
食事として摂った「脂肪」は大切なエネルギー源です。体内に入った脂肪は筋肉細胞内にある脂肪の燃焼炉「ミトコンドリア」で燃やされエネルギーに変わります。L-カルニチンは脂肪と直接結合しミトコンドリアに脂肪を運ぶ他の栄養素では代替できない役割を持つ栄養素です。いわば「脂肪燃焼の仕掛け人」です。
L−カルニチンは通常体内の肝臓で少量(1日約10mg)作られます。また、羊肉や牛肉など肉の赤身を食べることで補給されますが、卵・豆・野菜類にはほとんど含まれていません(1)。
一方、体内のL-カルニチン量は加齢とともに減少していきます。従って、肉を食べる機会が減少する傾向にある人(ダイエット時、高齢の方、病気療養中の方など)は補給されるL-カルニチンが不足する可能性があります(2)。
[引用文献]
(1)ロンザ社調べ
(2)Costell M. et al Biochem Biophys Res Commun 161: 1135 (1989)