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L-カルニチンとは

L-Carnitine Overview

L-カルニチンのはたらき
L-カルニチン Q&A

 L-カルニチンよくある質問

  • L-カルニチンは何の働きをするのですか?
    栄養素としての脂肪を細胞の中の燃焼炉であるミトコンドリアに運び込む働きをしています。 ミトコンドリアに運び込まれた脂肪はその中で燃焼することによって、あらゆる生命現象のエネルギー源となるATPという物質を生み出します。
  • L-カルニチンのL-の意味は何ですか?
    カルニチンには2種類あり、それぞれL-カルニチン、D-カルニチンと呼ばれます。 これらは互いに鏡に映した関係にあり、重ね合わせることができません。たとえば右足用の革靴を左足に履けないようなものです。
  • 体のどこに、どれぐらいあるのでしょうか?
    骨格筋に90%以上が含まれています。 成人1人あたりに換算すると、15-20gくらいになります。骨格筋以外では、心臓、肝臓、腎臓、脳などに含まれています。
  • L-カルニチンによって脂肪が燃焼するのは本当ですか?
    本当です。 L-カルニチンが脂肪の燃焼に不可欠な物質であることは比較的早くから知られていましたが、2004年に経口摂取したL-カルニチンが脂肪燃焼を促進することが厳密な実験で証明されました。 (Wutzke KD.ら L-カルニチンが軽度肥満者の脂肪酸酸化、タンパク質代謝回転および体組成に及ぼす影響 Metabolism 53, (8) 1002-1006 (2004))
  • 体の中での作られ方は?
    リジンというアミノ酸をもとに、肝臓や腎臓などで作られます。 数種類の酵素とビタミンC、鉄イオン、ナイアシンアミドなどが協力して5つのステップで作られています。
  • 体の中で作られるのなら、外部からの摂取は必要ないのでは?
    L-カルニチンは生存に欠かすことのできない成分として体内でも間断なく作られていますので、通常の生存という観点からは外部摂取は必要ないといえます。 ただし、高い運動パフォーマンスを実現したり、蓄えすぎた脂肪の燃焼を促したりといった現代的なライフスタイルからやってくる要求に応えるためには外部からの摂取に意味がでてきます。L-カルニチンは脂肪燃焼機能のほか、細胞中のミトコンドリアにたまってくる不要で有害な脂肪を尿中に排泄する仕事も担っています。これらの仕事が停止すると死に至ることになってしまいますので、外部から補給できない状況に陥っても大丈夫なように常に体内で生存に必要な量が作られているわけです。L-カルニチンの外部補給によってさまざまな年齢や体調の人のQOL(生活の質)を高められる可能性があり、より効果的で理にかなった使用方法を求めて日夜研究が続けられています。
  • L-カルニチンは何に含まれているのですか?
    肉の赤身に多く含まれています(特に羊)。野菜や果物にはほとんど含まれていません。 肉の赤身とは本来それぞれの動物の筋肉に他なりません。L-カルニチンは草食動物の体内で、えさの植物に含まれるアミノ酸を原料として作られ、筋肉などに蓄えられます。肉食動物はその草食動物の肉を食べることによってL-カルニチンを補給しているものと考えられます。雑食性といえるヒトもまたそのようにして普段食べる肉類からL-カルニチンを得ているというわけです。
  • L-カルニチンは老化とともに減少するのですか?
    減少することが1989年に発表された論文に報告されています。 老化とともに減少する物質はたくさんありますが、老化現象のひとつとして40代以降には筋肉そのものも減ってきます。従って主として筋肉に含まれるL-カルニチンの全体量(ヒト一人が保有するL-カルニチン量)も減少傾向となります。
  • いろいろなカルニチンの種類について教えてください
    カルニチンにはいくつかの種類があります。 それぞれ使われる目的や分野が異なりますので、ここでまとめておきます。少しややこしく見えますが、次の図を参考にしてください。なお、アセチルL-カルニチンという物質がありますが、これはL-カルニチンがアセチル化という反応によってつくられるもので、記憶や疲労感の調節において重要な役割を演じていると考えられています。
  • L-カルニチンについて最近分かったことは何ですか?
    L-カルニチンが脂肪燃焼に必須の成分であること、また筋肉痛が抑制される現象については早くから知られていましたが厳密な実験でこれらが証明されるようになったのは比較的最近のこと(2002年以降)です。 L-カルニチンに関して専門的に発表される学術論文は1年間に300-400件以上に及びます。2008年厚生労働省研究班によって健康食品240素材についてのヒト試験データの数を調査した結果が発表され、L-カルニチンがトップであることがわかりました。このウェブサイトでも新しく発表された論文を随時ご紹介してゆくことを予定しています。
  • L-カルニチンは脳に効くのですか?頭がよくなるのですか?
