって2日、3日と症状の出現や消失に時間がかかるようになってくるようです。

深酒はともかく、睡眠時間や時差のある出張などは多くの場合やむを得ずそうなるわけですから、それに対する作戦はできるだけ速やかにリカバリーをはかることしかありません。

こうやって体調をやりくりしながら日常を切り抜けてゆくなかで、重要なことは以下のようにまとめられると思います。

・注意深く心身の状態を観察すること
・原因を探して見つけること
・その原因に見合う対策をとること(睡眠の取返し。栄養のバランス調整など)

とくに「原因探し」については見過ごされがちですが、やってみる価値は十分にあります。

いくら探しても原因がわからないときには速やかにクリニックで調べてもらうことになりますが、その場合でも「自分の身体の具合に注意深く耳を傾けること」は基本になるでしょう。

こういったことは当たり前にも思われますが、同年代で亡くなってしまった友人などの例を見ていると「無理を重ねて崖っぷちを超えてしまった」ということが現実に起きているようなのです。

くれぐれもご用心、ご用心。
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2017/09/28 (9:00 am)
ローカーボダイエット(炭水化物制限食)やケトン体ダイエットの話をよく耳にします。

炭水化物をカットして健康になろうというわけです。

ローカーボにすると脂肪が燃焼し、ケトン体が生成します。

ケトン体は急激に過激な運動をした時にも増えてきます。

つまりケトン体は糖質が欠乏してきたときに生き伸びるための非常食です。

非常食を毎日たべる・・・これはおかしい・・・ですね。

教科書にもケトン体が増えるのはよろしくない、たまってくると過疲労感や倦怠感、筋肉痛などが起こる、できるだけこれは避けたい、と書かれています。

ケトン体ダイエット提唱者はそれに反抗します。

ですが、糖質はビタミンCやビタミンEなどのリサイクルに必要ですし、何より脳でも筋肉でも最も使い勝手のよいエネルギー源。なので、完全に糖を遮断せよ!などという主張に私はまったく賛同できません。

さて、先日厚労省が発表したところでは2016年の国内糖尿病患者数は1000万人を突破し、予備軍とあわせるとほぼ2000万人になるとのことです。

お隣の中国ではこのスケールはさらに10倍。患者数が日本の人口よりも多いのです。

ホモ・サピエンスが出現してから今まで身体のつくりはほとんど変化していません。

しかし食生活はがらりと変わり、マンモスを狩らなくてもコンビニに行けば24時間どんな食べ物でもお腹いっぱい食べられます。

この穀物(デンプン。カーボ)中心の食事は農耕が発達して以来の劇的な変化です。

飢餓から解放され、平均寿命も格段にのびたのはそのおかげです。

戻りますが、私は炭水化物を目の敵にするケトン体食論者の主張には反対です。

ですがいま、ちょっとズームアウトして地球をグッと遠目から眺め、糖尿病患者数の数、特に中年以降の人口に占める割合を見てみると・・・・やはり人類は炭水化物の食べ過ぎで世界規模の栄養アンバランスの時代を突き進んでいるようにみえるのです。

地球社会の住人はこのあたりで本来のからだの設計思想どおり「カーボひかえめ」の方向を見たほうがよいと思います。

寿命が65歳くらいで尽きていた時代には弊害も目立ちませんでしたが、人生100年時代ではシリアスです。

ただ心配しなくても私たちの食生活から炭水化物を完全に追放することはそう簡単ではありません。

健康を害するということは自分や他人の時間を奪うことにつながります。

「命とはその人が持っている時間のことである」という日野原重明さんの名言がありますが、ひとりひとりが元気でいることは自分のみならず他人の命を延ばしていることにもつながるのですね。

「カーボ控えめ運動」は食糧問題の裏側にある重要な大規模課題だと思います。


次回の更新は10/5(木)です。
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2017/09/21 (9:00 am)
国際宇宙ステーションという基地があります。

