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L-カルニチン効果

L-Carnitine Effect

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L-カルニチンを適切に摂取することで

脂肪が燃焼し、結果としてどんな用途にも

使えるエネルギーが生み出されます

余分な脂肪の消費は健康的な体重管理やメタボリックシンドローム予防、高脂血症・動脈硬化などの生活習慣病予防につながります。また、エネルギー源としての脂肪の利用を通じて疲労回復やスタミナアップ、スポーツや日常生活におけるパフォーマンス向上、基礎代謝アップ゚などが期待されます。

L-カルニチンと運動

L-carnitine and exercise

L-カルチニンと運動

脂肪と炭水化物は運動によるエネルギー要求量を満たすために使われる重要な燃料です。 心臓血管系を維持し、より健康的な体重へと導く働きに加え、脂肪代謝におけるL-カルニチンの重要な役割は、 運動選手や積極的に運動する人々に数多くの利点をもたらすことになるでしょう

●持久運動能力を最大限に発揮させます

●疲労の発現を遅らせます

●疲労回復過程を改善します

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L-カルニチンと運動

持久運動能力

L-カルニチンを補給することにより、マラソン選手のトレッドミルランニングでの最高速度が上昇し[8]、 サイクリストおよび長距離ウォーカーの最大酸素摂取量(VO2max)が増加しました[9, 10]。 VO2max に対してプラス効果があるというのは朗報です。 というのもVO2max は、人が激しい運動を4~5分間以上行う能力を評価するための最も重要な手段の1つだからです。

[ 引用文献 ] 

8.Swart, I. et al (1997). Nut. Res. 17:405. 

9.Angelini C. et al (1986). Adv. Clin. Enzymol. 4:103.
10.Marconi C. et al (1985). Eur.J.Appl. Physiol. 54:131.

運動性疲労と回復

運動性疲労と回復

Exercise Fatigue and Recovery

運動性疲労

運動性の疲労が早期に発現することは、能力の高い運動選手にとっても一般のスポーツ愛好家にとっても不都合なことです。 2つの要因が、運動性の疲労を引き起こす可能性があります。すなわち、乳酸の蓄積と筋肉内のグリコーゲンの枯渇です[11]。 いろいろな研究グループが発表しているところによれば[8,15]、L-カルニチンの補給は、乳酸の蓄積を減少させ[12,13]、 グリコーゲンを節約し[14]、結果として疲労を遅延させる役割を果たします。

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回 復

Volekらによる研究結果[16] は、従来言われている筋肉内でのエネルギー的機能とは別に、 L-カルニチンの生理機能に関する新しい道を開くものです。すなわち、健康な被験者が、激しい運動前に毎日L-カルニチンを摂取すると、 筋肉の痛みと筋肉のダメージが有意に減少しました。簡単に言えば、このことはL-カルニチンの補給が、 筋肉疲労回復過程において役立つ可能性があることを意味します。この最新の研究データは、以前の研究結果[17]とも一致しています。 同様に、健康な被験者で、L -カルニチンが、持久運動能力を有意に向上させ、激しい運動の後に、 よりスムーズな回復をもたらすことを示した研究例もあります[18]。 この予防回復効果は、血液の増加により筋肉への酸素供給が増大することにある程度、起因しているものと考えられます[19]。

このように、運動選手や一般のスポーツ愛好家に対してL-カルニチン、運動能力、 疲労の遅延および回復に関して好ましい効果を及ぼすことが多くの科学研究結果によって示されています。

[ 引用文献 ]

11.Powers, S.K. et al (1997).Exercise Physiology. McGraw Hill, New York.

8.Swart, I. et al (1997). Nut. Res. 17:405.

15.Siliprandi, N. et al (1990). Biochim. Biophys. Acta. 1034:17.

12.Sacks, T.et al (1978). J Clin Invest 61:1161.

13.Soop, M. et al (1988). J.Appl. Physiol. 64:2394

14.Gorostiage, E.M et al (1989). Int. J. Sports Med. 10:169.

[ 引用文献 ]

16.Volek J.S. et al (2001). Abstract presented at Experimental Biology, Orlando 2001.

17.Giamberardino, M.A. et al (1996). Int. J. Sports Med. 17:320

18.Maggini S. et al (2000). Ann. Nutr.Metab. 44(2):86.

19.Dubelaar, M.-L. et al (1991). Am. J. Physiol. 260:E189.

L-カルニチンと体重管理

L-カルニチンと体重管理

L-carnitine and weight management

L-カルチニンと体重管理

先進諸国において、体重過多および肥満は、驚くべき速度で進んでいます。 肥満の程度は通常、ボディマスインデックス(BMI=体重/身長2)によって分類されます。 この定義によると、アメリカの成人の50%以上が現在、体重過多(BMI>25)です。 [20]。ここで、理想的な体重へと導き、ぜい肉のない身体を獲得するのにL-カルニチンが役立ちます[21,22]。

経口摂取されたL-カルニチンが、ヒトでも動物でも、体重管理に有益な効果を及ぼすことが、いくつかの研究により、明らかになっています。 例えば、Friedmannらは、L-カルニチンの欠乏がラットの食物摂取を増加させる可能性を示唆しています[23]。 また別の研究によって、肥満の犬にL-カルニチンを食べさせると、低脂肪筋量 (lean musclemass)が増すことが示されています[24]。

