top of page
paper13.jpg

科学的にダイエットに成功するイメージトレーニング(4)

 

前回は運動に特化してダイエットを成功させることは難しく、食事で調整する方が合理的であることについて考えました。

 

つまり運動で体脂肪が燃えて行くと想像するよりも食べ物側のダイエットイメージを鮮明にしてトレーニングした方がやりやすいということです。

 

ダイエットの黄金律といえばカロリーバランスがすぐに思い浮かびます。

 

「出て行くカロリーよりも入ってくるカロリーが多ければダイエットには成功しない」という説得力の高い話ではありますが、これは一種の正論のようなものです。

 

正論なので反論はできないのですが、反論よりここで留意すべきは実行面です。

 

これはなかなか容易ではありません。

 

というのは、入ってくるカロリーの方は食品のパッケージを見たりウェブサイトで調べたりすればおよその見当はつくのですが、出て行くカロリーはなかなかわからないのです。

 

たとえば体重60㎏の人が30分間、歩く2倍くらいの速度でジョギングをしたとすれば4km強の距離になります。

 

この時に消費されるカロリーはおよそ280kcal程度になります。

 

これはちょうどご飯一膳分くらいに相当します。

 

特別な運動習慣のない人が30分間毎日走るとなるとかなりの意志力を要すると思いますが、そこで消費されるカロリーがお茶碗一杯分のご飯だとわかるとがっかりしてしまうのではないかと思います(逆に言うと、たったそれだけのものを食べることでいかに多くの運動ができるかということでもあります。生物エネルギーの燃費は抜群に高いのです)。

 

こんな具合ですからオフィスで仕事をしたり通勤したり家事をこなしたりということをタイムリーにカロリー換算することはかなり難しく、イメージトレーニングには向きません。

 

しかし一つのちょっと風変わりな、しかしわかりやすい指標があります。

 

それは基礎代謝の数値です。

 

これは年齢や性別、体格によって変化しますが、成人であればだいたい一日あたり1200~1600kcalくらいとみなせます。

 

たとえば朝食にご飯一膳プラスαで300 kcal、ランチにオムライスで700 kcal、夜に酢豚定食に杏仁豆腐なら1000 kcal、これで合計2000 kcalになります。

 

こういう食事は決して暴飲暴食にはあたらない常識的なレベルだと思いますが、基礎代謝との関係でみれば数百kcalの「おつり」が来ます。

 

もちろん基礎代謝は生きているだけの状態ですから2000 kcalの補給はちょうどよいくらいなのかもしれません。

 

ここでイメージトレーニングに戻りますと、「基礎代謝量相当くらいを食べる」というふうに心がけるとちょうどうまくいきます。

 

つまり、合計して1200-1600 kcalになるように留意するということです。

 

これはあくまでも留意するということであって厳密なものではありません。

 

このくらいを心がけていればやや収支マイナスくらいにできるということです。

 

ご注意!:「収支マイナス」にしない限りダイエットができない、この大原則は覆りません。いかに安全で科学的にこれを行うかがダイエットイメージトレーニングのポイントです。

 

これ(基礎代謝量)をイメージの基本数値とし、これに食べ方、タイミングについてちょっと工夫するだけでもうダイエット目標のゴールは間近に見えてきます。


次回の更新は6/29(木)です。

記事を探す

bottom of page