最近米国でこの関係の仕事をしている人からいろいろ話を聴く機会がありました。

まずこの基地の高度ですが、地上からおよそ400 kmのところに浮かんでいるのだそうです。

浮かんでいる、というとポカンと漂っているようなイメージになりますが、実際には飛んでいます。

どのくらいの速度で飛んでいるのかご存知でしょうか。

なんと秒速7.7 kmです。

この速さだと、地球の周りを400キロの高度で1周するのにわずか90分しかかかりません。

つまり、朝と夜が90分ごとにやってくるのです。

これでは時間の感覚など吹っ飛んでしまいます。

重力は「微重力」です。

この状態では打ち上げ直後、脳や目や血管などすべて膨らんできます。

厳しい訓練を経た宇宙飛行士でも最低3日くらいは非常に苦しいそうです。

しかも、乗組員の人たちには主にフリーズドライ食しかありません(それどころか一歩外に出れば空気がない!)。

そして何より「ただ乗っていればいい」というようなわけにも行かず、様々なプロジェクトを遂行するためにものすごく忙しいわけです。

こういう過酷な状況の下で500日以上も過ごした人もあるわけですから感服するほかありません。

そもそも私たちのからだは血液循環も骨も筋肉もすべて地上の重力、24時間サイクルを基本に設計されています。

そのことごとくが通用しない空間に行くのですから、まともに機能する器官があるほうが不思議といってよいくらいです。

それが火星となると、地球に最も接近した時で5400万キロ、離れているときは1億キロにもなるそうです。

地上の距離とちがって、同じ目的地でもタイミング次第で距離が違うのですね。

ここに行き着くためには数か月を要します(光の速度でも数分かかるわけなので)。

往復時間と火星での仕事の時間を考えると最低でも2〜3年は見ておく必要があります。

天才学者ホーキング博士はつい先日、人類が地球に住んでいられる時間はあと100年だと予言しました。

だから、最も棲むのに適した天体に真剣に移住する計画をたてるべきだというのです。

そのためには途方もない科学の進歩が要求されますが、それはともかく米国の宇宙開発計画では真剣に人類の火星への到達を視野に入れています。

そんな宇宙での人体の適応を考えていると、少々暑かったり寒かったりしても、嵐や竜巻がやってきてもこの地球環境に暮らせることがどれほど快適であることか、改めてそのことのありがたさが身に沁みます。

核爆弾の開発などにうつつを抜かすことのばかばかしさがいっそうはっきりしてくることでもあります。


次回の更新は9/28(木)です。
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2017/08/24 (9:00 am)
科学的なトピックスが発表されて一般の新聞に報道されることはよくあります。

そういった発表について改めて考えてみますと、えっ?ホント?!と驚くような場合と、昔から広く知られていることが改めて科学的に証明された、という場合の2種類に分かれるような気がします。

特に後者の場合は「何を今さら」と思うこともあります。

「腸内細菌が脳に影響を与えている」ということを実践的に示した「便置換療法」という施療方法があります。

健康な人の便をうつ病や不定愁訴に悩まされている人の大腸に注入すると瞬く間に症状が消失して行ったという事例です。

これなどはえっ!ホント!?とびっくりしましたね。

「病は気から」という養生訓のようなことが医学的に証明されたと、今月の16日に北海道大学の遺伝子病制御研究所から発表されました。

こちらは「何を今さら」の部類に思えました。

ストレスだけを与えたマウスは死なないけれど、CD4という物質と免疫にかかわるT細胞をマウスに注入しておいてストレスを与えると脳に微小な炎症が起きて突然死がおこる、という発見です(ここまで知ればなかなかすごい、と思います)。

「病は気から」ということは迷信ではなく、ほんとうのことだろう、ということは多くの人があまり疑いもなく心得ていることでしょう。

「あたりまえと思っていたこと」が「実はそうじゃなかった」というのも科学トピックスになりますが、「やはりそのとおりだった」ということもトピックスになります。

あたりまえのことでも「なぜそうなのか」という説明がついてくると、病気の治療などに積極的に応用できる可能性も出てきます。

今回の北大グループの研究も今後はキラーストレスやアルツハイマー病などの克服に一役買う可能性が示唆されています。

閑話休題。私も体調がいまひとつすぐれず、胃の調子が悪かったり妙に肩こりが激しかったりという不快感に襲われることがあります。

先月一度そういう状態になって困りました。

ところが、あるちょっと重い仕事(たくさんの細かい資料を作らなければならないような仕事)が終了し、提出してしまったとたんにいっさいの不調が泡のように消えていきました。

それは見事なものでしたので、以来私はどこか体調がよくないな、と思うときには何か心に引っかかっているストレスや心配ごとがないか探すことにしました。

こいつはしんどいからこの辺でやめておこう、と引き延ばすよりも少々無理してでも気になる仕事なら片付けてしまうこと、これも健康を手に入れるひとつの養生訓かも知れないなと思うようになりました。

もっとも「きつい仕事」はつぎつぎに出現してくるわけではありますが・・・!


