ベッドにスマホを持ち込むべきではない・・・なぜ?
快眠を得るための鉄則のひとつに「寝る前にスマホを見てはいけない!」があります。
これは暗い部屋でブルーライトを至近距離で受けることが良くないというところに理論的な根拠があるようです。
睡眠ホルモンのメラトニンはブルーライトの刺激によって働きを抑制されるといいます。
ですが私はスマホが睡眠にとってマイナスになる理由はもっと他にもあると思っています。
スマホを見ているときにSNSやメールが入ってきたら(内容次第では)すぐそれに応答したくなります。
あるいは難しい相談や仕事のメールが来たりしたら気になって頭から離れなくなります。
睡眠中の脳は記憶の整理や問題の解決に忙しい仕事時間帯に入って行きますから、気になるメールなんかを眠る直前に受け取るということは入眠のみならずその夜の睡眠全般に悪影響が及びます。
それでなくても興味津々のウェブニュースやさまざまな動画を見に行くことはよくあるもの、あるいはゲームだったり・・・!
スマホはこういった「興味津々の度合い」を基準に構成されているわけですから、もう大変です。
特に最近の短い配信動画はあっという間にビックリするような画像を無尽蔵に呼び込んでくる仕掛けになっています。
およそ飽きるということがないので、脳としてはずっとジェットコースターに乗り続けているようなもの、つまり休眠モードになるべき交感神経が興奮から解放されないのです。
この観点から言えば、スマホでなくてもものすごく興味のある「本」を持ち込むのも同じことです。
つまりブルーライトが光るかどうかとはあまり関係がなくなってきます。
「昨夜推理小説を読み始めて朝まで寝られなかった」というようなことはよく聞きます。
こんなことを考えるようになってから私は「スマホは見ない、面白い本も持ち込まない、好きな音楽も聴かない」を3つの禁止ルールにすることにしました。
とはいえ眠れないときには何か読みたくなります。
重い本は腕が疲れるのでこれもNG。そこで考えたのは「興味はあるけれどあまりスラスラとは読めない軽量の本」でした。
これにほどよい本を探すのも面白いものですが、何冊かそういうものを選んでベッドのそばに置いておくと、これはなかなか効果てきめんです。
「話の筋がわかっている英語の読み物」などはそのひとつです。
子供向けのようなものでも固めの本でも何でも良いのですが、わからない単語は必ず出てきます(私の場合)。
寝床で辞書を引くこともできませんから読み飛ばしたり意味を推測したりします、そんな(ある意味めんどくさい)ことをやっていると結局間もなく睡魔が来てくれます。
全く興味のない本でもなく、どんどん引き込まれて読み進むような本でもなく・・・これは「脳にやさしい入眠の友」と言えるのではないか、と思っています。
とはいえ、時には読んでいるうちに面白みが出てきてついつい時間が経ってしまうこともあります。
この場合は失敗ですが、それでもブルーライトを浴びずに済むだけ目にも脳にも優しいやり方のように思います。
ほとんどお金もかかりません、一度そのつもりになってお試し頂きたいと思います。
次回の更新は3/30(木)です。
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