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科学的にダイエットに成功するイメージトレーニング(5-1)

 

基礎代謝と同じくらい食べることを心がける、などというと栄養学の基本に反するように思われるかもしれません。

 

実際心臓の鼓動、体温の維持、免疫系維持など生きて行くのに最小限の仕事をこなすのに必要なエネルギーが基礎代謝だからです。

 

それしか食べないで生活するなんて何を考えているんだ!?ということになるのですが、それは理論的に計算される値であって人間の身体は基礎代謝トントンくらいでもけっこうやってゆけるものです。

 

誰しも一生のうち何度かは丸一日水しか飲めないというような事態に遭遇することがあり得ますが、それですぐに命が亡くなるなどということにはなりません。

 

というか、人類進化の初期にはそういう日の方が多かったのかもしれないのです。

 

心配しなくてもいざというときに発動される緊急事態の対策は案外からだのあちこちに備わっているものです。

 

というより、現代人の身体の不具合は飽食から来るものの方が多く、逆に本来備わっている飢餓への対応メカニズムを全く発動させないことに課題があるのかもしれません。

 

ですから基礎代謝トントンくらい食べられれば余裕をもって対応できるといってもよいくらいです。

 

具体的な方法についてはこれから説明して行きますが、ともあれこの食べ方を会得することによって「運動しなくても問題のないエネルギー収支」になります(このことはエネルギー収支についての話ですので「運動しないこと」を推奨しているのではありません。その点誤解の内ないようにお願いします)。

 

ともあれ「飢餓モード」になると何が起こるのかというと、まずは私たちの身体の中から利用可能なエネルギーを使うことに次々とスイッチが入りはじめます。

 

太っている人の場合はエネルギー源となる脂肪がなにしろタポタポ余っているわけですからこれを銀行(体脂肪)から引き出してくる活動が活発になります。

 

単に骨格筋や心臓を動かすエネルギーとしてはこれでもう十分です。

 

あと、脳の稼働を止めるわけには行きませんからこの目的のため血糖(ブドウ糖)を維持する必要があるのですが残念ながら脂肪はこの目的には使えません。

 

そこでからだはどうするかといえばまずは肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解するのですが、これは十数時間で底をつきます。

 

その次の手段としては「筋肉の分解」が起こります。

 

筋肉が分解されるとアミノ酸になりますが多くのアミノ酸は肝臓に送られてブドウ糖に転換されます。

 

これで脳のエネルギーが当面賄われます。

 

ここで感の良い方は「え!?筋肉が分解されても大丈夫なの?」と思われるかもしれません。

 

もちろん良いわけがありません。

 

ここでイメージトレーニングその5-1は「筋肉を減らさないことを意識しながらタンパク質を食べる」です。

 

ボディビルダーの人たちは筋肉を増やすためにタンパク質(プロテイン)をたくさん摂るのですが、ダイエットトレーニングでは「筋肉を減らさないように」ということが目的になります。


次回の更新は7/6(木)です。

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