次回の更新は8/31(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/08/10 (9:00 am)
わたしたちが食べる食品や食材は非常に多岐にわたっています。

一日に30種類以上の食物を食べましょう、とも言われます。

さらに実際の肉や魚、くだものや野菜の中にはさらにおびただしい数の成分が混在しています。

おそらく一つの食品の中に含まれている成分は少なく見積もっても30種類は下らないでしょう。

そう仮定すると、30種類の食物を食べるとその中の成分は(重複もありますが)まあ数百種類以上ということになるのではないでしょうか。

すばらしいのは、それだけいろいろなものが混在していてもそれらが消化管を通過して行く間に各成分ごと、確実に決まった扉から体内に吸収されて行くということです。

たとえば肉を食べたとき、そこに含まれる20種類ほどのアミノ酸は「アミノ酸専用」の扉から吸収されて行きます。

調理に使った塩に含まれるナトリウムも決まった入り口から入って行きます。

水でさえアクアポリンという専用口(受容体:レセプター)から細胞の中へ入って行くのです。

これは驚くべき精密なソーティング(決まったものをその種類ごとに分類して集めてゆくしくみ)です。

無数の成分が美しくソーティングを受けて取り込まれ、さらに肝臓に運ばれてもっと厳密に分類され、腎臓で要不要に応じて取捨選択された後に血流に乗って身体中のひとつひとつの細胞にくまなく必要なものだけが必要な量だけ届けられるというわけです。

この気が遠くなりそうな仕事を、身体は生まれてから死ぬまでまったく休まずに続けています。

前回このブログで「使わない臓器は加齢とともに店じまいをはじめる」という話を書きましたが、この観点からいえば「使わないレセプターは退化する」可能性があります。

こういうすばらしい仕組みを利用しないのはとてももったいない。

できるだけ色々な食材を楽しむことはやはり理にかなっています。


次回の更新は8/17(木)です。
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2017/07/06 (9:00 am)
干ばつに近い空梅雨の日が続いたかと思うと、昨日は記録的な集中豪雨がやってきました。

一夜明けての被災地の状況が心配です。

適度に、ということは何ごとにつけても大事なことだなあと思います。

たとえばお酒の飲み方について節度を教えることばにもいろいろあります。

一週間に2〜3日は「休肝日」にする、お酒といっしょにタンパク質をたべる、お酒の1.5倍量の水を飲む、寝酒はしない・・・などなど。

どれにもそれなりの効果があるのでしょうが、最近の私の実感では「深酒をしないこと」につきるように思います。

個人差はあれども、アルコールの代謝には相当なエネルギーが要ります。

代謝が遅れるとアセトアルデヒドが残り、これが不快感をひきおこしたり消化管にダメージを与えたりもします。

若いころには少々のことは素早くリカバーできていたはずですが、中年以降になるとどんな復元にも時間がかかってしまうことは節理です。

今年は6月からすでに猛暑日が各地で記録されています。

天気予報のサイトには熱中症や紫外線リスクの情報が出ているところもあります。

地球の気候そのものがシビアになると、それもダメージ要因に加わってきます。

日中過剰な紫外線を浴び、熱波におそわれ、水分不足になり・・・そんな日々の中では夕方以降のアルコールのダメージもより強くなってしまうでしょう。

ネガティブなことばかり考えていても仕方ありませんが、九州北部を襲う濁流の映像や「観測史上初めての降水量」という気象庁のコメントをみているとわたしたちの身体にも何がしかの「生まれて以来はじめての強いダメージ」を知らず知らずのうちに受けてしまっているのではないか、という気がしてきます。

アブノーマルな天候・気象をかいくぐることは人それぞれに新しい養生訓をかんがえながら過ごすことであるのかもしれません。

ちなみに、低気圧と身体の不調は「内関(ないかん)のツボ」を10回程度指圧することが対策になるということです。

このツボは脈拍をはかるときの人差し指の位置付近にあります。

あの手この手でマイナスから±ゼロへ、そしてプラスに転換しながら乗り切りたいものです。

七夕の笹飾りにはそんなメッセージを託したいと思います。

つつがなく、たのしい夏をおすごしくださいますよう・・・!


