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科学的にダイエットに成功するイメージトレーニング(1)

 

私たちのからだは例外なく三大栄養素(炭水化物・脂肪・タンパク質)にビタミンやミネラル、それから水をあわせた食材から作られています。

 

一方体重の観点からみれば、水がおよそ60%を占めます(体重60㎏の人で36㎏)。

 

体脂肪は(最も体組成において性別や個人差が大きな部分になりますが)仮にこれを18%くらいだとします(体重60㎏の人なら約11kg)。

 

タンパク質重量も体重の18%くらいでだいたい脂肪と同等(体重60㎏の人なら約11kg)です。

 

その次に多いのがミネラルで3.5%程度(体重60㎏の人で2㎏強)、これは骨が中心になります。

 

ここまでを足し算しますと60%(水)+ 18%(脂肪)+ 18%(タンパク質)+ 3.5%(ミネラル)となりこれですでに99.5%になります。

 

あれれ?と思うのは三大栄養素のうちビタミンと炭水化物がどうなったのかということです。

 

このうちビタミンは非常に微量なので体重全体からするとほとんど無視できます。

 

けれども炭水化物はどうでしょうか?

 

私たちが一日に食べる炭水化物は300g以上で、タンパク質(60g/日)や脂肪(50g/日)の数倍にもなります。

 

にもかかわらず身体に残って構成している量としては0.5%しかなく、脂肪(18%)やタンパク質(18%)に遠く及びません。

 

これはつまり、炭水化物はたくさん食べても「炭水化物としては残っていない」ということを意味しています。

 

実は身体にわずかに配備されている0.5%(体重60㎏の人で300g)の炭水化物は肝臓と筋肉に存在するグリコーゲンがほとんどです(あと血糖がありますが、これは全体でも5gにも及ばない無視できるくらいの量です)。

 

このことからわかる通り、炭水化物を蓄えておく身体の備蓄倉庫は非常に小さいことが特徴です。

 

炭水化物から生じるエネルギーの大半は赤血球や脳、あるいは日常の運動のために使われますが余った分はすみやかに脂肪になって蓄えられます。

 

ここで考えなくてはならないことは炭水化物が「美味しすぎる」ことです。

 

美味しいものは売れる、売れるので作られる、というわけでコンビニやスーパー、レストランは炭水化物であふれかえることになります。

 

その結果現代社会に生きる私たちには「炭水化物の余剰が生じる傾向」が非常に強く、ここに肥満の問題が発生します。

 

炭水化物はなくてはならない重要な栄養素ではありますが、その体内備蓄倉庫は非常に小さい、余った分がメタボのもとになる、と、このことを意識するイメージトレーニングだけでもダイエットの成功にうんと近づけることになります。

 

では具体的にはどうすれば備蓄と消費のバランスがとれるのかということについて次回以降考えて行きたいと思います。


次回の更新は5/25(木)です。

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