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転ばぬ先のサプリメント

先ごろ東京お茶の水で開かれた日本サルコペニア・フレイル学会に参加してきました。


サルコペニアは「筋肉の減弱」、フレイルは「身体が弱って動きがとりにくくなること」です。


これ以外にロコモという言葉もありますが、これは主に膝痛などで動けなくなる状況です。


必ずしも高齢者に限ったことでもないのですがいずれも一般的には加齢と深いかかわりがあり、いわゆる寝たきり状態につながりやすいものです。


この学会ではそういう状況を少しでも抑えて行くために世界中で連携しながらさまざまな方策が研究されています。


今回の学術発表でとくに印象的だったのは、筋肉や骨の健康の基礎が人生の早い時期につくられるらしいということです。


つまり子ども時代には大いに外で遊びまわり、成長期にはスポーツなどで身体をしっかり鍛えておくとこれが人生の後半にメリットをもたらすということがわかってきているのです。


またそういう経験ができないまま中年期にさしかかっても(あるいは高齢になっても)諦める必要はなく、そこから身体を作る心がけを持つことが重要だともいわれています。


一方高齢期には身体の各部に不具合や違和感などの自覚症状が出て来ます。


膝であれば変形性関節症という病態はかなり良く見られるものです。


自覚症状があらわれはじめるときにはそれなりに病状は進んでいるらしく、対策としては痛みで辛抱できなくなった段階で人工関節に入れ替えるといったことが中心になってきたりします。


それを防ぐためには違和感が現れる前に膝の状態を調べてもらったり、姿勢のクセなどを補正してもらうなどすれば罹患しなくても済む場合が多いということです。


身体はどんな部位であってもなかなか悲鳴を上げず、かなり持ちこたえてくれますが、症状が出ないうちに手を打つ、ということがやはり人生百年時代の養生訓のようです。


メタボなどの分野では健康診断としてかなり予防の研究は行われていますが、膝についてはそういった警告が出される機会がほぼないためどうしても「事が起こってしまってから」の対応になりがちです。


ロンザで作っているUC-IIというサプリメント成分は自分の身体の中の免疫力を整えること(経口免疫寛容)で膝痛を抑制することができますが、高齢にさしかかった頃には自覚症状が現れる前に摂取しておくことにむしろ意味があるのではないか?


今度の学会でそういうことを考えました。次回の更新予定は11/16(木)です。

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