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肥満の成人においても、L-カルニチンの補給により、より健康的な体重をもたらし、BMIと体脂肪量の減少がみられます[25]。 カロリーを抑えた食事と適度の運動とを組み合わせて用いた場合、L-カルニチンの補給は、肥満している人に非常に大きな体重減少、 また、低密度リポタンパク質(LDL)と血糖値の低下、および血圧の低下をもたらすことが知られています[26]。

ただし栄養補助食品L-カルニチンは、肥満の治療に用いられる医療品ではないということを念頭に置くことも重要です。 肥満は、医療従事者による処置を必要とする疾患です。 しかし、上述の研究に基づいて、L-カルニチンを補給することにより脂肪の燃焼がスムーズになり、食生活の改善および運動とともに、 より健康的な体重へと導かれるであろうことは結論できます。 したがって、体重を気にかけている人のための健康的な体重管理プログラムにおいてL-カルニチンは重要な役割を担うことができます。

[ 引用文献 ]

20.Krauss, R.M. and Eckel, R.H.(1998). N. Engl. J. Med. 338:1156.

21.Owen, K. et al (1996). Swine Day Rep. I.

22.Owen, K. et al (1994). Swine Day. 161

23.Friedman, M.I. et al (1990). Am. J. Physiol. 258:216

24.Gross, K.L. et al (1998). J. Animal Sci. 76(1):175.

25.Sufeng, Z. et al (1997). Acta Nutr. Sin. 19:146.

26.Lurz, R.& Fischer, R. (1998). Aerztezeitschrift fur Naturheilverfahren 39:12.

L-カルニチンと心臓血管系の健康

L-カルニチンと心臓血管系の健康

L-Carnitine and Cardiovascular Health

心血管疾患(CVD)は、高血圧、心不全、狭心症および他の形態の心疾患に分類されます。 米国心臓協会(American Heart Association)によれば、CVDは、アメリカ合衆国における1998年の全死亡数はほぼ41%を占めていました。 最新の試算では、すべての形態のCVDをなくすことにより、平均余命は7年近く延びると推定されています。

心臓がそのエネルギーの70%を脂肪燃焼から得ていることはあまり知られていません。 エネルギー産生のための脂肪酸燃焼に心臓が依存していること、 またエネルギー代謝においてL-カルニチンが重要な役割を果たしていることにより、 L-カルニチンは心臓によってきわめて重要なエネルギー供給源となっています。 L-カルニチンの補給が、心臓血管系の健康維持に有益な効果を及ぼすことが、科学的根拠により示されています。

臨床データによれば、L-カルニチンの補給が健康な心筋を確実に維持し[27]、 心筋バイアビリティ(健全な心筋組織)を有意に増加させ[28]、正常な心拍動を維持するのに有効であること [27,29,30]が明らかになっています。 他の臨床研究データは、L-カルニチンの補給が、 健全なコレステロール値およびトリグリセリド値を維持するのに有効であることを示しています[31,32]。

このように、実際の臨床研究データが、心臓の健康維持に対するL-カルニチン補給の有効性を示しています。

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[ 引用文献 ]

27.Singh, R.B. et al (1996). Postgrad. Med. J. 72:45.

28.Jacoba, K.G.C. et al (1996). Clin. Drug. Invest. 11:90.
29.Kosolcharoen, P. et al (1981). Curr. Therap. Res. 30:753
30.Davini, P. et al (1992). Drugs Exp. Clin. Res. 18:355.

31.Pepine, C. (1991). Clin. Therapeutic. 13:2.
32.Cacciatore, L. et al (1991). Drugs Exp. Clin. Res. 17:225.

母と子のためのL-カルニチン

L-Carnitine for Mother and Child

L-カルニチンは、母子の健康においてきわめて重要な役割を果たしています。 妊婦は、一時的に一種のL-カルニチン欠乏的な状態にあります。このことは、 分娩時の血漿L-カルニチン値が妊娠していない女性の場合の1/2に減少していることによって分かります[33,34]。 このリスクを低減するために、Lohninger教授(オーストリア、ウィーン大学)は、妊婦が毎日、一定量のL-カルニチンを補給するよう推奨しています。

ヒト新生児では、主要な代謝的変化は、グルコースが主なエネルギー燃料である胎児期から、 グルコースに替わるエネルギー燃料として脂肪酸とケトン体が働く子宮外での生活へと移行する間に起こります。 さらに重要なことには、L-カルニチン生合成能は、赤ちゃんではまだ十分に発達していないため、 必須栄養素のひとつであると考えられています [35]。 したがって、赤ちゃんは血液および組織内のL-カルニチン値を高めるために外的供給源に大きく依存しています。 幸いなことに、母乳には元来L- カルニチンが含まれています。 一方、L-カルニチンは大豆タンパク質には検知できないほどの微量しか含まれず[37]、 牛乳由来の調合乳は、加工される間にL-カルニチンをある程度失います。これらを考え合わせると、 L-カルニチンを含有しない大豆由来調合乳を与えられた満期産の新生児において、血清L- カルニチン値が低く、 血清遊離脂肪産値が高いと報告されたことは、十分理解されるところです[36]。

現在、欧米において大豆ベースおよび牛乳ベースの新生児用調合乳の双方で、L-カルニチン強化はかなり一般的となっています。

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母と子のためのL-カルニチン
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