次回の更新は7/13(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/06/08 (9:00 am)
梅雨の時節になりました。

手紙文には「季節の変わり目につきくれぐれもご自愛ください」という定型文がありますが、考えてみれば季節の変わり目はほんとうにしょっちゅうあるなあと思います。

この時期には気圧が低くなっているために、からだが重く感じられたり古傷が痛んだりということがおこりがちです。

手首の脈をとる時に指三本をあてますが、その人差し指あたりの位置に「内関」というツボがあります。

ここを数分間、ゆっくり呼吸しながら5秒くらいづつ指圧すると低気圧の影響を和らげられるそうです(その他乗り物酔い防止にも)。

こういうツボの知識を持っているかどうかで健康状態はずいぶん左右されるのではないかと思います。

たとえば九九やラジオ体操を覚えるように全身の主要なツボを全国民が心得ておけばきっと莫大な健康メリットが生まれることと思います。

注射をしたり採血をしたりするのではなく、薬を飲むのでもなく指圧するだけですから誰でもどこでもいつでもできます。

かく言う私も今回改めて梅雨のシーズンと内関のツボの関係について改めて知ったばかりなのです。

他のツボについてもずいぶんうろ覚えの状態です。

これを機会に毎日少しづつ覚えて行こうかなと思い直しているところです。

栄養学の方はローカーボダイエットやケトン体ダイエット、肉食の是非、ストレッチの方法などなど、賛否どちらの側からもプラスとマイナスが指摘されるような一筋縄では行かない面がありますが、ツボについては一定の体系があるわけですから安心して覚えて行けばよいと思います。

まずは「内関のツボ」を手始めに・・・。


次回の更新は6/15(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/06/01 (9:00 am)
人工心臓、人工心肺、人工腎臓、人工血管、人工皮膚・・と何でも「人工」とつくものが開発され、実用化されています。

さすがに人工脳というようなものはないだろう、と思っていましたがAIが進化してきて今や囲碁や将棋では最高レベルの棋士と同格以上の戦績をおさめるまでになってきています。

苦渋に満ちた表情で敗戦のインタビューに答える名人達人の人たちの様子を見ていると、とうとう機械もこんなレベルにまで達したかという感慨があります。

ほんとうの意味での人間の脳の全体を機械が超えてしまうということは永久にないでしょうが、限定された領域であれば機械の進化には上限はないはずですから「人間はどうやったってAIにはかなわない」というところに、たとえば30年もすれば行ってしまうはずだと思います。

ともあれ、私たちが毎日つかっているスマホやパソコン、カーナビなどにしてもすでにかなりの部分「脳」の代替(あるいはそれ以上のこと)をしています。

コンピュータのことを中国語では電脳と書きます。

鉄腕アトムの頭は「電子頭脳」でした。

つまりコンピュータも広い意味での人工臓器です。

白内障の手術で眼球に挿入するレンズなどはまちがいなく人工臓器、体液の老廃物を濾しとる腎透析は人工の腎臓です。

インプラントの歯、大腿骨折をした人に使われる人工骨とうなども人工臓器としては身近なものです。

こういった人の身体に埋め込むようなデバイスはお医者さんによって据えつけられるものですが、もっと手軽なものたとえばコンタクトレンズ、メガネ、靴なども人工臓器と考えてよいところがあるように思います。

ついこの間、これまで使っていたメガネがだいぶ合わなくなってきたので新しいものにとりかえました。

私の知らない間にメガネ作りの技術もとても進化していて、あの手この手で眼の状態をあっという間に分析してしまう機器にもおどろきましたが、UVやブルーレイのカットはもちろん背後からレンズの内側にはいってくる光の反射まで防いで眼球をプロテクトするようなものが開発されていました。

事実、交換してからは格段に眼の疲れが減りました。

靴もそうです。

一日5000歩ほど歩く場合でも、一年間では200万歩近くになります。

足の裏には多数のツボがありますし、足首、膝、股関節から腰にかけて(あるいは全身の姿勢への)負担の多寡は累計でものすごい差になって現れてくるはずです。

ですから眼にメガネが合っていることと同じく「靴という人工臓器」が足に合っているかどうかということはとても重要なことだと思います。

眼、足、歯などは毎日駆使するものであり、日常の刺激の累計が膨大である点、少しお金をかけてでも十分にフィットしたものを装着しておくことは健康の秘訣といえるかもしれません。

じっくり時間をかけて専門家に相談しながらメガネを選び、買いかえてみて、無造作に外見中心に靴を選んでいたことに思わずハッとしました。

今度はぜひ「進化した靴屋さん」を探してみたいと思います。


次回の更新は6/8(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/05/11 (9:00 am)
漫画家の田中圭一さんの『うつヌケ』という作品が話題になっています。