    そういう可能性はあるといえます。 L-カルニチンは体内で一部アセチルカルニチンという成分に変わり、これが脳に運ばれてアセチルコリンやGABA(γアミノ酪酸)という神経伝達物質に変わったりすることが知られています。アセチルコリンの代謝が活性化されることで記憶力が高まることが論文報告されています。
  • L-カルニチンの商品にはどんなものがあるのですか?
    健康食品タイプのもの、飲料(ソフトドリンク/スポーツドリンク)、一般食品やお菓子に配合したものなど、多くの商品があります。 健康食品タイプのものには錠剤、ハードカプセル、ソフトカプセル、栄養ドリンクタイプのものなどがあります。 L-カルニチンは臭いがなく、味も控えめなため、いろいろな食品に応用されています。
  • L-カルニチンの商品はどこで買えますか?
    ドラッグストア、スーパー、コンビニ、通販などでお求めいただけます。 店頭であれば”L-カルニチンを含む商品”とお尋ねください。 L-カルニチンだけを含んだ商品もありますが、その他目的に応じていろいろな成分を組み合わせて配合した製品もたくさん販売されています。
  • L-カルニチンは病院で買えるのですか?
    現在のところ病院にはまだあまり置かれていない状況ですが、今後増えてゆく傾向にあります。 昨今では、医師の方々の間にも予防等の観点からサプリメントに関心が高まっています。 患者さんへの適正な情報提供の方法も今後さらに充実してくるものと思われます。
  • L-カルニチンはどんな人にお勧めですか?
    一般に、体内のL-カルニチンが減少傾向に向かう中年以降、高齢期の方には絶対量を補う意味においてお勧めできます。 バランスの良い食事をされている若年齢層の方には特に必要ありませんが、ダイエット中の方、激しい運動をされる方などには外部補給の意義が認められます。
  • 大学生の私には必要ない?
    通常のライフスタイルをお持ちの場合、まずは通常の肉類などの食事から摂取されることをお勧めします。 あなたご自身ではなく、周囲に必要とされる方が居られるかもしれません。ご両親やご家族、先生などに。
  • L-カルニチンはいつ飲めばよいのでしょうか?
    いつ飲んでいただいても結構です。 ただ、L-カルニチンは継続摂取が大切な栄養素ですので、食前や食後、就寝前などある程度決まったときに飲まれてはいかがでしょう。
  • L-カルニチンと他の栄養素の良い組合せを教えてください。
    摂取される目的によっていろいろな組み合わせがあります。 CoQ10、パントテン酸、BCAA、共役リノール酸、αリポ酸、ガルシニアエキス(HCA)、シトルリン、カプサイシン、カフェインなどと組み合わせた製品があります。 L-カルニチンの担っている脂肪運搬の役割はL-カルニチンだけがもつものですので、他の成分の働きと重なることがなく、共存することによって互いの良さを引き立てあうことができます。
  • もし、飲みすぎたらどうなりますか?
    もし誤って飲みすぎた場合にも余計な分は速やかに尿中に排泄されますので安心です。 食品としてのL-カルニチンの1日摂取上限目安としては、1,000mg/day、あるいは20 mg/kg体重が厚生労働省からアナウンスされています。
  • 今医師にかかっているのですが、飲んでも大丈夫ですか?
    医師にかかっておられる時には念のため医師に相談されることをお勧めします。 これはL-カルニチンに限らず、サプリメント一般に言えることです。医師は、診断によって処方した医薬品の効果を観察しながら治療を進めます。その観察判断を確かなものにするためにもぜひ医師の方に、あなたのサプリメント使用状況を伝えておいてください。
  • 薬との飲み合わせを教えてください。
    特に問題となる飲み合わせなどは知られていませんが、摂取に際しては前問の趣旨に照らして医師または薬剤師にご相談ください。
  • メタボリックシンドロームに効きますか?
    単にL-カルニチンを飲んだからといってメタボリックシンドロームを予防したり、改善したりできるとは限りません。 メタボにはまずカロリーコントロールを中心とした食生活の見直しと運動を日常に取り入れることが前提となります。
  • L-カルニチンと合わせると効果的な運動は何ですか?
