科学的にダイエットに成功するイメージトレーニング(5-2)
「基礎代謝と同じ程度(一日1500kcal)に食べる」という普通の栄養学からいうとかなり過激なことを先週お話ししましたが、もちろんほんとうに基礎代謝以下にしてしまうと危険です。
ポイントをわかって頂くために少し強調して表現すればそうなる、と言う程度にとらえてください。
立派な朝食を食べて中華ランチ、夜に居酒屋で飲み会ということをやると3000kcalを超えることも簡単、ということも以前にお話ししました。
その半分くらいにするということを目途にするとよいのですが、食べる量を半分にするということはなかなかできることではありません。
ここで、役に立つ心掛けが二つほどあります。
ひとつは炭水化物を意識的に減らすということです。
3000kcalを構成するものは脂肪そのものであるよりもむしろ炭水化物の食べ過ぎによるところが大きいものです。
いわゆる「低炭水化物(ローカーボ)ダイエット」ということになります。
こういうと炭水化物を徹底的に避けてエビフライの衣まで引っぺがして食べるようなことにもなりがちですが、そこまでする必要はさらさらありません。
エビフライはエビフライで美味しく楽しめばよいのです。
そういうことよりも白米を玄米ご飯に替える、といったことが上手く行きやすいです。
玄米ははっきりいって白米のように口当たりがよいわけではないので咀嚼しなければなりません。
食べるスピードが自然に遅くなり、掻き込むような食べ方もしなくなり結局過食が防がれます。
パンも食パンやロールパンの代わりにグラノーラのような穀類にするとこれも玄米食と同じような低カロリー効果が見込まれます。
この食べ方が優れているところは食後の血糖値を上げないというところにもあり、これはからだへのダメージをかなり押さえることにつながります。
カロリー摂取量をムリなくセーブするもうひとつの方法は「朝食とランチの炭水化物だけはほぼゼロにする」という方法です。
このとき卵や肉類などのタンパク質や野菜類はしっかり摂るようにします。
このようにすれば、一日に夕食にだけ玄米ご飯などを食べるということになり、毎日数時間以上肝臓に蓄えられた炭水化物エネルギー(グリコーゲン)を空っぽにできるようになります。
これまでお話ししましたように「肝臓のグリコーゲンを空っぽにすること」が減量のためにどうしても必要な状況なのです。
これさえできれば使える燃料の主軸は自然に脂肪なってきます。
血糖値を維持するために必要な程度の糖質は一日に控えめに食べる炭水化物で事足りますし、しっかり食べているタンパク質の一部が肝臓でブドウ糖に作り替えられ低血糖になる心配もありません(と同時に筋肉が無用に減ってしまうこともありません)。
ここまでくるとダイエットも完成に近づきます。
イメージトレーニングの終盤に登場するのが「ケトン体」です。
次回はこれについてお話し致します。
次回の更新は7/13(木)です。
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