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科学的にダイエットに成功するイメージトレーニング:脂肪燃焼(6-2)

ダイエットイメージトレーニングの最終段階、いよいよ脂肪燃焼にたどり着きました。


エネルギー源としての脂肪が燃焼する場所は細胞内のミトコンドリアという燃焼炉のようなエリアの中です。


これまでお話してきたことはすべて脂肪をこの燃焼炉に向かってナビゲーションして行く手練手管だったともいえます。


ここまでくればしめたもの、なのですが最後にひとつ関門があります。


脂肪はこの燃焼炉(ミトコンドリア)にひとりで入ることができず、必ずL-カルニチンといったん結合する必要があるのです。


この仕組みがいつどのように作られたのかはわかりませんが、脂肪がミトコンドリアに好き勝手に入り込んでしまうと恐らく燃焼炉の稼働をうまくコントロールできず暴走してしまうのではないかと思われます。


また川崎医療福祉大学での研究により脂肪(長鎖脂肪酸)はそもそもミトコンドリアに直に接触するとデリケートなミトコンドリア膜が破壊されてしまうことがわかりました。


燃焼炉そのものが破裂してしまっては元も子もありません。


これらの事情は脂肪は本来水に満たされた人体内では扱いの難しい燃料であることを示しています。


この扱いにくい脂肪を使いこなすために備わっているのがL-カルニチンという分子です。


L-カルニチンと脂肪が結合してアシルカルニチンという形になるとミトコンドリア膜をうまく通過することができます。


ちょっと別のことに譬えてみましょう。


今のパチンコはかなり勝手がちがいますが、かつてのタイプは打った球の大半が釘にはねられてボトム部分の改修口に向かっていきます。


この回収口をミトコンドリア膜の入り口であるとすればL-カルニチンはこの最後の回収口でパチンコ玉を滞りなく通過させる役割を演じます。


もしこの回収口が詰まってしまったら、たちまちその台は機能不全の便秘状態のようなことになります。


というわけでお腹や皮下から遠路はるばるやってきた脂肪分子がミトコンドリアの入り口でもたつくことのない状態にする、それがL-カルニチンの最も基本的な役割です。


ここがボトルネックになってしまっていると脂肪が上手く使えずに肥満がなかなか解消されません。

次回の更新は7/27(木)です。

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