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ダイエットに成功するためには太っていなければならない!?


 

ダイエットと聞いて、まず思い起こすコトバは何でしょう?


カロリー制限、脂肪、運動、断食、バナナ、納豆、低脂肪食、低炭水化物食、体重、体脂肪率、メタボ・・・いろいろあると思います。


「ダイエット」は主に「ダイエットをする」という行為や行動を指しますので、食べること、動くこと、あるいは測ることなどがまず思い浮かんできます。


では「ダイエットで連想する臓器」は何でしょう?


体脂肪、内臓脂肪、皮下脂肪、腹筋・・・?案外思い浮かばないかもしれません。


おなかを引っ込めたいとか腕や脚をほっそりさせたい、できれば腹筋が割れたりするといいな、といった思いはすべて「体脂肪を減らす」という最終目的と関係があります。


このように考えてきますとダイエットの出発点になる「行為(食べる・運動する)」と「最終目的(痩せる)」の間で体脂肪調節を方向付けているダイエットの中心臓器、そこのところがブラックボックスになっていることに気付きます。


ずばり、ダイエットの中心舞台になる臓器は「肝臓」です。


「太る」と「痩せる」は逆の方向を向いていますが、これを公園にあるシーソーに喩えてみます。


シーソーが一方に傾くと「太る」、もう一方に傾くと「痩せる」だとしますと、そのバランスが取れているところでは水平になります。


シーソーの板の真ん中には「支点」があります。


ダイエットを考えるときこの「支点」に位置する臓器が肝臓なのです。


肝臓は「身体のエネルギーを蓄えるべき方向」と「消費すべき方向」とを見分けてシーソーの支点のようにその時々の状況を見ながら使う燃料を小まめに切り替える仕事を担っています。


このふたつの方向を【状況A】【状況B】として見て行きましょう。


【状況A:エネルギーが余っている状態】このとき肝臓はまずブドウ糖を繋ぎ合わせてグリコーゲンとして備蓄し、さらに余ったブドウ糖は脂肪に合成して内臓や皮下の貯蔵場所の方向に送り込みます。


【状況B:エネルギーが足りない状態】状況Aとは逆に血糖値を維持するため、肝臓はまずグリコーゲンを分解してブドウ糖を血液に送り込み、これが枯渇すると脂肪を貯蔵場所から引き出して使用させる方向にスイッチを切り替えます。


つまりダイエットに成功するためには肝臓の状態を【状況B】に持って行くことが必要です(さらに言えば、十分に体脂肪が存在していること(つまり太っていること!)が前提になります。逆説的に聞こえますが、ついつい太ってしまって困るという人はまず「現在自分は健康である」ということに感謝すべき状況にあります)。


リバウンドなどを回避しながら首尾よく【状況B】の方向を維持することができればダイエットに成功することができます。


その方法についてはまた別途お話したいと思いますが、ここでは肝臓が状況A・Bのシーソーゲームの支点の位置でスイッチの切替えを担っている中心臓器であるということをまずご理解頂きたいと思います。


というわけで、健康にダイエットを成功させるためには「肝臓」に目を向け、まずはその調子を整えることが出発点になってきます。


健康診断で肝機能の数値に黄信号・赤信号がともっている人はまずダイエットモードに入る前に肝臓を正常に戻してあげることが先決です。


次回の更新は2/23(木)です。

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