自らのウツとそこから抜け出した経験をはじめ、多くの著名人の人たちの体験がわかりやすく描かれています。

「わかりやすく」といっても、実は非常に難しいことです。

ウツにはそれになってみなければわからない独特のものだからです。

それだけに「わかりやすく」伝えることが重要なのですが、ここではマンガがとてもすぐれたツールになっています。

わたしも最近ウツの人と長時間向き合う経験をしていますが、この疾病のむつかしいところはトンネルの出口が結構近いのかずいぶん遠いのかが外から見ていてまったくわからないところにあると思います。

どんなに長いトンネルでもいま3割までクリアできたなとか、あと半分だとかいうことが血液検査の数値などで見えればよいのですが、それがわかりません。

またふさぎ込んでいることの原因が疲労なのか、不安なのか、混乱なのか、不眠なのか、昼夜リズムの崩れなのか、栄養失調なのか、運動不足なのか・・・・これもよくわかりません。

というよりこれらすべての要素が混然一体となってもつれあっているのです。

それから脳神経細胞の故障といった問題もあります。

ハードウェアの故障ですからこれは擦り傷、切り傷、骨折などと同じで、あと形もなく回復するまでには一定の時間がかかります。

昔はこれらを一緒くたにかんがえて「根性が足りない」「なまけもの」などとみなされたのですから何とも気の毒な状況でした。
現在はもっと社会的に理解が進んでいます。

けれども、抑うつ、不安、疲労といった要素を分けてかんがえることの必要性はまだまだ一般には知られていませんし、ハードウェアの故障が癒えるまでは待つほかない、といったことはなおさら理解が手薄なところだと思います。

またあらゆる病気がそうであるように、心の病も罹ってしまってからそれを元に戻すより、事前に抑止するエネルギーの方がずっと小さくて済む、ということは言えるでしょう。

認知症と並んでウツの対処法もまだまだ未熟な段階にあるのだと思います。


次回の更新は5/18(木)です。
カテゴリ : 健康 : 
2017/03/09 (9:00 am)
代表的な疾患と日本人の患者数について少し調べてみました。

およそ以下のようでした。

骨粗しょう症患 1,300万人
高血圧性疾患 1,000万人
認知症 500万人
糖尿病 320万人
高脂血症 200万人
心疾患 170万
がん 160万人
うつ病・不安症  130万人
脳血管疾患 120万人

たとえば骨粗しょう症にかかっている人の割合は男:女≒3:1、つまりこれは女性に多い疾患で、70歳代の女性の場合5人に2人が該当するというのが現状です。

認知症であれば男女混合で65歳以上の5人に1人という数字が出てきます。

そう聞けばどれもけっこうリスクが高く、他人事ではないなあという気がしてきます。

しかし逆に考えれば、高齢女性に集中している骨粗しょう症でさえ、5人に3人は該当しない、問題なし、認知症なら5人中4人は大丈夫というわけです。

つまり罹患する側よりしない側の方がまだ多数派であるともいえます。

であればそれぞれの疾患の「多数派」に属する確率の方が高いということで、ここにひとつ希望が見えてきます。

そこで、ここに挙げた疾患のいずれについても「多数派」でいられるように心がけて生活する、というライフスタイルについて考えてみる、というのはいかがでしょうか。

代表疾患の多くは生活習慣(ライフスタイル)に左右されるファクターが少なくありません。

たとえば糖尿病ひとつだけに着目したとき、適度な運動をし、過食を避け、夜遅くの食事は控え、口腔を清潔にし・・・といくつか留意点が挙がってきますが、これらは同時に他の多くの疾患の予防にも強くつながって行きます。

つまり、ここにあげた9つの病気の予防策がそれぞれに3つづつあるとしても実行すべきことが27項目あるというわけではありません。

一方、たったひとりでこれら9つの疾患のすべてにかかってしまうというリスクも考えられるでしょう。

ここに「健康格差」の本質が見えてくるように思えます。

病気は必ずしも万遍なく襲ってくるというわけではなく「好ましくない生活習慣を持つ人」に集中的に複数のリスクが忍び寄ってくる、という認識です。

またこういう疾患はどれも突然やってくるのではなく、その予兆段階が必ずあります。

ここで健康な状態に引き返す、引き返し続ける、というイメージにもちょっと頼もしいリアリティがあるかもしれません。

結論として「私はどの疾患にも無縁な状態をめざす」というのが結局いちばんの方策といえるのかもしれません。

また、どれかにすでにひっかかってしまっているという人も、それについてまず集中的に克服すれば他のリスクも同時に退散させられる、まさに一病息災の気構えが役立つでしょう。

ここは欲張り気味、で行きたいものです。


次回の更新は3/16(木)です。

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