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五感を全部呼び覚ます健康法「マインドフルイーティング」


 

「マインドフルネス」という考え方があります。


未来でも過去でもなく「今この瞬間」に意識を向けて集中するという瞑想的な心理テクニックのひとつです。


最近はさらにこれを「食」に応用した「マインドフルイーティング」という方法も開発されているそうです。


つい先日(5月6日)の日経新聞にこの練習法として「レーズンエクササイズ」が紹介されていました。


4粒のレーズンを用意して一粒を選び(視覚)⇒指で触れて確かめ(触覚)⇒匂いを嗅ぎ(嗅覚)⇒噛まずに味わい(味覚)⇒ゆっくりと噛み音を聞き(聴覚)味わい(味覚)形の変化(口中の触覚)を感じる⇒飲み込みそれが居に入るまでを意識する(内臓の感覚)、といった具合です。


五感を働かせるということをただ一粒のレーズンを使って体験してしまうのですね。


五感を働かせながら生きているなんて当たり前のことのように思いがちですが、ふだん私たちはスマホやパソコンの画面と向き合っていることがあまりにも多く、一日を通じて視覚と指の動き(触覚)の「ニ感」以外のものは閉じられている状態がほとんどであることに気付きます。


なるほど、改めて考えてみると五感をフルに使う状況は「食べているとき」に最も経験しやすい、そうかもしれません。


けれども、お腹が減ったから食べる、食事の時間が来たから食べるということであれば、一応口に食べ物を放り込んではいても目は依然としてテレビやスマホ、あるいは前にいる人とのおしゃべりに夢中になるばかりで肝心の味や香り、触感などはいぜんとして無意識に追いやられがちです。


食事をしていても多くの感覚は閉ざされている、忙しい状況というのはたしかに「マインドフルネス」からほど遠いに違いありません。


ところで、コーヒーやお酒などの嗜好品はそれを好む人にとっては「何を飲むか」「どう飲むか」ということはレーズンとは比較にならないほど大きな関心事です。


液体なので噛む感覚こそないのかもしれませんが、それでも舌や歯茎など口中の触覚は温度や泡を通じて非常に多様な触覚を刺激するものです。


飲む前に色調を楽しむことはもちろん、香り、味、ゴクンとノドの鳴る音も含め、自分の好みのありかが非言語的に認識され、さらに脳に記憶されます。


そこには明らかに「のどが渇いたから水分を補給する」ということとは次元の異なる「自分だけの生きた現在の感覚」が満ち溢れています。


「マインドフルイーティング」をやってみよう、となると忙しさは完璧に遠ざけなければなりません。


結局忙しいという文字そのものが「こころを亡くす」と書くのですからこれは「マインドレス」と完全に対応します。


マインドレスを離れてマインドフルネスを享受するような瞬間にはきっと自律神経や免疫系も最高度にチューンアップされるのではないでしょうか。


つまり「マインドフルイーティング」はとても簡単にできる強力な健康法だと言えそうです。


次回の更新は5/18(木)です。

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