    脂肪燃焼という観点からはランニング、ウォーキング、エアロバイク、フィットネスなどの有酸素運動が向いています。 ただ、特別な運動でなくても、普段の生活の中で階段の上り下りをするなどの積み重ねも大切です。スポーツをされる方にとってはトレーニング効率の向上が大切です。スポーツの種類を問わず、日々の体作りやベストコンディション作りに取り入れてみてください。
  • 何g(何回)飲んだら痩せますか?
    摂取量については摂取する人の体重や体質、目標や目的によって一概には言えません。 ただ、ダイエットに最も大きく影響するものは1日の摂取カロリーと運動量であることを理解して、ある程度の期間計画的に実行してください。L-カルニチンはあなたのダイエットをサポートするのに役に立ちます。最も避けたい状況は、L-カルニチンを摂取しているからといってもう運動をしなくてもいいとか暴飲暴食をしてもよいとかいう誤解が生まれることです。
  • 飲んでも痩せないのですが・・・。
    あなたがすでに痩せておられる場合、L-カルニチンを摂取しても体重は減少しないとお考えください。 もしあなたが太っておられる場合、まず1週間単位での摂取カロリーを見直してみてください。1日あたり2000-2500kcalを上回らないようにすることが必要です。まず食生活を整えてから軽い運動にもトライしてみてください。体重計で細かめにチェックしながらL-カルニチンを摂取して変化を観察してください。減量の目的にはいろいろ考えられますが、健康を主眼においた場合、体重の減少に過度に神経質になることはあまり意味がありません。脂肪燃焼の場である筋肉はむしろ増加することが好ましく、また、健康診断の数値やメタボリックシンドロームの診断基準などを指標として医師と相談の上、管理計画を立てられることをお勧めします。逆に、昨今では若い女性などで過度なダイエットを進めるあまり、栄養失調状態が問題になる場合も知られています。
  • マラソンをしています。何g飲めばよいのでしょうか?
    たとえば10日間500mg/dayを飲んで様子を見てください。 最適の摂取量については一概には言えませんが、肉類を中心とした一般食品から摂取できる量は300-400mgが限度となります。従って、肉体負荷が多目の方は500mg程度をまず摂取され、数週間様子を見られることをお勧めします。具体的には走行後半での体感持久力や筋肉痛の緩和感などにあらわれる場合が多いようです。
  • マラソンをしています。何時間前に飲めばよいのでしょうか?
    飲むタイミングとしては練習前でも練習後でもかまいません。 ただ、L-カルニチンはその日に飲んだものがすぐに作用を表すタイプのものではありませんので、日々の摂取によってトレーニング期間の効率を上げることを念頭においてください。一方で、その日に食事から摂取した脂肪は摂取後5時間をピークに燃焼することが知られています。そのような時間帯に練習や試合のピークを合わせてみることは一つのコツといえるかもしれません。L-カルニチンを摂取しても前述の5時間という時間帯は変化しませんが、L-カルニチンによって燃焼量が高まることがヒト実験によって証明されています。
  • スポーツをしています。カルニチンを飲んだら勝てますか?
    L-カルニチンは脂肪燃焼や筋肉痛の緩和を通じてあなたのトレーニング効率のアップをサポートできると思われますが、勝てるかどうかについてはまた別の問題になります。 もし、L-カルニチンを摂取してある試合に勝てるとしたら、それはドーピングと同義です。L-カルニチンはドーピング対象となっていないことから、そのような目的で使用する成分ではないことをご理解ください。
  • カルニピュアって何ですか?
    スイスのロンザ社が製造しているL-カルニチンのブランドネームです。 ロンザ社では医薬品と同等度の高い品質管理基準によってL-カルニチンを製造しています。
  • カルニピュアが欲しいのですが、どこで買えますか?
    カルニピュアは原料として販売されているものですので、一般に市販されていません。 しかし、カルニピュアを含んだ製品はお買い求めいただけます。 このロゴマーク(ロゴ)のついている商品はカルニピュアTM(ロンザ社製造のL-カルニチン)を含む製品です。
  • ロンザって何ですか?
    私たちの社名です。 ロンザはスイスを流れる川の名前に由来しています。主に医薬品や栄養成分の原料を作っていますので、一般の方にはあまりなじみのない会社かもしれません。ビタミンのナイアシンアミドも世界中に供給しています。
  • ロンザは何を売っている会社ですか?
    医薬品や健康食品の原料を製造して販売している会社です。 L-カルニチン(カルニピュアTM)の場合はドラム缶に入った粉末原料をいろいろなメーカー様に販売しています。それがカプセルや錠剤、飲料などの形に加工されて最終的にみなさんにお買い求め頂く商品として店頭に並びます。パン屋さんに小麦粉を販売しているようなイメージですね。
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